2020.06.12
マンモス校(大人数の小学校)VS小模校(少人数の小学校)どちらがよい?メリットとデメリット
公立小学校は基本的に「学区」があるわけですが、最近は一定のエリア内なら小学校を選べる地域も増えています。または賃貸で小学校を機に引っ越そうと考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。そうなると、いわゆるマンモス校、大人数の子どもがいる小学校がいいのか、少人数の学校がいいのか、と悩むこともあるでしょう。
今回はマンモス校(大人数の小学校)と小規模校(少人数の小学校)それぞれのメリット・デメリットを実際に通わせている保護者の皆さんに聞いてみました。
マンモス校(大人数小学校)のメリット
クラス替えで顔ぶれが一新されること。うまくいってない時にも原因の友だち関係が新しくなるので安心(Aさん)
より多くの友だちができるチャンスがあるのがマンモス校の良さだと思う。いろいろな子がいるので、もまれるし大変なこともあるだろうけど、小学校時代にこそ経験しておくべきだと感じる(Mさん)
PTAの役員が回ってこない(候補者数が多い、保護者数の分母が多いので委員や係が回ってくる確率が低くなる)これ大事!(Rさん)
運動会などの競技が盛り上がるし、団体行動なんかもスゴイ迫力です(Iさん)
サッカーに野球、テニス、バレーボールにバスケなど学校単位のスポーツ団体が多くある。また子ども会イベントなども盛んです(Eさん)
マンモス校(大人数小学校)のデメリット
先生の雑務が多く大変そう。事務専門の担当者が1名程度しかいないようでとにかく先生が多忙でなかなか相談などしづらかった(Iさん)
運動会の団体競技などわが子が見つからないうちに終わってる。観覧席の取り合いは毎年のことでウンザリする(Eさん)
クラスになじめない子は保健室といったお決まりのルートがあった。学級でなんとかしようという雰囲気がなく、面倒がかかる子は専門的なクラスへどうぞ、とハッキリしており、臨機応変な対応をしてもらえないなぁと思った。人数が多いから、ひとりひとりに対応していられないのかなと後から思いました(Rさん)
学童希望者が多すぎて小2までとなっている。学童自体は館内も狭く指導員の数もギリギリで学校より放課後が心配(Aさん)
少人数小学校のメリット
先生の目がよく行き届くのでおとなしく弱気なタイプのわが子でも安心できた(Tさん)
アットホームな雰囲気です。小規模校なので学年だけでなく、全校生徒で活動することも多く、大きな子たちと交じって遊べたり学んだりできたのは良い経験だと思いました(Oさん)
教頭先生や校長先生とも気軽に正門前で話せた。なんでも相談しやすかった(Wさん)
勉強が苦手な息子でしたが、放課後などに先生が細やかに面倒を見てくれました。人数が少ないからこその対応だと思う(Fさん)
先生がたが全校生徒をわかっているので、複数の先生からアドバイスをもらえた。担任ひとりの視点ではないので、たまたま先生と相性が悪くてもたくさんの意見を聞けて良かった(Yさん)
全校生徒70人足らず。子どもいわく手作りの給食はすげーうまい!とのことでした(Sさん)
少人数小学校のデメリット
各学年1クラス。つまりはクラス替えがないので、万が一うまくいかない子がいるとずーーーっとおつきあいが続く・・・(Oさん)
運動会も1クラスを紅白にわけてやるんだけど、今イチ盛り上がらない(Wさん)
1年生時にある程度グループができるとあまり変わらない。クラス替えがないので子どもも環境の変化がなく、変わるチャンスがない(Hさん)
勉強ができると思っても、そもそもライバルが少ないので実際にはたいしたことがない、と塾に入ってみて唖然とした経験あります(Sさん)
数年後に統廃合すると聞いた。自分の母校がなくなるのは淋しいんじゃないかなと思う(Yさん)
いい時はいい。良い学年だったら最高。しかし下の子の時は問題児がいて、とにかくこの子と離れられないわけだからずっとトラブルが続いてウンザリした(Uさん)
大人数・少人数「児童数や学校の規模」以外にもある判断のポイント
「なぜ児童数が多いのか少ないのか」
地域的に子どもが多いとしたらどこでもそれなりの人数になるはずなのに、隣の学校と児童数がまるで違うこともありますよね。越境してでも生徒がくる学校って何かしら理由があります。逆にいえば、児童数が少ないのにも理由がある。なぜ、生徒が多いのか、あるいは少ないのか、その理由をきちんと踏まえて判断するのが大事かなと思います(Mさん)
「小学校は近所が一番」
引っ越しがあり、超マンモス校と小規模校の両方を経験したので回答します。大規模な小学校は、いろいろな家の子がいます。子どもはさまざまな家庭環境の子、タイプの子と関わりを持ち、社会の縮図を見て育ちます。いっぽうで小規模校は友だちとの深い関係を築けます。兄弟姉妹のように育つ感じです(なにしろ6年間一緒のクラスですから)。深い絆ができるので、もはや高校生で別れ別れですが、その時のお友だちとは今だにお互いの家に泊まるような仲ですね。どっちがいい、とかはないです。小学校は基本的に家のちかく、歩いていけることが大前提。マンモス校ならマンモス校の、小規模校なら小規模校の特徴を親が認識して、対応していけばいいのではないでしょうか(Dさん)
「両方見学してみたら」
少人数、大人数と言いますが、いわゆる過疎地?で全校生徒が10名だとか20名というなら別ですが、1,000人いようが300人だろうが、各学年が1クラス以上あるなら、あまり変わりはないように思います。公立小学校は校長先生でガラリと学校のカラーが変わります。で、校長先生は3年からせいぜい5年くらいで変わるので、つまりはわが子が入学するときの雰囲気を見て判断するのが一番いいのかなと。よく子どもの性格に合わせて大人数か少人数の学校がいいか決めるという話を聞きますが、わたしはそう思いません。おとなしい子は小規模学校のほうが面倒見がいいという意見もあるけど、うちの子(おとなしいです)はマンモス校のほうが「埋もれて目立たないからラク」と言ってました。もし地域に通える学校が2つあって、マンモス校か少人数校かと迷ったら、子どもと一緒に公開授業を見学して、それで子どもの意見を聞いて決めるのがいいと思います(Sさん)
マンモス校も小規模小学校も一長一短だけど
マンモス校と少人数の小学校、それぞれ一長一短というところですね。いずれにしても、小学校を選ぶときには充分事前にリサーチしてから判断しましょう。
おおむね子どもは徒歩20分くらいなら1年生のうちは多少大変かもしれませんが歩いて通えます。しかし公立小学校で電車やバスを利用して通うなら、単純に「マンモス校だから」「少人数で面倒見がよさそうだから」といった理由だけで判断しないほうがいいですね。
体験談にありましたが共働き家庭にとっては、学童も重要です。学校とセットで学童についても調べる、登校ルートや集団登校等の決まり、地域行事(子ども会など)への参加状況、PTA関連も含めて、さまざまな角度から小学校を絞り込んでいくことが大事かなと思います。
大橋 礼
ライター
年の差15歳兄弟の母。DTP会社勤務後、フリーで恋愛・料理・育児コンテンツを執筆中。今や社会人長男のママ仲間とは「姑と呼ばれる日」に戦々恐々しつつ、次男の小学校では若いママ友とPTAも参戦中。飲めば壮快・読めばご機嫌!本とお酒があればよし。