それでもママは働く 未来と自分を信じて ワーママ・プレワーママの共感サイト| BRAVA(ブラーバ)

2017.08.03

【専門家が解説】適正体重は脳が勝手に決めている!?ダイエットをすることで起きる落とし穴


1d533a941c59d2370023ffd0da40dffa_m
前回、「なぜ産後太りをするのか?」「痩せたければまずはダイエットをやめること」をすすめる理由についてお伝えしました。今回は、ダイエット卒業アドバイザーというサービスの監修をされている村上先生に、私たちを悩ます「リバウンド」についてのお話を伺いました。産後太りに悩んでいる人、必見です!

ダイエットに成功するのは「わずか1%未満」!

53834d3d7a271b11570e1e7a27acc8a8_m
僕はダイエットという言葉と「減量」という言葉を使い分けています。正しいダイエット法ときくと、皆さんは食事制限や運動をして体重を落としていくことをイメージされるかもしれません。カロリー計算や低炭水化物ダイエット、それにジョギングやジムでの有酸素運動などがあげられます。

しかし驚くべきことに、従来の食事制限法と運動によって体重を落として、それをキープすることは、科学的に不可能なのです。
いわゆる「ダイエット」の成功率は、なんと1%未満なのです。

これは2015年に医療チームから発表された研究データの結果です。

ダイエットに成功している人はわずか1%未満ですよ!
残り99%以上の人がダイエットで体重を減量しキープするのに失敗しているという事です。

それでは、我々は体重を落とすことはできないのでしょうか?

実は、そうとも言い切れません。最新の研究では脳科学(心理学)的アプローチによって、体重を落とすことが可能であることがわかってきています。

したがって、ダイエットはほぼ失敗するけれど、減量を諦めるのはまだ早いということです。

ダイエットとリバウンドは必ずセット

98c215569fc2126b3f3ea8c45bd170fd_m

僕の知り合いにこんな方がいました。

ダイエットジムに2ヶ月間通い、過酷なダイエットをして68㎏から54㎏まで落ちたのに、その後半年で72㎏までリバウンドしてしまいました。太ってしまった彼女は、そこでまた同じジムに通い同じ方法でダイエットをしました。そして2回目は痩せて何キロになったかというと、60㎏そこそこだったのです。

明らかに前回ダイエットをしたときよりも痩せなくなっていたのです。そして、しばらくすると、その60㎏からまた太りだす・・・。
先ほど述べたように、ダイエットは99%以上の確率で失敗します。つまり必ずリバウンドしてしまうということです。ある別の研究では、減量した体重を7年間キープしていたにもかかわらず、7年後からリバウンドしてしまったケースも報告されています。

さらに、リバウンドの怖さは、一番太っていたときの体重、一番痩せたときの体重両方が、どんどん底上げされてしまうことですね。

これは、つねにダイエットをしている女性に多く見られる現象です。ダイエット履歴だけはスゴイ。でも実際に痩せたかと言われるとそうではなく、一時的に体重を落としながらも、V字回復をしてしまう。そして蓋を開けてみれば、V字回復の「底の体重」が徐々に増えてしまっている。つまり、ダイエットをすればするほど、どんどんと太る体質に向かってしまうんです。

体重のセットポイントを理解する

2715167ad107982190de65bc144102f5_m

僕はだから、ダイエットではなく減量を目指します。脳がエネルギーを使ってもいい!と判断し、エネルギーが欲しいというストレスが出ないようにする。これをキープできれば、体重は適正に戻っていきます

では、適正体重ってなんなのでしょうね?

実はあなたの適正体重というのは脳が勝手に決めています。残念ながら、自分で理想の体重を設定することはできません。

この脳が勝手に決めている適正体重を、セットポイントと呼びます。神経学に関わってきますが、セットポイントとはいわば脳が「これがわたしのベスト体重」と言い、体はそれに合わせようと「エネルギーを消費しようとしたり、逆に蓄えようとしたり」する基準値です。

わかりやすく言うと、先ほどの女性の場合「セットポイントは68キロ」です。それをダイエットで54キロに落とします。すると、脳は「大変だ、適正体重の68キロに戻さなくては」となります。そしてそこに向かって体重はどんどん増えていきます。
これがリバウンドです。リバウンドはこうして必然的におこるのです。

また、セットポイントは過去のダイエット履歴によって大きく変化します。先ほどの女性は、最初は68キロから54キロまで痩せました。でも次にダイエットをした時は60キロまでしか痩せませんでした。リバウンドの繰り返しの中で脳が考える適正体重が徐々に増えてしまったのです。

リバウンドなしの減量を可能にする「直感力」

IMG_6632

ですが、きちんと直感(無意識)から、正しいメソッドで少しずつ体重を管理していけば、リバウンドせずに減量することは可能です。

人間は、意識と無意識によって支配されています。
意識的に体重を減らしたいと思ったとしても、同時に無意識も何らかの意図を持って働いています。
その働きは、意識1割と無意識9割という比率です。
意識して考えていることが行動や結果に及ぼす影響は、脳の力の10%にしか過ぎないということです。
もし、無意識が体重を減らしたくないと考えているのなら、意識にたいして9倍もの力で対抗してくることになります。

実際に脳は体重を減らしたくないと考えています。なぜなら、体重が減っているということは、脳にとっては死に向かうサインだからです。

ですから減量を成功させるためには、無意識がどのように体重を管理しているかというメカニズムを無視することができません

無意識の部分、これは直感とも置き換えられますが、この直感を研ぎ澄まさせる必要があるんです。

実際にどのように研ぎ澄ませていくかの詳しい説明はひとまず横においておきますが、僕が監修をしているダイエット卒業アドバイザーでは、毎月せいぜい2キロから4キロ程度の減量です。カロリーも運動量も関係ありません。
長くとどまっている体重を「セットポイント」と考え、そこから上下4キロから7キロの間は脳が過剰に反応することはありません。この上下の範囲から著しく越えると、自然と元の体重に戻ろうとします。
減量の期間が短ければ短いほど、そして減量した体重が多ければ多いほど、脳は強く反応し、リバウンドの速度も急激になります。ですから、短期間の集中ダイエットは、短期間で戻ってしまうのです。

「意識して決める」産後の食べ方を決めて痩せる体質に

5ff482daef046ff0cc81b9336d9927b2_m
ここまでお話ししてくると、「やっぱり、痩せられそうにない」となってしまいます。
でも直感、無意識の部分から減量に向かっていく方法を、ひとりひとりに合わせてサポートするのが僕の仕事です。

まずはその方法のひとつをお話しします。
ちょっと出産と産後太りの話に戻してみましょう。セットポイントは急激な体重変化ではなく、ある一定の期間体重が動かないことによって、その体重を基準値であると脳が設定してしまうものと説明しましたね。

つまり出産で10㎏程度太っても、普通の流れていくと「セットポイント=元の体重」に自然と戻るはずなんです。

ところが、妊娠中は赤ちゃんの分まで食事をしなければならず、無意識が「食べたい」という欲求を、普段より強く発信します。
それによって、自然と食事量が増えるようになっているのですが、出産後もこの「食べたい」という信号に従ってしまうと、体重が戻るどころか、どんどん増え続けてしまいます。

脳は本来、エネルギーを入れることに熱心なのです。(詳しくはこちらの記事を参照)

実はここが「ポイント」ですね。妊娠中はそれでいいんです。でも出産したら「赤ちゃんの分まで」という食事量はもう必要ありません。そこで「自分ひとり分の食事量」しか食べないぞ、と「決める」必要が出てきます。

まずは「決めてあげる」こと。直感の変化は複雑ですからここでは省きますが「意識して決めてあげるということ」は重要なひとつの方法です。産後ずっと体重が増え続けないように、「自分ひとり分はここまで」と決めて、妊娠中と出産後「違う食べ方」をすることです。

ただ、そこで注意したいのがストレスです。
これは最初にお話した通り、ストレスホルモンが分泌されると、精神的にも苦痛ですから、簡単に「幸せを感じられる」ドーパミン分泌ができる「食べる」行為に走りがちです。産後のストレスを解消しようと、無意識に「簡単な方法である」食べるという行為をしてしまうんですね。そこでまず「妊娠前の量を食べる」と決めてあげる。

そして、おいしく食べて楽しく過ごす。
食べるだけでなく、楽しい時間を過ごすことによって、ドーパミンが分泌され、幸せな気持ちになり、代謝はアップし空腹感もなくなります。これは減量には最適な状態です。

セットポイントという脳のメカニズムが決まっている以上は、極端な忍耐と我慢で大幅な減量をしても、結局辛い思いをするだけで最後の最後はリバウンドで終わります。それよりも、おいしく食べて、楽しく過ごす。そうして適正範囲内で少しずつ体重を落としていけばいいのです。

そうは言っても、なんだか精神論みたいで具体的ではありませんね。
幸せになれって言ったって、ストレスをなくせと言われても、現代社会では難しいのもよくわかります。

では次回はこのストレスと体重について、もう少し詳しく話してみたいと思います。

【プロフィール】
アメリカスポーツ医学会認定 運動生理学士
フィットネスコンサルタント
株式会社アイディアルボディデザイン代表取締役

ミス・インターナショナル世界一からモデル、アスリートなど多数のパーソナルトレーニングの実績を持ち、全日空(ANA)が採用している健康維持プログラムも開発。瞬間日記アプリでは、一般向けに改良し、配信。ダイエットやトレーニングに関する著書も豊富で「心と身体の健康を通して、世界70億人を幸せに」を目指し、メディアからも注目されている。

〈information〉
村上先生が監修をつとめる「ダイエット卒業アドバイザー」というサービス、オンラインで先生にあなたの「ダイエット卒業」までの指導をしてもらえます。また有料のサービスでなくても、LINEでお友達登録をするだけで、ダイエットに関する有益な情報がゲットできちゃいます!こちらは無料なので、ご興味のある方はぜひ見てくださいね!

大橋 礼

大橋 礼

年の差15歳兄弟の母。DTP会社勤務後、フリーで恋愛・料理・育児コンテンツを執筆中。今や社会人長男のママ仲間とは「姑と呼ばれる日」に戦々恐々しつつ、次男の小学校では若いママ友とPTAも参戦中。飲めば壮快・読めばご機嫌!本とお酒があればよし。


, , , , , ,