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2019.05.22

「学校を休みがち」不登校一歩手前の子供と向き合ったママたち<体験談>



前回、「我が子が「学校に行きたくない」いじめ以外で不登校になった理由と親がした対策とは?<体験談>」と言いだし、やがて不登校になってママ・パパが大きな心配を抱えつつも苦労して「子どもをひとりだち」させた体験談を紹介しました。

学校に行きたくないといって休む子は決して少なくありません。登校拒否、不登校まではいかなくても「よくわからないが、学校に行きたがらない日が多く、朝が大変」「お腹が痛いという日が月に何度かあり欠席するが、調子が悪いようにはみえない」「連休明けなど、年に何回かはクラスに行きたがらず、保健室登校が続く」こんなケースも耳にしました。

今回は「不登校まではいかないが学校を休みがち」そんな時、ママやパパはどう対応したのか、体験談を紹介します。

学校行きたくない「面倒くさいだけ」


Sちゃん、小学校2年生女子(当時)。クラスにも学童にも友だちはいる。

理由は今も、正直なところハッキリとはわかりません。何度聞いても、ただ面倒くさいと言うだけ。ただ、ずっとではなく、時折、朝起きてこないので声をかけると、今日はいや、面倒くさい、と言っていました。最初のうちはサボるつもり?と怒っていましたが、もともと保育園でも少し集団生活自体が苦手というところはあり、この子の性質なのかな、みんなで何かを一斉にやる、ということになじめない部分があり、ストレスがたまると休みたくなるのかな、と思うしかなかったです

このママの考えが「甘すぎる」という意見も多いことでしょう。でも「引きずり出そうとすればできる年齢だったけど、それはしたくなかったのです。それとずっと行かないわけでもなかったので、とにかくダメな時は仕方ないと割り切ってしまいました」1~2ヶ月ごとになんとなく周期的にくる「やってられないモード」のわが子、担任、保健の先生との相談はしたそうですが、学校側も「休んでも1週間程度、年に3~5回くらいだし、ひとまず様子を見ていきましょう」と言われ、そのままになったそうです。

結果として、小5になるまで同じような状況でしたが、公立中に行きたくない、受験したいと言い出してからは、全く休むことがなくなったそうです。自ら環境の変化を求める意識が芽生えた時から「なんか少し変わりました」とはママの言葉です。

学校行きたくない「学校が嫌い」


M君、小3(当時)、男の子。小2の時に体調不良で1ヶ月ほど入院し、学校を休んだことあり。

3年生になって少したってから、夕飯の時にいきなり、明日は学校へ行きたくない、と言うのでビックリしました。その時は何を聞いても答えませんでした。学校へも連絡しましたが、リーダーシップもあり、仲間もいて、なぜかわからない、担任の先生自体が驚いていました。私は仕事を休み、数日ふたりで話し合いました。
なんとなくですがわかったことは、単純に学校が嫌いだということです。学校という社会になじまない、というか。なぜ、先生がいて生徒がいるの、とか、なぜ、朝8時15分に登校するの?とか、私からするとワケのわからないことばかり聞かれました。夫とふたりで、子どもは学校へ行くのが仕事、嫌なこともあるだろうけど、勉強をしてお友だちと遊んで、そうやって社会のルールを覚えていく場所でもあるんだよ、と学校の意味を伝えました。〝そんな場所に行かなくても僕は勉強できる、家で勉強をする。学校の雰囲気が嫌いだから〟と言っていました。それを聞いた夫が、このままでいい、そのうち変わるから見守ろうと言いだし、私もどうしたらいいのかわらかず、夫の言葉に従う形になりました

このN君ですが、数日学校へ行き、数日は休むの繰り返し。かと思うと、3ヶ月くらい普通に学校へ通い、また突然、1週間ほど休む、など親も全くわからないランダムな「気持ちの上下」があったそうです。そして小学校6年生になった時「学校って意味ないシステムだよね、でも行かないとママたちも困るんでしょ、ま、しょうがないから行くよ」と言いだし、その後は普通に登校、中学へ進み、現在は「大学は行きたくない、早く就職したい」と言い、商業高校で資格取得に励んでいるそうです。

ちなみに息子さんに聞いてもらったところ「就職するのはお金という報酬をもらえるのだから、行く意味がある。学校は学ぶ場所だけど、小学校で学ぶことなんて僕は家でできたことだから、意味がないって思ったから行く気がでなかった。商業高校は資格をとるためだったり、就職のために技術を覚えられるから行く意味がある、だから休むつもりはない」と答えたそうです。

ひとつ加えておくと、このことがあった後「実は自分も小学校の時、よくズル休みしていた、学校に通うのをばかばかしく思っていた」とご主人に告白されて、ママはもっと驚いたそう。ちなみにご主人は情報処理の仕事に就いていて、姑が〝小さい時は体が弱かったが、昔から頭が良くて優秀な子だったのよ〟と自慢していたので、まさかそんな過去があるとは思わなかったそうです。でも「ホントは体が弱かったのではなく、体調が悪いフリをするのがうまかったんだよ、ヘンなところが似るんだなぁ」と困惑しつつも、自分自身も通った道だけに「しょうがないよ、なるようになる」とパパは見守る選択をしたんですね。

ママは最後に「でも・・・私には理解不能です。私はちょっと頭が痛いとか言っても、学校行けば治る!ダメなら保健室行く!みたいに育てられたし。そんな理屈で義務教育なのに行かせないなんて、いいのかなぁと思うし、この点に関してだけは、息子や夫がどうしたらそんな考えになるのか、今もわかりませんね」と苦笑いで語ってくれました。

学校行きたくない潔癖気味で「給食の時間が耐えられない」

Hくん。小学校3年生男子(当時)。共働きだが3歳まで近所に住む祖父母の家に預け、その後幼稚園へ。

入学してしばらくたってから、時々、学校がイヤだというようなことは口にしていました。とにかく給食がダメなんです。〝今日、シチューをよそう時、A君の指がちょっとついた〟そんなことでもう食べられないというか。3年になってクラス替えをし、新しい先生になりましたが、給食は残すなの指導法なんですよ。まぁ昔のようなスパルタではなく、嫌いなものでも一口だけ食べよう、とか、残すときは先生に理由を話す、というルールで。そうしたら、とにかく学校は行くけど、3時間目すぎるあたりから保健室へ行くようになってしまいました

祖父母のもとで食事をすることが多く、好きなものばかり食べていたこと。好き嫌いが多いこと。また、潔癖症気味で、家でも鍋や鉄板焼きにすると「大きい箸使って(取り箸でそれぞれ取り分けてから食べて)」と言っていたそうです。

保健室登校(というか、中抜け)が続いて、保健の先生から紹介をうけて夏休みに心療内科に行き「持って生まれた性質」と医師から詳細な説明を受けました。なるべく生活そのものに影響が出ないよう、行動療法なども受け、今では「まぁ、他人からすると潔癖症だね、と言われるでしょうが、かといって一般生活で困るほどでもない程度」になったそうです。

潔癖症といっても程度も色々あるし、きちんとした診療をうけないと普通の暮らしができないこともある。心療内科と言われるとかなりショックですが、やはり心の問題は専門医に診てもらうのが一番です。保健の先生がとても良い方で、私自身、何十回と先生に相談させてもらいました。先生が背中を押してくれなかったら、子どもを心療内科に連れて行くことはなかったと思います

親が悶々と悩むだけでは解決しないことも。子どもの状況を理解してくれて相談できる相手がいることも、大切なんですね。

学校行きたくない「クラスや友だちになじめない」


Kさん。小4女子(当時)。クラスでは特に問題なし、3年生まではたまの体調不良以外に休んだことはなし。

小さい時から少し癖のある子でした。女の子ならみんなが喜びそうなお人形とか少女漫画やアニメとか雑誌とか、一切興味を示さなかったです。最初は積み木、次にパズル、ルービックキューブ、そのうちに難解なクロスワードとか、ひとりでずっと没頭していました。4年でクラス替えになり、そこから学校へ行ったり行かなかったり。行ったとしても保健室に直行、カーテンしめたベッドの中で隠し持っていたクロスワードを解いている、と先生から連絡をもらって

そういうことは帰宅してから家でやりなさい、学校は勉強するところなんだから、と言うと〝授業は退屈だし、休み時間はもっとイヤ。20分休みと給食のあと、他の子と話したり遊んだりするのがイヤなの〟と言うんです。別にイジメられているとかではなく、話しかけてくる子たちが面倒だって、放っておいてほしいというわけです

イジメはないし、本人もいじめを受けていると思っていない。ただ、そうしているうちに声をかけてくる友だちも減り、それならいいのかといえば「ひとりでパズルの本読んでると、コソコソ周りで変人だよね~とか言われて、うるさくて面倒」だから家でひとりがいい、と言い続けました。

シングルマザーの彼女は、親しくしているママに相談をすると「ちょっと個性が強いタイプなのかもね、だったら、そういう子でも居心地のいいカラーのある私立中学を考えたら?」と言われました。正直なところ、シングルマザーにとって私立中学進学は厳しい、でも、中学にいってますます不登校になったら困ると思い、実家の親に相談したところ、学費はなんとか手助けするから、まず合う学校があるのか探してみろ、と言われました。

いわゆる進学校っていうのは、勉強一筋のガリ勉タイプばかりと思っていましたが、通っているママを紹介してもらい話を聞くと、中にはずっと難しい本ばかり読んでいる子とか、数学の問題をずっと解いてるとか、少々変わったタイプがいると言うんですよね、そういう子でも成績が良かったりして、周囲もあまり気にしないという話を聞いて。片親なのも気になりましたが、有名な付属校とかならともかく、進学校は子どもの成績重視だし、まぁ公立に比べたら少ないけど「普通にいるわよ。ウチの学校だけでなく、いくつか学校見学したら」とアドバイスされました。子どもを連れて学校見学にも行くと、公立中学にはない「クイズ研究部」「数学研究部」「パズル部」などがあることに反応し、絶対にこの中学に行く、と言い出し、時折、朝にぐずぐずして遅刻したりはありましたが、最終的には普通に登校するようになりました

経済状況についてもある程度話したところ、5年の途中まで自分で参考書を中心に勉強し、最後の1年半だけ塾に通いました。難関校でこそありませんが、進学校として評価が高い中高一貫校に合格。現在はパズル部で先輩たちとも交流し、楽しく通学しているそうです。

安くない学費をさほど余裕があるわけではない実家に助けてもらうのはかなり私自身としては苦痛ですが、親も死んでもお金をあの世に持ってはいけない、孫がそれで学校に楽しく通えるのなら、と言ってくれて助かっています。ただ、私もフルタイムの仕事以外に土曜日に別の仕事を入れたりで、大変は大変です

いつか、親の苦労をわかってくれるのでしょうかね、私立中進学って誰でもできることじゃないんだって、祖父母をふくめ、どれだけ心配し、なんとかしてあげたいと思ったこと、理解してくれるんですかね?とこのママは逆に筆者に聞いてきました。

ひとりで・親子だけで悩まずに周囲のサポートを


「どれだけ心配し、なんとかしてあげようと苦労している親のことをいつか理解してくれるのだろうか」という問いに、私は簡単に答えられませんでした。

社会人になる子がいますから、経験上では「それなりの年齢になれば、親の気持ちがわかってくるようになる」とは思います。

親としては様々な方法で、子どもが何とか無事に中学、高校と進学してくれるよう頑張ります。でも、たぶん、子供に「これだけしたのだから」という理解や感謝を求めること自体が間違っているのかもしれません。わが子だから、どうにかしてあげたいと思った。でも、わが子からしたら「別にどうかしなくてもよかった」と思っているのかもしれません。

求めず、ただわが子を愛すること、大切に守ろうとすること。ママが問い掛けたように「いつかわかってくれるのかな」と少し遠い将来に希望をもって、苦しい時期を乗り越えていくしかないのかもしれません。子供もそうですが、見守る親も「ひとりで頑張りすぎずに」、第三者の手助け、心のサポートも得ながら進んでいきましょう。

大橋 礼

大橋 礼

年の差15歳兄弟の母。DTP会社勤務後、フリーで恋愛・料理・育児コンテンツを執筆中。今や社会人長男のママ仲間とは「姑と呼ばれる日」に戦々恐々しつつ、次男の小学校では若いママ友とPTAも参戦中。飲めば壮快・読めばご機嫌!本とお酒があればよし。


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