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2022.03.11

ワンオペ育児がつらい「本当の原因」はやることが多いからだけじゃない!ママの本音


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ワンオペ育児(ママが育児と家事をひとりで担うこと)という言葉は、残念ながらすっかり定着していますね。
それだけ多くの家庭が抱えている問題だということでしょう。

私も夫が出張で年の3分の2は不在という中で、ワンオペ育児を3年間やったことがあります。
渦中にいたときは頭も体もパンク状態で、なぜつらいのかすらわかりませんでした。
でも解放されて落ち着いた今、それが言語化できたので紹介します。

つらさの原因は「やることが多いから」じゃない

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子育て系の記事を読むと、ワンオペ育児解消法として次のようなことが推奨されています。

・家事代行やベビーシッターを利用する
・ファミリーサポートや実家に頼る
・時短家電を購入する

お気づきでしょうか?
タスク軽減に目を向けていますよね。
やることが多くて大変だから、他人や機械に助けてもらいましょうというわけです。

「違うだろー!」と叫びたい。
問題はそこじゃない。

せっかく好きで結婚した人と、子どもの成長を一緒に楽しめないのが何よりつらいんじゃないか。
忙しいことより、いちばん幸せを共有したい相手がいないことがさびしい。
「結婚は悲しみを半分にし、喜びを2倍にする」と言われていますが、真逆になるのがワンオペ育児です。

確かにやることが山積みなのは事実。
でもそれを苦痛に感じるのは、孤独感が根底にあるからです。

たとえば子どもがお茶をこぼして拭こうとしたけれど、フキンは1メートル先にある。
もし夫がいれば「ちょっとフキン取って」とお願いできるけど、ひとりだと立ち上がって取りに行かなければなりません。

1メートルの移動なんて、本当に取るに足らないこと。
でも誰も手伝ってくれないという絶望感に泣きたくなります。
そのマイナスの感情が子どもに向いてしまい、後悔することも……。

こんな限界に達した心理を無視して「家事は手抜きでOK」「人に頼りましょう」などとアドバイスされても、まったく響きません。
むしろ、「これで解決できない私が悪いんだ」とママが自分を責めてしまうことが心配です。

私がワンオペ育児から解放された理由

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わが家のワンオペ育児は、夫が出張の少ない会社に転職してあっさり解決しました。
「今までの苦労はなんだったの?」と思うくらい。
もし家事の手抜きやリフレッシュなどの対処療法をさんざん試しても現状を改善できなければ、夫の転職や働き方について一度話し合ったほうがいいです。

もちろん転職や会社にかけ合うのは簡単ではありませんし、誰もができることでもありません。
でも「これが当たり前」と受け入れてしまうと、子どもの世代にまでワンオペ育児や長時間労働が継承されてしまいます。

夫の転職を機に半年ほどドイツで生活したのですが、日本との働き方の違いに驚きの連続でした。
16時前後には帰宅ラッシュで道が渋滞し始め、18時くらいにはレストランが家族連れでいっぱい。
日本のプレミアムフライデーは風前の灯火ですが、夫の会社では毎週金曜日の終業時間が14時くらいでした。
しかも、夏休みは約1ヶ月あるのが当たり前です。
それでもドイツはEUの中心的な存在で、世界4位の経済大国。経済の発展と私生活の充実は両立できることを目の当たりにしました。

ご存知の通り、政府の働き方改革は的外れのオンパレード。
お上がマトモな号令を出すのを待っていたら、あっという間に定年を迎えてしまいます。
ひとり一人が意識を変え行動していくことが、本当の意味での働き方改革につながるのではないでしょうか。

※この記事は2017年10月に公開されたものです。

平田けいこ

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