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2021.05.05

子育てがつらい!我が子が可愛いと思えない!ママ達の本音と感情を抑えきれないときの対処法



「何があっても、どんなことをされても我が子は可愛い、この子がいるだけで仕事の疲れも吹っ飛びます」なんて笑顔で話をしているママを見ると、「私は違うなあ」と悲しくなるときありませんか。いつも大丈夫でも、仕事と育児の両立に手一杯だったり、つねにワンオペが続いていたり、そんなとき子育てが楽しくない、子どもが可愛いと思えない時期を経験しているママは意外と多いのです。

子どもがいなければ…どうしよう、我が子が可愛くない


もちろん本当に虐待なんてしないけど、母親が心底子育てに疲れてしまい虐待や我が子を殺害してしまったなどのニュースを見ると、心がザワザワして、思わずそのお母さんの気持ちが少しだけ分かってしまう自分がいませんか。周囲のワーママに聞いみたら、こんな声が返ってきました。

朝はメイクも服装も決まらないまま保育園の送りと通勤。子どもがいなければもっとゆっくり自分の仕度に時間が掛けられるのに…と思わず憎く思ってしまう〔Sさん、35歳、経理、子ども3歳〕

帰宅後は泣き叫ぶ子どもの面倒を見ながらの夕飯作り。寝るまでゆっくりソファに座る時間すらない。思わず、あー、産まなきゃ良かった!なんて思ってしまうことも〔Iさん、32歳、事務職、子ども5歳、2歳〕

トイレまでママ、ママと追いかけてくる。最初は可愛かったけど、1歳半になった今は、煩わしくて可愛いと思えない時がある〔Oさん、36歳、事務職、子ども1歳〕

マンション10階に住んでいて夜泣きがひどかったときは、落としたら静かになるなんて恐ろしいことを考えてしまったことも〔Tさん、42歳、出版社勤務、子ども10歳、4歳〕

小学生5年生の娘。すでに反抗期なのか、口答えや言うことをちっとも聞いてくれない。最近は、張り倒したくなるくらいの親への態度や発言。手をだしたらいけない!と思ってこらえるのにもう疲れてしまった。これから本格的な反抗期に入っていくのかと思うと毎日がつらい(Rさん、事務職、子ども11歳、5歳)

産まなきゃ良かった!と思ってしまう瞬間と、それが虐待に至らないギリギリのライン。それはいったいなんなのでしょうか。

手を出す前に、ちょっと待って!感情を抑えるママたちの対応

怒りとイライラがMAXになって、どうにも感情を抑えられそうにないとき。可愛い我が子に手をあげてしまいそうなその一瞬、ママたちはどんなことを考えてその衝動をくい止めているのでしょうか。

ここで手を出したら、きっと歯止めが利かなくなる。その先どうなるか想像して、ぞっとして我に返る〔Tさん、42歳、出版社勤務、子ども10歳、4歳〕

思わず引っ叩いてしまいそうなときはお尻を強めにはたき、深呼吸してもう一度向き合う〔Sさん、35歳、経理、子ども3歳〕

手を出すくらいなら、子どもが泣こうがわめこうが自分の気持ちが落ち着くまで別室にこもる〔Yさん、39歳、美容関係、子ども8歳〕

手を出しそうなくらいイライラしているときはいつも、もう一人の自分が「手をだしたらダメだ」「虐待になってしまうよ」と頭の中で唱えている。それでも無理なときは、その場から離れる。〔Mさん、39歳、営業、子ども6歳〕

もし逆上してしまっても、やってしまったその先を考えたり、いったん距離を置くとクールダウンできるかも。

ちょっとしたママの心のケアが虐待を防ぐ


なくならない虐待や子殺し、生活に追い詰められたママでなくても、ふとしたきっかけで蓄積されたストレスや不満が爆発して、衝動的にそれが子どもに向いて起きてしまうこともあります。特に孤独を感じているママが起こしてしまう虐待事件、ストレスがMAXになる前に、小出しに愚痴れる相手がいるだけで救われることもあるのではないでしょうか。そして、子育てが孤にならないようにやはり夫や社会がもっとサポートしていくべきだと思います。

今回のママ達のコメントにもあったように子どもが可愛くない、産まなきゃ別の人生があったのに、と思ってしまうママは普段口にできないだけで、案外多いのです。もちろん筆者もそうでした。長男の子育てがつらいと感じてあまり可愛がれなくなってしまった時期に、虐待のニュースを聞くと妙な不安にかられたことも。
でも、ママ友たちと「(あの虐待事件は)ホント自分たちだって紙一重だと思ってしまった」と共感しあえたとき、「あぁ、自分だけじゃないんだ」と心からホッとしたのを覚えています。自分だけじゃない、その安心感が孤独や不安から救ってくれるはずです。話しにくければ、ネットでググってみてもいいかもしれないですね。

「共感」、それはママの気持ちを楽にしてくれるサプリメント。そして「子どもは常に絶対可愛くて愛おしい存在」という呪縛にとらわれない。リアル世界でもネット世界でも良いから、「私だけじゃない」という安心感を持てることが虐待の連鎖を食い止めることにもつながるのではないでしょうか。

※この記事は2015年6月に公開したものをリライトし再掲載したものです。

田崎美穂子

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