2017.12.13
先生は困ってます!保育園から親たちへ伝えたい「4つのクレーム」
働いているママの中には、保育園を利用されている方も多いことでしょう。いつもお世話になっているはずの保育園の先生ですから、ママたちとしても保育園ではできる限りの協力をしていきたいところです。
しかし、保育園に子どもを預けることが当たり前になってくると、うっかり先生への感謝を忘れがち……そうした態度が先生たちを困らせてしまっていることも。
今回は私立保育園で業務を行う現役保育士さんにお伺いした、保護者へのクレームを4つご紹介します。
1.提出物の期限を守って!
保育園では運動会やお遊戯会のようなイベントのときなど、そのときに使用する制作物などを持ってくるように保護者にお願いすることがあります。
「お仕事をしているママばかりですから忙しいのは承知で、結構前から通知して提出してもらうようお願いしています。でもその期限を守らないママもいて……そして毎回守らない人は一緒です。いい加減に迷惑していることに気付いてほしいのですが」
プリント類含めたとしても、年間通して提出しなければならないものの量はそれほど多くありません。保育士さんのなかには小さな子どもをもつママもおり、同じワーキングマザーなのです。仲間として協力する気持ちも大事なのではないでしょうか。
2.写真に文句つけてこないで!
保育園では、園内で撮った普段の子どもたちの様子がわかる写真を販売してくれることがあります。しかしその写真にクレームをつけてくる親もいるようです。
「“うちの子が笑っている写真がない”とか“端っこにしか写ってない”とか、文句をつけられることがあります。子どもによってはなかなか写真を撮らせてくれない子もいるんです。それを必死で追いかけて撮影しているのに……」
ママの気持ちもわかりますが、子どもたちのお世話をしながら撮影するのも大変なもの。子どもが小さいならなおさらです。先生の仕事の一部だとしても、ママたちに普段の様子を見てもらおうと努力してくれているのです。
3.紛失をすべて保育園のせいにしないで!
保育園ではすべての持ち物に記名が必須ですが、それでも間違ってほかのお子さんのバッグに紛れ込んだり、持って帰ってくるはずの物が無かったり、保育園でのバタバタが目に浮かびますが……。
「実際に保護者の方から“うちの子の物がないんだけど”と言われることはあります。もちろんその場合はお詫びして思い当たるところを探すのですが、保護者の方の勘違いで、実は家にあったというケースもある話なのです。できればまずは家を探してもらって、それでもなければ園に相談してもらいたいです。なかには物の紛失で保育園にクレームをつけて、そのあと自宅で見つかったにも関わらずそれを園には知らせずに、しれっと持ってくるママも。こちらとしては、もやもやするばかりです」
しばらくの期間お世話になる保育園ですから、保護者と先生の信頼関係は重要です。きちんとコミュニケーションをとるように心がけたいですね。
4.掲示物や配布物はちゃんと見て!
保育園から保護者に向けての連絡は、ときには掲示板や配布物という手段で伝えることも。
「毎日保護者の方と顔を合わせるわけではないので、大事なお知らせがあるときには掲示板や配布物でご連絡するようにしています。また直接お会いしたときには、その旨お声がけして、目を通すようにお願いしているのですが、それを平気で“見てない”、“聞いてない”と言われることがあり、困っています」
保護者からすると子どもの担任の先生は数名ですが、先生からすると対応しなければならない保護者の数は多いのです。時間に余裕がない事情もわかりますが、そういった形で連絡することがあることを念頭において行動すれば、お互いにとっていい結果になるのではないでしょうか。
保育園生活は短いようで長いもの。先生とママ、人柄や相性はあるかとは思いますが、なるべくいい関係性を築いていきたいところですね。
沖田かへ
ライター
2級建築士、照明コンサルタント、FP、心理カウンセラー資格など所持。2人目出産後、大好きな子どもたちと少しでも長く時間を過ごせるよう、フルタイム勤務からライターに転身。夏はキャンプ、冬はスキーと、家族でアウトドアなライフスタイルを送る。