仕事、妊娠、出産、子育て、夫婦関係…働くママの口コミ・共感メディア| BRAVA(ブラーバ)

2019.08.27

アラフォー(40歳から)の初産!妊娠・出産のリアル体験記



最近では自民党の小泉進次郎氏と結婚を発表されたフリーアナウンサーの滝川クリステルさんも41歳で妊娠されましたが、40歳からの妊娠・出産と聞いても「よくあること」になってきましたね。しかし、ひとりひとりにとっては「初めての妊娠・出産」です。そのため、様々な不安を持つのも当たり前のことです。35歳以上はいわゆる高齢出産と言われていることもあり、40歳前後の妊娠だからこその心配もあることでしょう。

今回は特にアラフォー世代で「初めての妊娠・出産」を体験したママたちの声をピックアップ。大変だったこと、乗り切る方法、アラフォー出産の良かったこと、それぞれの体験・口コミが、これを見ている皆さんの参考になればと思います。

アラフォー(40歳~)の妊娠確率って?卵子の質が悪くなる!?


最初に少しだけ、40歳からの妊娠確率についてお話しします。一般的に自然妊娠は30歳をすぎると徐々に低下し、35歳を境にしてさらに低下、40歳をすぎると急速に妊娠率は低くなります(参考:一般社団法人日本生殖医学会)。

30代後半から卵胞(卵胞は卵子がひとつ入っている)の数が急に減ることがわかっている以上、妊娠の確率はどうしても減っていくことになります。

ちなみによく「高年齢になると、卵子の質が悪くなる」といった記事をみかけますが、正確なデータや指標は現在のところありません。ただし、とにかく女性のアラフォー世代は若い時と比べれば、実際に妊娠する可能性は少なくなってくるのは事実です。

筆者も35歳をすぎて出産を経験していますが、当時は「マルコウ」(高年齢出産)と言われて「なんだかなぁ」と違和感を感じたものです。病院へ行く前から「マルコウのスタンプを母子手帳に押されるよ!」と言われたことも記憶に残っています。ちなみに高年齢出産のスタンプなんて押されないので、ご心配なく!

では、実際に40歳前後で妊娠・出産した女性の体験談を見ていきましょう。

アラフォー出産「自然妊娠?不妊治療?病院選びに出産準備はどうした?」

「不妊治療3年で妊娠」
私は35歳から不妊治療をし、体外受精まで行いました。そこまでも大変な道のりで、正直、挫折しかけたこともあります。産科と違い、不妊治療の婦人科は独特の雰囲気で、赤ちゃんが欲しいから頑張ろうと思っていても、毎月毎月「ダメか」が続くと精神的にもきついですし、現実問題としてお金もかかります。ただ、アラフォーだからみんながみんな、自然妊娠しないってわけじゃないんですよ。赤ちゃんがなかなかできないなぁと思ったら病院で一度検査してもらい、それから不妊治療をするのか、するなら「いつまで」なのか、あるいは自然妊娠を待ちながら、ダメならダメで自分たちのそれからのライフプランをどう考えるのか、色々と夫婦で話し合う必要はあると思います。
あと、なんとなくだけど、高齢出産だと流産率も上がる気がしていたので、妊婦の間は食生活や運動など生活習慣を正したり、仕事を少しセーブしたり、あと出産準備をあまり前からすると(赤ちゃんの洋服とか選んでいると)万が一ダメだったらものすごい落ち込む、と思っていたので、本当に直前まで、あえて、グッズの準備したりはしませんでした。ただ、祈るような気持ちで、きっと元気に生まれてくる、生まれてきたらアレもコレも買うぞ!と雑誌を眺めて過ごしました(Aさん/38歳で出産)

「不妊治療をやめたら〝まさかの〟自然妊娠」
不妊治療をしていました。もう妊娠は無理だろうと諦めたのが39歳。40歳を区切りにしようと考えていたからです。それが治療をやめて半年、まさかの自然妊娠。でも、後から「実は不妊治療をやめて、新しい生活スタイルをめざそうとしたら、なぜか妊娠した」という人はけっこういる、と聞きました。なんだろう、プレッシャー状態からの解放感? いずれにしても、思わぬことでしたが、こんなこともあるんだと嬉しくて飛び上がりそうになりました。
ただ高齢出産はリスクも高いと聞くので、病院選びはかなり慎重に行いました。すぐ近くにも産院はありましたが(看護師さんも手厚く、きれいで豪華な夕食などで有名)評判は良かったのですが、主人と実際に行ってみると20代から30代の女性が多く、総合病院での出産もあり得るといった説明もありました。それならと最初から少し遠いのですが、拠点でもある大きな総合病院にと決め、自然出産しました。(Wさん/42歳で出産)

「高齢出産で里帰りは断念」
結婚したのが37歳の時、自然妊娠は難しいかなと思っていたのですが、タイミング法だけでうまくいきました。ただ、もともと持病もあったので、高齢出産にも強いと言われる総合病院を選びました。それはいいのですが、地方の片田舎にある実家へ里帰り出産というわけにはいかず、かといって狭いマンションに母親を呼ぶのも難しく、さらに何もひとりで出来ない父親を残して東京へ出るのも、ということで、結局、新生児のケアもしてくれるナニーさんを依頼しました。
実母は産後すぐに来て日帰り、退院後の2日間だけ近くのビジネスホテルに宿泊し、細々とした家の片付けなどしてもらいました。その後はナニーさん(新生児専門のベビーシッターで簡単な家事もしてくれました)を2週間お願いしたので、けっこうな出費にはなりました。夫の協力が得られるなら、里帰りせずに退院後から赤ちゃんとの生活もできるとは思いますが、やはり体力的にも不安でしたし、出費は仕方ないと割り切りました(Hさん/39歳で出産)

アラフォー(40歳~)初産の妊娠出産で大変だったことって?

「周囲からの励ましが・・・」
妊娠中、年齢がわかると「高齢出産?大変ね」みたいに言われるのにウンザリ。流産率も高いから気をつけろ!とかとにかくうるさかった。出産前後も「40過ぎだからねぇ、きついでしょ」と言われるのにゲンナリ。40歳過ぎると周囲の知り合いは「先輩ママ」ばかりで、アドバイスやら注意やら、もう面倒くさかった。大変ね、は、励ましだったり、軽い気持ちで言ったのかもしれないけど、41歳で初産の私には正直、大変ね、という言葉を「気にせずスルーすること」が一番大変でした!(Uさん/41歳で出産)

「出産後の〝孤立感〟が辛かった」
35歳で結婚、子供はすぐにできると思っていましたが、なかなかできず、妊活もしました。ようやく妊娠にこぎつけたのは39歳。切迫流産からはじまって、出産まで3回ほど入院し帝王出産。産休どころの騒ぎではなく、結果として仕事は退職しました。
私は妊娠期間よりも、子どもが生まれて半年くらいが一番辛かったです。22歳からずっと仕事をしてきた私が、いきなり言葉も話せない、ずっと泣いてばかりいる赤ちゃんとふたりきりの生活になり、出かけるといっても買い物くらい、主人以外の「大人と会話」する時間が極端に減ったことが、徐々にボディブローのように効いてきました。赤ちゃんサークルとか参加しても、なんか話が噛み合わないし・・・。ママ友がなかなかできないことも、歳のせいかも、と思ったりした時期もありました(Nさん/40歳で出産)

「祝福がプレッシャーに感じた」
39歳で妊娠、40歳での出産。待ちかねていた両親と義父母、会社の人も不妊期間が長かっただけにとても喜んでくれて、祝福してくれた。その祝福が次第に「圧」に感じるようになってしまった。ちゃんと産めるのだろうか、とか、夫もあんなに喜んでるのに何かあったらどうしよう、とか・・・。どんどん落ち込んでしまい、落ち込むほど周囲が気を遣ってくれてしまい、余計にプレッシャーを感じた。自分では明るい、カラっとした性格だと思っていただけに、そんなマタニティーブルーにかかる自分自身を責めたくなった。そこから抜け出すまでが一番辛かった(Oさん/40歳で出産)

「心配が次第にふくらんでいった」
やはり流産とか、障がいのこととか、真正面から向き合って考えなくてはならないことがキツかったかな。出生前診断ではだいぶ悩みました。子どもが欲しかったので嬉しいほうが大きかったですが、その割には情緒不安定になっていた時期のほうが多かった気がします。ネットとかで検索すると様々な情報がありすぎて、ありすぎるためにアレコレと心配も増えるという面もあるような気がしました(Fさん/40歳で出産)

「復職で悩みプチ鬱に」
育休はとれるのですが、39歳でようやく得たポジションが振り出しに戻るのではと思い、仕事に関しては不安がありました。20代のうちなら、さほど職歴も長くないわけですから、職場復帰もしやすい。40過ぎると、キャリアに対する小さなプライドがあるわけで、ようやく子どもを授かったという喜びと同時に、出産後半年過ぎる頃から(ちょうど寝不足や体力不足を実感する頃でもあった)会社に戻っても前と同じようにはできないんだろうな、とか、後輩の子が上司の立場になっていたら、とか、いろいろと思い煩うことが多くなり、プチ鬱になりました・・・(Aさん/40歳で出産)

アラフォー初産「こんな気持ちで乗り切りました!」

「安定期から積極的に行動しました」
きついけど、大きくなるお腹をみるたびに幸せ。不安もあるけど、赤ちゃんお腹の中で育ってるんだなぁって思うと、ワクワクもするし。ご対面まで待ちきれないなぁっていう感じ。・・・って気持ちになれたのは、安定期からマタニティスイミングとかヨガとかいろいろ出かけるようになったからかな。もちろん、中には若いママ中心だったり、合わないところもありますよ。そんなのお金払って行くんですから、ダメそうならさっさとやめる! 自分が気分よくなれるところを見つけて、そこで楽しく過ごすといいですよ。今は心穏やかに出産を待っています(Uさん/38歳出産予定)

「ママ友いないのも悪くない!」
39歳で妊娠、プレママ教室とか参加しても、誰ひとり友達できなかったです。でも、逆に面倒なママ友関係もなく、無理につきあったりすることもなく、さっぱりしてました。私は私、という考えがブレないでいられるのは、やはり年の功だと思います。それなりに人生経験してますから(笑)つまり、アラフォー出産って、考えようによってはとてもラクな出産になるってことです(Tさん/40歳で出産)

「SNSで気持ちを共有」
私は40歳前後で初産の人が集まってるSNS繋がりで、そのママたちと出産まで、同じような年齢の不安とか語り合うこともできて、よかったです。悩みや不安を共有できる、同じ立場の人を見つけると、やはりわかり合えるって感じで気が楽になると思います。それもSNSとかだと、出産後はそれぞれの生活や環境があり、無理してお付き合いを続けるとか顔を合わせる必要もないから、あっさりした関係なのも良かったです(Kさん/43歳で出産)

40歳!アラフォーで出産して良かったことは

「夫の優しさが深まったこと」
本当に単純に、子供を腕に抱いた瞬間。その幸せは、38歳で待ち望んだ妊娠をし、切迫流産を乗り越えての出産だっただけに、涙があふれて止まりませんでした。旦那も子供が出来てからは、なるべく早く帰宅してくれて(ベイビーに会いたいからだけど)いろいろ手伝ってくれるようになりました。子供ができたら自然と「大変だよな」って声をかけてくれるようになった。旦那の優しさや思いやりが子供をきっかけに深まったことも良かったことのひとつです(Wさん/39歳で出産)

「本音は・・・ようやく解放された気分」
ものすごく正直に言うと、周囲から「あそこは子どもができないみたいだから、そういう話題を出してはいけない」みたいな、変な気遣いをされなくなったこと、で、なんか色々変わりました。姑もすごく気を遣って「子どもがいない人生もいいものかも」と言ってくれてて、それはとてもありがたいんだけど、いつも申し訳ない気持ちだったし。逆に実の親には「○さん(夫)に問題があるんじゃない? 検査とかしてもらった?」こういうリアルな助言されるのもとても嫌な気持ちだったし。妊娠・出産したら、めでたしめでたし、って感じで。それだけずっと、赤ちゃんができない時期、私自身も無意識のうちに子どもができないことを気に病んでいたのだなぁとも思うし、いろいろ全てから「解放された」と思いました。これが私の本当に本当の正直な気持ちですね(Fさん/42歳で出産)

「神さまありがとう!って思える」
出産後の快復も悪かったし、お乳も出なかったし、子育ては大変だし、これから復職もあるけど、40歳をまたいで1年以上休んで会社に戻ることへの不安はある。あるけど、目の前でくぅくぅ笑ってる可愛いベビー見たら、「なんでもこいっ!」って感じ(笑)まぁ、これで保育園とか、ママ友とか、また子育ての大変さを実感していくことになるんだろうけど、それでも28歳で結婚してから10年以上、欲しくても授からなかった子どもができたこと、私はとても幸せに思います。別に宗教とか特にないんだけど、神さまありがとう、って、何か大きなものに感謝したくなる日々(Hさん/39歳で出産)

アラフォーワーママの妊娠・出産「気にしすぎずに」過ごしましょう!


40歳前後での初産となると、さまざまな不安や悩みを持ちます。体調のこと以外では、アラフォーワーママは

・これまでのキャリアはどうなるのか
・ポジションを失うのではないかという不安
・子育てと仕事の両立、体力的にできるのか
・もう退職してしまったほうがいいのか?

こうした仕事に対する迷いや不安を持つ人が多い点でしょう。

そして、もうひとつは「周りはみんな先輩ママ」がゆえに、「上から目線」「先輩として後輩に諭すような」「励ましだか、脅しなんだか、はかりかねる」そんな言葉がけにイラっとした経験を多少の差こそあれ、しているようです。

いずれにしても、「これから起きるかもしれないこと」について、心配しすぎないこと。「気で気を病む」と言いますが、心配をしすぎて自分を苦しめることのないよう、40年の人生を渡り歩いてきた、あなた自信のパワーを信じて、素敵な出産を迎えられるよう祈っています。

大橋 礼

大橋 礼

年の差15歳兄弟の母。DTP会社勤務後、フリーで恋愛・料理・育児コンテンツを執筆中。今や社会人長男のママ仲間とは「姑と呼ばれる日」に戦々恐々しつつ、次男の小学校では若いママ友とPTAも参戦中。飲めば壮快・読めばご機嫌!本とお酒があればよし。


, , , ,