2020.04.14
コロナ離婚危機!?増える夫婦喧嘩やイライラの原因は?<ママたちが告白!>
不要不急の外出を自粛する日々、知り合いと連絡を取り合うなかで増えているのが「夫への不満」「家庭内のギスギスした雰囲気」「行き場のない不安感」といった話です。たぶん、多くの人が大なり小なり似たようなことを思ったり、実際に家庭内で小さなトラブルを経験しているのではないでしょうか。コロナ離婚なんて「まさか」とは思いますが・・・わたしの友だちは「コロナ離婚危機」と口にしていました。「ほんとに離婚するかは別にしても危機感あるのよね!」と。
他のみんなはいったいどうなんでしょうか?
経済的な不安から増えるケンカ
「家計の話をまともに聞いてくれない」
私の派遣はなくなり夫は在宅勤務ですが給料はかなり減るらしい。「どうやって節約するか」「ローンは」と話しかけても「はいはい」「ああ、わかったよ」しか言わない。家計の話を真剣に聞いてくれない夫に怒鳴りたくなる気持ちを抑えるのに必死です(Nさん/33歳)
「温厚な夫が怒鳴るのにビックリ」
「休業手当はでるのか確認して」と言っただけなのに「会社にアレコレ言えるか」と夫がブチ切れたのでビックリ。日頃温厚な人ですが不安感が募っている様子にこちらの不安も増してモヤモヤした空気にお互いの口調もキツくなりがち。そのうち大喧嘩しそうで、これまであまり激しいケンカをしたことがなかっただけに、なんかすごくマズイことになりそうな気がする(Aさん/37歳)
「不毛なケンカって辛いな」
子ども2人がいるだけでも食費は高くなったところに夫も交替勤務で在宅時間が長くなり「お菓子の袋あけたままにしないで」「残ったらラップして冷蔵庫にいれてよね」と言ったら「オレの稼ぎに遠回しの嫌みか」とキレられて言い争いに。なんか不毛なケンカで日を追うごとに家の中が暗くなっていってます(Wさん/38歳)
「言葉もない」
共働きですが家のローンもありギリギリの生活です。私はパートをしていましたが店が休みなので必然的に仕事はなし。ニュースではパートも補償されると言ってるけど現実は違う。小さな飲食店で店じたいが危ないのにパートの給与なんて休業中は払ってもらえません。夫も来週から自宅待機で休業手当はでるそうですが、残業代とか他の手当は含まれないらしく、7万くらい減ってしまう。貯金もなく子ども保険くらいしかアテがない。すぐにでも家計が破綻するのは夫婦でわかりきっている。だから互いに無言になりがちでため息ばかり。すさんだ雰囲気に子どもは神経質になっていき悪循環です。どうしたらいいのかわからない(Uさん/44歳)
長時間一緒に過ごすことで増すイライラ
「夫ってこんな人だったの!?」
わたしは雑貨店のパートがいったん休業となり、夫はテレワーク、子どもは休校中。リビングのデスクで夫は仕事、わたしは洗濯物を持って歩いていたのですが(かなり距離が離れていたから気にしていなかった)「後ろにお前が映りこむんだよ!きったないスエット姿で!」「オンライン会議の邪魔になるってことくらいわからないのか」「販売員しかやったことないから無理か」「みっともねーな、オレ、だらしない女房がいるって噂とかされてんだろうな」と言われた。気が利かないのは悪かったけど、この人、こんな嫌な言い方しかできなかったのか?と結婚10年すぎて夫の本性を見たようでこれからの生活そのものに不安を感じるようになった。別居、という言葉が毎日頭をよぎってます・・・(Rさん/41歳)
「ずっと一緒はキツい」
とにかくずっと一緒ってキツい。普段なら気にならないこともすべてがいちいちカンに障る。イライラが止まらない!家を出たい!(Iさん/29歳)
「息苦しくなってくる」
観光業の夫はほぼ休業状態、私もとりあえず2週間自宅待機、お互いやることもなく、小6の子どもも部屋でゲームばかりで家族で会話もない。子どもの成長と仕事がなければ話すこともない二人なんだなと気づいてしまってから、自分の心の中が変化している。わたし達、ただ子どもがいるから夫婦なのかな、とか。互いに存在を無視しているような感じで息苦しい。厳しい環境で病院で働く人とか宅配を運んでくれてる人を見ると、こんな悩みや不安なんて申し訳ないというか恥ずかしくもなるけど・・・(Sさん/45歳)
子どものことで〝ひと悶着〟からの・・・
「子育てのダメだしはやめて!」
交替勤務で家にいることが多くなった夫が、子どもの勉強を見ている私を「見ていて」後からダメだししてくるのがウザい!だったらあなたが子どもの世話してよ!(Tさん/36歳)
「誰が悪いわけでもないのに」
民間保育園が一時閉鎖、私は役所勤務、夫は建築関係で出勤しないとなりません。「お互いに交替で休むしかないね」と言うと「はぁ?」って返してきたので、こっちが「はぁ?」となった。当然休むのはママでしょ的な態度にムカっとしてケンカになったが、それを見ていた3歳の娘が大泣き。切なくなって私も泣けてきて夫も憮然として「仲良くやってきたのに、なんでこんな雰囲気なんだよ」って。誰が悪いわけでもないけど辛い(Nさん/31歳)
「最初はよかったけど」
お互いにテレワークで電話会議やオンラインミーティングも多い。癇癪をおこしやすい娘は一度機嫌がナナメになると火がついたように泣いたり暴れたりで、夫婦で交替で見ている。最初は普段できないスキンシップができて「よかったね」と話し合っていたのだが、最近は「午前中はわたしが見たじゃない」「午後からミーティングがあるって言っただろ」と子どもの押し付け合いになりがち。日を追うごとに互いを責めることが増えてきて家中が険悪な雰囲気で「お前ってあーいえばこう言うんだな!」と言われてからは、とにかく数時間でいいから外に出たい、夫と同じ空気を吸いたくない!と思うようになってしまった(Kさん/35歳)
ケンカして仲直りして!またケンカしてまた仲直りしよう!
うちだけじゃないんだなと思った人が多いのではないでしょうか。多少の差こそあれ、普段とちがう日常に戸惑い、それが続くことで小さなストレスが次第に積もっていきます。どんなに気の合う人同士でも、朝から晩まで一緒にいれば何かしら文句のひとつやふたつ出てくるに決まっています。
みんなで集まって騒げないし、外食で気分転換というわけにもいきません。でも「誰かと話す」ことは、誰かと繋がっている実感が持てます。夫婦でなくてもいいのです。いつもはLINEで連絡を取り合っているかもしれませんが、ひさしぶりに仲良しの友だちに電話してみたらどうでしょう。
苛立ちや不安を共有するだけでも「わたしがヘンなわけじゃないんだな」「みんな不安なんだな」とほんの少しでも心がホッとします。心に抱え込むのではなく「話してしまう」とスッキリすることもあるでしょう。
コロナ離婚なんて言葉だけがひとり歩きしないように、仲良くなろうと努力するのではなく「こういう時だってあるよね」と一歩下がって夫婦の距離感を少し広げてみてもいいのかもしれません。
ある友だちは「わたしはリビングのソファーで寝ることにした」と言ってました。違う友だちは「なにもしてないんだから話すことがなくなって当たり前と思うようにした。無言でいる夫の顔色を伺うのをやめて好きな本を読むのに没頭してる」と話していました。もうひとりは雑貨屋を夫婦でやっているのですが「お金や経営の話は避けては通れないのでストレートにしている、ケンカにもなる。でも食事の時間になったら仕事のことは終わりとメリハリをつけるように自分に言い聞かせてる」そうです。
体験談の中にもありましたが、病院関係者やライフラインを維持している人、今も開園している保育園の先生がた、その人たちの苦労や大変さを思えば、あまり愚痴など口にできない・・・そんな雰囲気もあります。
日常生活と健康な日々を守るために働いている人への感謝を忘れてはいけないけれど、家の中ではもう少し力を抜いてみませんか。
恋人時代、大喧嘩して別れると叫んだあとに互いに許し合ってよけいに「愛が深まっちゃった」なんて思ったことってありませんでしたか? のろけて「なによ、別れるとか騒いだくせに」友人に呆れられたこと、ありませんか? もしかして夫婦生活も長くなって「仲直りする方法」も忘れちゃった?
大丈夫です。もしひと息いれて手をのばしたら、その手をきっと握ってくれるはずですから。差し出した手をふりほどき、つきとばすなら、その時に「コロナ離婚」という文字を思い出せばいいのです。だから思い切ってあなたから手を差し出してみませんか。スキンシップが必要なのは子どもだけではなく、こんな状況で心がささくれだっている、わたしたち大人も一緒です。
わたしやあなたが暮らしている小さな日常も、わたしたち自身にとってはとても大切なもの。怒ったり泣いたり怒鳴り合ったり、そして笑ったりしながら、1日1日を乗り越えていきましょう!
大橋 礼
ライター
年の差15歳兄弟の母。DTP会社勤務後、フリーで恋愛・料理・育児コンテンツを執筆中。今や社会人長男のママ仲間とは「姑と呼ばれる日」に戦々恐々しつつ、次男の小学校では若いママ友とPTAも参戦中。飲めば壮快・読めばご機嫌!本とお酒があればよし。