2018.01.31
情操教育にもいい!?ペットが子供に与える良い影響って?ママたちに聞いてみた!
突然ですが、みなさんは動物はお好きですか?私は昨年末に子猫を保護し、なりゆきで飼い始めることになりました。これまで、子育てだけでも忙しい中、ペットを飼う余裕なんて1ミリもないと思っていましたが、猫は子どもに比べて手もかからず、端的にいってめちゃくちゃかわいいです。子ども3人、猫1匹、養う数が少しだけ増え、ますます仕事を頑張らねば!と思っている所存です。
さて、読者のみなさんの中にもすでにペットを飼っているという方はいる思いますが、これから飼うことを検討しているママもいることでしょう。よく「情操教育にいい」なんて言葉も耳にしますが実際のところどうなのか、気になるところですよね。
そこで今回は、ペットを飼うことが子どもにどのような影響を与えるのか、実際に飼っているママたちの体験談を交えてご紹介します。
ペットと過ごすことで子どもの心はより豊かに成長する
「情操教育」とよく耳にしますが、そもそもなにかというと、すなわち感情面の豊かな発達を意味します。とにく難しいことをすることではなく、音楽や美術、体育なども情操教育といわれていますよね。
お世話をすることで責任感、小さい生き物と接するとこでの優しさ、相手の気持ちを想像するコミュニケーション能力など、ペットとの触れ合いで子どものさまざまな感情がはぐくまれていくといわれています。
また、ペットは人間と違って嘘をついたり裏切ったりするとこはなく、とくに犬などは飼い主に忠誠的です。子どもがママに怒られたり、友だちとケンカをしたりして傷ついたときには、そっと寄り添って癒してくれる存在となるでしょう。これらは言葉が通じないからこそ成しえるコミュニケーションともいえそうですね。
もちろん、ペットを飼っていないとこれらが育たないというわけではありませんが、実際にこれらのよい影響を感じたというママたちのお話を、次の章でご紹介していきます。
優しさや責任感が芽生えた!ペット飼いママたちの体験談
まずは7歳と4歳の2人のお子さんが生まれる前から猫を飼っていたKさん。家族にはちょっと厳しい娘さんも、猫には優しく接することを自然と心得ているそうです。
娘が生まれる1年以上前から飼い始め、娘が生まれたときには猫のほうがお姉さんみたいな感じでしたね(笑)。長女が生まれて、猫も最初は警戒してたけど、娘の布団で寝だした時は、猫が娘を家族として迎えいれたなとすごい感じたかも。娘が大きくなるにつれ立場が逆転して、今では娘や息子の方が猫を優しく気にかけてる状態ですね。
うちの娘は私とか旦那にはキツくあたったりするんですが、猫には絶対しないんです。自分より圧倒的に弱い動物には優しくしなきゃって気持ちを自然と持っているし、接し方も心得てるかな。動物がいるとそういうすごく大事な事を自然と学べてる気がます。Kさん(猫・9歳)
「自然や動物を大切に」と言葉で言われてもなかなかピンときませんが、日々接することで愛情が生まれていくのはたしかです。小さい頃から一緒にいることで、言葉で教えなくても相手を思いやれる子に育ってくれそうですね。
続いては、9歳、8歳、5歳の3人のお子さんを持つSさん。お子さんたちのの強い希望で一昨年夏に子犬をお迎えしたそうですが、犬を飼うまでには家族間で会議も行い、子どもたちとルールを決めて飼い始めたそうです。
もともといつかは動物を飼いたいと思っていたけど、ある日ペットショップで抱っこさせてもらったら、子どもたちがどうしても飼いたいと言いだして、すぐに家族会議になりました(笑)。トイプードルは生涯でかかるお金が2、300万円かかるといわれていて、その分家族旅行に行った方がいいと夫は当初大反対。
それでも、今の時期に飼おうと決めたのは、子どもたちが犬を看取るまで一緒にいられると思ったから。子どもたちにはいつか見送る日がくるという話もして、それでもちゃんとかわいがれるか、自分たちでお世話もするという覚悟があるかを確認しました。
家族みんなが気に入った犬は、ほかの人が先に予約をしていたんですが、引き取りの日に下痢をしたのが、病気などがあるかもしれないとキャンセルされたんです。そのおかげで私たちはこの子を飼うことができて、運命を感じちゃいましたね。
子どもたちには飼うことを内緒にして、サプライズで連れてきたら、長男は泣いて喜んで、娘も「夢みたい」って絶叫していて……その夢みたいな感じが1年たってもずっと続いているかんじです。「この子には私がいなきゃ」「なんとかしてあげなきゃ」って母親が子どもに対して思うみたいに、子供たちもそういう気持ちを体験できてるみたい。長男と長女はとにかくかわいがっていて、ブラッシング、散歩、うんちおしっこの片付け、餌あげをせっせとやってくれています。
一番下の子も、この子が家に来て我慢することを覚えて、お世話するというよりは対等な関係で兄弟みたいかな、末っ子に妹ができたみたいな。
外泊するときは外出先近くのペットホテルに預けたり、家の中でもクッションを破いちゃったり、大変さはいろいろとあるけれど、今ではもう本当に家族の一員ですね。Yさん(トイプードル・1歳5か月)
ペットを飼う以上、お金の問題は切っても切り離せませんが、「それ以上に得られるものがあると思った」という言葉のとおり、お子さんたちは犬との生活を喜び、お世話することを通して成長を感じられているそうです。
ペットの死をとおして、命について考えるきっかけができる
最後に、長男の出産以前からずっと犬と暮らしていたというMさん。残念ながら昨年12歳で亡くなったそうですが、当時3歳のお子さんはどのように死を受け止めたのでしょうか。
生後3ヶ月の頃、引き取り手を探してると声が掛かり、譲ってもらいました。大型犬ですが、産まれる前から飼ってたからか、子どもが犬を怖がることは全くなかったですね。自宅の犬だけでなく、動物に対して、優しく接する事ができるみたいで、実家で飼ってる猫も怖がりません。
12歳10ヶ月でお空に旅立ち、息子は当時3歳。火葬するまで、4日間くらい家に置いていたんだけど、帰るたびに「動かないのー?」と声をかけていました。
火葬場では、私が泣いてたからかもしれないけど「くるみちゃんとバイバイするのやだー」と泣いて、骨になったところまで見ました。今は、「お空から見てるよ」と話していますが、正直どの位理解してるかはわかりません。でも犬の写真にお供えしてるお菓子を食べたい時は、『くるみちゃん、お菓子もらって良い?』と写真に向かって話しかけています。
私も動物は大好きだし、子どもにも動物を好きになってほしいから、いつかまた飼いたいなと思いますね。Mさん(ゴールデンレトリーバー・12歳10か月)
生き物を飼うということは、たいていが私たちが見送ることになるわけで、子どもには悲しい、つらい体験になるでしょう。子どもにとって”死”はまだはっきりと認識できるものではないかもしれませんが、無理やり遠ざけるべきものでもありません。
我が家の子どもたちも半年以上前に亡くなった金魚のことをときどき思い出し、「金魚死んじゃったよね」「川でお葬式したね」と話すことがあります。その際「また帰ってくる?」と聞かれることがあるので「もう帰ってこないんだよ。死んだらもう会えないし抱っこもできないし、お話もできない。だから生きてる間にいっぱいできることをするんだよ」と教えています。
大人にとっては「死んだらもう会えない」というのは当たり前のことですが、うちの子はこの質問を何度もしてくるので、その都度教えることで、ゆっくりと「死」を受け入れているのかもしれませんね。
このように子どもにとってはとくに情緒面でメリットがみられるペット。犬であれば散歩に行くなどで体力の向上などもあるでしょう。
もちろん、子どもの情操教育のためだけに飼うということはおすすめしませんが、本気でペットをお迎えすることを悩んでいるママは、ぜひこれらの点を踏まえて検討してみてはいかがでしょうか。