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2020.01.28

産後「夫にイライラ! 」こんなに変わる産後の女性脳



産後、あるとき突然、夫が気の利かない無能な人に思えイライラするといった経験、ありませんか? イライラがつのると、この人で本当によかったのかしら、と疑問がわいてきてしまったり。すぐに別れられれば楽かもしれませんが、そんなに簡単に割りきれるものでもありませんよね。
そこで、男性脳・女性脳の観点から書いた夫婦それぞれのトリセツ本が大好評の、脳科学コメンテーターの黒川伊保子さんの最新刊『夫のトリセツ』を参考に、打開策を模索しようではありませんか。

産後の夫にイライラするのは彼氏にイライラするのとはわけが違う


たとえば夜中に赤ちゃんがぎゃんぎゃん泣いているのに、その横ですやすや寝息をたてている夫、なんなのでしょうね。普段はむしろ神経質な傾向のある男性でさえそうだったりします。

こんなことが続くと、産後は自然と夫婦ゲンカが増えます。
恋人同士のときのケンカは、仲直りを盛り上げるためのスパイスくらいの役割ですが、夫婦ゲンカはそんな甘いものではないのです。

この人と今後やっていけるだろうか、ならまだかわいいものですが、中にはガチで夫の悪口を言う人も出てきます。
ツイッターのハッシュタグには、「旦那死ね」「離婚したい」なんてものも。興味深いことに、「彼氏死ね」というハッシュタグはないのですよね。
彼氏のときは感じなかった憎悪を、子どもができると感じるようになるのですね。出産おそるべし。

妻の変化は本能のしわざ

妻には夫が変わったように感じられるかもしれませんが、黒川さんによると、実は変わったのは妻の方。

産後、夫にイライラするのは本能のなせるわざ、女性脳の生殖戦略がそうさせるのだというのです。すべての女性が100%本能にしたがっているわけではありませんが、本能なら仕方ないか、と思えてきませんか?

もう少し詳しく説明しましょう。

人間とて生物。生物のいきる目的の第一義は「繁殖」です。人間にとって、恋愛は生殖機会であり、妊娠はゴールです。恋は盲目とはよくいったもので、妊娠するまでは、相手の欠点に嫌気がさすほどイライラすることはありませんよね。ところが、産後は相手の男性が「恋愛対象」から「資源提供者」になりますから、母となった女性は、夫の労力、意識(気持ち)、時間、お金のすべてをすみやかに提供してほしいと思うようになります。
こうして、「子どもには優しく、夫には厳しい妻」が出来上がります。これぞ、本当の母性本能。

1人目を産んだ女性の脳は、さらによりよい遺伝子を求めます。よりよい種を残すためには、より免疫力の高い個体を求めるようになるというのです。目の前の夫を不要と感じてしまうのも、無理はありません。
複雑なのは、女性脳のそういった動きが、単なる浮気心として表出しないところです。その結果、近くにいる無能(と感じてしまう)相手に腹が立って仕方がないという現象が起こります。

妻のいちばん欲しいものを与えられない夫


産後の女性のイライラの原因は、女性自身の脳の仕組み以外に、もうひとつあるのだそう。なんだと思いますか?

子どもはまだまだ手がかかる、夫は使えない、となると、子育て中の女性は八方ふさがり。ストレスも相当たまってきます。
ストレスは、短時間話を聞いてもらうだけでも、軽減されるものです。ところが子育て中は、なかなかそういった時間や相手をみつけるのが難しいですよね。特に育休中で昼間はずっと赤ちゃんと一緒となると、なおさらです。

ですが、話を聞いてもらうことを夫に求めるのは、逆効果です。なぜなら、女性が話を聞いてもらうときに相手に求める「共感」は、男性のもっとも苦手とするものだから。

女性の方は必ずしも問題解決を最優先で求めているわけではないのに、男性はつい解決策やアドバイスをしがちです。
それは、思いやりがないからではなく、むしろ解決策やアドバイスこそが、男性脳の愛なんです。守ってあげたい相手だからこそ、問題解決してあげようとするのが男性脳ですが、共感がほしかった妻は、夫に話したことを激しく後悔することになります。

こうしてますます、すれ違う産後の夫婦間の溝は深くなっていくわけですが、溝をこれ以上深くしないためには、早いうちから男性脳と女性脳の違いをみきわめ、わかり合うことや優しい共感はあきらめる方が賢明かもしれません。

離婚が早かったママの声


多くの夫婦は、本能よりも実際の生活や理性を優先させて、出産したからといってすぐに離婚はしませんが、ときどき、自らシングルで産んだり、早いうちに離婚できる女性もいます。夫にイライラすることもなく、ただ不要になったから離婚したのでしょうか。

筆者の友人にひとり該当する女性がおり、話を聞かせてもらいました。
もともと相手の男性に「この人でないと」とまでの思い入れはありませんでしたが、産後、子どもの親を求める無償の愛に勝るものはない、と思ったことが決定打となり、子どもが2歳になる前に離婚を決意したそうです。産後は友人が一方的に夫に当たるケンカが絶えず、そんな夫婦の姿を子どもに見せたくないという想いもあったそうです。

友人は夫の事を「不要」とまでは言っていませんでしたが、「生殖」に協力する役目を終えたとたん、食べられてしまうカマキリのオスを思い出してしまいました・・・。

ちなみに友人と元夫は、長年いがみあって別れたわけではないので、今でも定期的に連絡はとりあっているそうです。ガマンにガマンを重ねて夫婦生活を続ける方があとあと悪影響が出そうですから、どちらがいいとも悪いとも言えませんね。

とはいえひとりの人とうまくやっていきたいときは?

どうやら結婚という形態は人間の本能にピッタリ合っているわけではなさそうです。それでも結婚にはメリットもありますし、なにより現代社会で本能のみに従って生きるのは冒険すぎます。

ならば、まずは目の前の人とうまくやっていくために、より賢くなるのが得策ではないかというのが私の意見です。知ることで楽になることがあり、それが脳のこと。夫を恨む時間があったら、脳のことを知るのがオススメですよ。

 

冬木 丹花

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