2024.02.13
親は知らない「我が子の外の顔」にびっくり!それを知る方法とは?見守り方は?
おウチでは、とてもいい子で礼儀正しいらしいのに、外では「うるせー」と友だちを追いかけ回してたり、親も「行儀がいいってよく褒められるの」と自慢の子どもが、友だちの家でお菓子を独り占めして、むさぼるように食べたりとか、けっこうありますね。「あのママ、自分ちの子は大人しいとか言ってるけど、わかってないよぇ」なんてコソコソっと話すママたちの姿も珍しくありません。
そして、ふと思うわけです。「で、ウチの子は?」
わが子はどうなんでしょう。家でもそれなりに悪さをしたり、時には親を困らせるようなこともする。でも「うるせーっ!」なんて言わないし、人のお菓子を横取りしたりもしない。「うちの子は、どちらかといえば、強い子の言いなりになってしまう」「おとなしい方かも」「あーいう乱暴な子とは違う」ところが、実際には子どもは外で案外と違う顔を見せていたりします。
この記事では衝撃の「え、ウチの子ってこんな感じだったの!」体験からご紹介します。そして、そんなわが子の本当の姿を知る方法を先輩ママたちのお話からピックアップしました。
親が知らない子どもの意地悪問題とその対策法
まず私たち親は、自分の子どもが意地悪していることを知らないことが多い、というのは事実です。これは、親子の関係や家庭の状況に関わらず、どこにも当てはまる共通の悩みです。
それでは、どのような場面で子どもは意地悪をするのでしょうか?そして、その問題行動をどう対処すべきなのでしょうか?以下に、いくつかの典型的なシーンを紹介しましょう。
- 子どもが学校や保育園で、先生や友達に嫌な言葉を使っている。
- 子どもが友達と一緒に遊んでいるときに、相手の子どものものを勝手に取ったり、勢い余って怪我をさせたりしている。
- 家族や親戚と一緒に過ごす時に、他の子どもたちと比べて自分の子どもがわがままや意地悪な態度をとる。
以上のような状況がある場合、親としては、まず子どもの気持ちや状況を理解し、問題解決の方法を模索しなければなりません。具体的には、次のようなステップを踏んで対応しましょう。
- 子どもに親子で話し合いの時間を設け、その場で具体的な問題や気持ちを共有する。
- 子どもがどのような状況で意地悪になるのか、その原因を見つけ出す。
- 子ども自身に問題行動を改善する意志があるかどうか確認し、その上でサポートする。
- 子どもの改善が見られた場合は、積極的にほめることで自己肯定感を向上させる。
このように、親は知らない子どもの意地悪な一面にも、しっかりと向き合い、問題解決に導く役割を担わなければなりません。子育ては決して楽なことではありませんが、お互いに助け合い、支え合うことで乗り越えていくことが大切です。
子どもの意地悪な一面を親は知らない?キッズ携帯で聞こえた衝撃の言葉
Aさんのお子さんは現在小学校2年生で、共働きのためキッズ携帯を持たせています。ある時、下校時間を狙って電話をかけると、どうやら通話状態になったことに気付いていないようで、子どもたちの会話が聞こえてきました。
「そのとき、突然、私の娘がバーカ!や、だっせー!といった言葉が聞こえてきたのです」
Aさんは、普段おとなしい娘さんが親戚が来た時などもしっかり挨拶をして褒められるタイプだと思っていたので、その乱暴な言葉遣いに驚きました。
実は筆者も同様の経験があります。子どもが小学校低学年の頃、何かの拍子にキッズ携帯の通話モードが入り、私のスマホに電話がかかってきました。子どもたちが帰り支度をしているところであろう正門の玄関あたりでのざわめきと会話が聞こえました。
すると息子の声で「オマエ、頭おかしい!」「あっち行けよ〜」「バカじゃない?」といった言葉があり、怒鳴り返してくる誰かの声も聞こえました。
私は驚きましたが、日頃からお友だちとは仲良く、そんな言葉遣いをしないように言い聞かせていたのに、学校ではこんな調子だとわかりました。親の心子知らず、と言いますが、子どもの様子親は知らずですね。
他にも、
買い物帰りに遊んでる公園に寄ったら、娘が塀の上にあぐらかいて座って、他の友だちのゲームで遊んでた。返してと言ってるのに返さない様子の娘にビックリ。家では聞き分けが良い子だったので(Hさん)
登校している息子をパパが早出で見かけたそうだが、一緒に歩いている子と意地悪っぽく接したり、「へんたーい!」「ち●ち●!」と叫んでいて、思わず追いかけて怒鳴ったらしい。保育園では引っ込み思案だったのに、意外な姿に夫婦で衝撃を受けた(Tさん)
こうした体験談は意外と多いものです。
たまたま偶然「わが子の行動がわかった」わけですが、親としては子どもが保育園や学校で実際にどんな様子なのか知りたいところです。
親が知らない、気付いていない「わが子の姿」をどうやって知ることができるのでしょうか?
子どもの”意地悪”な一面を知る方法はこちら!
親は知らない!子どもの”素顔”を見るには「家に友だちを呼び、聞き耳をたてる」
家に子どもの友だちを招いて、自分は気配を消して様子を伺うことがポイントです。最初は親の姿を気にしているかもしれませんが、別の部屋に行ったりして子ども同士で自由に遊ばせておくと、次第に素顔が現れます。こうして、我が子が意地悪な言葉などを使っていることが分かります。
他のママに聞いても本音はなかなか教えてくれませんが、自宅で確認することで、子どもが友だちとうまく関わっているかどうかを確かめられます(Aさん/子ども 小4)。
具体的な質問で「先生に様子を聞く」
親は知らない子どもの意地悪な一面を知るためには、小学生の場合、週末などにこっそり公園で遊んでいる子どもたちを観察することも一つの方法です。しかし、もっと効果的な方法は、保育園や小学校の先生にストレートに質問することです。面談や保護者会の後、保育園ではお迎え時などに、「最近、家で乱暴な言葉遣いをしているんですが、学校ではどうでしょう?」と具体的に質問することで、子どもの実際の様子を先生から詳しく教えてもらえます(Nさん/子ども 5歳・小2)。
子育てでの悩みや相談を解決する方法を探求!
子どもの成長を見守る親として、子どもが意地悪な言葉や行動を使わないようにするためには、まずは子どもの素顔を知ることが大切です。
上記の方法を試して、自分の子どもがどのように友だちとうまく関わっているのかを確認し、必要に応じて対応や子育てのアプローチを改善していきましょう。
また、子育てに関する悩みや相談は、親同士のコミュニケーションや先生との会話を大切にし、自分だけで抱え込まずに解決策を模索しましょう。
子どもの「意地悪な顔」を親は知らない?対処法は?
「子どもの意地悪行為は許容範囲で見守る」
小学生の子どもがいる親であれば、平日に会社を早退して、自分の子どもがどのように友達と関わっているかを確認することができます。私は、子どもが大人しいタイプだと思っていましたが、実際に見たところ、友達の体操着のきんちゃくを奪って振り回して遊んでいる姿に驚きました。しかし、相手の子も笑って楽しんでいる様子だったので、親としてはあまり詮索しないでおく方が良いかなと感じました。
親としては「子どもが家では大人しいけれど、外では意地悪な顔を見せているのかもしれない」と考慮しておき、周囲のママたちに「子どもが悪い言葉を使ったり、友達に意地悪をしたりしたら、叱ってください。家でも怒りますので、教えてください」とお願いしておくことが大切です。
「他のママたちに『叱ってください・教えてください』とお願いする」
子どもが小さいうちから、お誕生会やクリスマスなど親子で集まるイベントに参加することで、自分の子どもがどのように他の子どもたちと関わっているかを確認することができます。親は次第におしゃべりに夢中になり、子どもたちは親の目を盗んで自由に遊び始めます。そんな時に、私は子どもの様子をこっそり観察しています。
私が思っていたよりも、子どもはリーダータイプで、他の子どもに指示を出している姿を目撃しました。それを見た子どもの親が「親は知らないのかな?」と思うことでしょう。そこで私は、周囲のママ友に「子どもが気が強いこともあるので、遠慮せず言ってください。家でも叱りますから」とお願いしました。
親として「親は知らない」ままでいたくないし、親が子どものすべての態度を把握できない現実を考慮して、「悪いことをしたらすぐ教えてください」とお願いすることで、親が子どもの悪い行為を受け入れる準備ができていることをアピールできます。
そもそも知る必要はないと思う・・・
「わざわざ調べて知る必要はない」
子どもが学校や外で、普段家で見せている顔とは全く違う部分があったとしても、普通かな、と思う。大人だって、会社での顔と家に戻ってからの顔は違うんだし、そこをあえて深掘りする必要があるのかな? もちろん、親にバレないようにイジメをしているとか、ひどく悪いことをしているなら別ですが、それなら先生から、連絡がくるでしょう(Eさん/子ども 小1)
「子どもの世界があるから」
ピンとくることってありますよね。子どもがなんか親の知らないところで悪さしている感じ? そう感じたら、注意深く子どもを見るっていうのはあると思うんですが、まぁ多少の差こそあれ、どの子も親の前と親がいない時では態度違うでしょ? 子どもが子どもの世界で見せている顔を無理矢理知ろうとすること自体、親のエゴかな、と思います。親子でもわからない部分があるのは、ある種当然だと思っています(Fさん/子ども 4歳・小1)
「うちの子に限って、と思わなければ大丈夫」
子どもって絶対に親には見せていない顔っていうのがあると思う。別に悪いことではなく、見せてないというか、親と友だちとでは違う対応をするのも当たり前ですよね。よくある「ウチの子に限って」というのは、子どもの様子を知ろうとしない、勝手に自分でいいと思っている姿を子どもに押しつけている親だと思います。
だから、大前提として、うちの子は家ではこんな感じだけど、外では違うんだろうな、と思いながら、例えば参観日とか公園で遊んでる姿とか、見ていれば、なんとなくはわかるのでは? そしてそれ以上、詳しく知る必要はないような気がします。外での行動で行き過ぎる問題があるなら、親がきちんと関心を持っている姿勢でいれば、いずれ耳に入るだろうし、入ってこないなら、そこまで心配しなくてもよいことだと思いますが(Oさん/子ども 11歳)
親は知らない子どもの意地悪
子どもたちの意地悪な行為が行われていることもあるでしょう。しかし、それを親がすぐに知る必要はありません。
様々な状況で子どもたちの態度が変わるのは自然なことですし、親が子どもの全てを知ることは困難です。そこで、親は知らない子どもの意地悪に対してどのように対処すべきでしょうか?
- 自分の子どもを信じる
- ある程度のプライバシーを尊重する
- 子どもの成長を見守る
- 適切なアドバイスを与える
最後に、子どもたちに正しい道を示すことができるのは親です。親は子どもたちの良き友達であり、最も信頼できる相談相手です。ですので、親は知らない子どもの意地悪に対しても過剰に神経質になることなく、適切な対応を心がけることが大切です。
子どもの成長に合わせて距離を置きながら見守りましょう
親は、家庭で見ている子どもの姿が「いつもの姿」と捉えがちです。しかし、子どもの社会がどんどん広がるにつれて、親が知らない「意地悪な面」など別の顔も現れるのは当然のことです。
例えば、「うちの子は家ではおとなしくて、素直に何でも言うことを聞く子」だと思っていても、子どもの世界では違うかもしれません。そういったことを念頭に置き、周囲の知り合いや学校の先生にも、「何か悪いことをしたら家できちんと叱り、話し合いたいので教えてほしい」と伝えておくことが大切です。
ただし、親の前だけ良い子で、外でひどい意地悪やイジメをしている場合でない限り、ある程度は知っていることを「知らないフリ」をしても大丈夫です。子どもは汚い言葉を使いたがる時期があったり、友達とケンカや小競り合いをしながら学んでいくことも多くあります。
子どもの様子を探偵のように観察していると、親が驚くような場面に遭遇することもありますが、それが行き過ぎないように見守ることを怠らなければ、あまり神経質になる必要もありません。
親がずっと子どもの横にいて「これはダメ」「これはいい」と善悪を教えられるわけではなく、学校や社会の中で覚えていくこともたくさんあります。小学生になると、新しいコミュニティが形成され、子育て四訓にあたる以下の段階に入ります。
- 乳児はしっかり肌を離すな
- 幼児は肌を離せ 手を離すな
- 少年は手を離せ 目を離すな
- 青年は目を離せ 心を離すな
つまり、小学生は「手を離せ 目を離すな」の時期になります。活動の範囲はどんどん広がっていきますが、近くにいってずっと見張るのではなく、少しずつ距離を置きながら、見守る姿勢を崩さないことが大切です。
親は知らない子どもの意地悪な一面を理解し、成長に伴い適切な距離感で見守り、時には手を差し伸べることが大切です。子どもたちが自分自身で善悪を判断し、成長していく過程をサポートしましょう。
大橋 礼
ライター
年の差15歳兄弟の母。DTP会社勤務後、フリーで恋愛・料理・育児コンテンツを執筆中。今や社会人長男のママ仲間とは「姑と呼ばれる日」に戦々恐々しつつ、次男の小学校では若いママ友とPTAも参戦中。飲めば壮快・読めばご機嫌!本とお酒があればよし。