2020.10.05
自粛の範囲、金欠なのに転職 …コロナで増えた!?「夫婦喧嘩」の理由とは?
コロナに対する意識の違いによって、夫婦での喧嘩が増えたという家庭は少なくありません。実際、筆者の周りでも「夫がお気楽状態でイライラする」「自粛中の過ごし方について夫と喧嘩になった」など、様々な声を聞きます。
中には離婚話にまで発展してしまった!というケースもあり、コロナが夫婦に与える打撃は計り知れません。
そこで、実際に「コロナが原因で喧嘩になった」というママに、喧嘩の理由などをこっそり聞いてみました!
「心配しすぎ(笑)」とバカにされ…
地方に住むKさんは、年長と年少の二人の子どもを持つママ。コロナが身近に迫りだした3月ごろから、「できる限りの対策を」と部屋中の消毒や車内の消毒、頻繁な手洗いうがいなどの対策を行ってきたのだそう。
しかし、それを見ていた夫から「さすがに心配しすぎ(笑)そこまで怖いものじゃないでしょ」とお気楽な言葉が…。
さすがのKさんも、いつもの頑張りを否定されたような気持ちに。「カチーン」となったKさんが言い返したのをきっかけに、激しい喧嘩に発展しました。
1週間口をきかなかったものの、夫からの謝罪でひとまず落ち着いたそうです。
外出自粛要請中に飲みに行こうとする夫と喧嘩に
外出自粛要請期間中であった5月。仕事終わりに頻繁に「飲みに行っていい?」とラインで聞いてくる夫にイライラしていたのは1歳の子どもを持つMさんです。その都度「ダメに決まっているでしょ」と言っているも、諦めることなく数日おきに聞いてくる始末。最終的には「行ってもいいけど帰ってくるな!」とLINEでメッセージを入れたのだそう。
夫の帰宅後は、お互いのコロナに対する考え方の違いで夜中まで喧嘩になったようです。Mさんは今でも「どれだけ飲みにに行きたいんだ…」と呆れているとのことでした。
義理の実家に行くか、行かないかで大揉め
お盆があった8月は、夫の実家へ行くか行かないかでとことん揉めたというAさん。東京住みであることから、なるべく地方へ行くのは避けたいというのがAさんの本音。そこで、「実家へいくのは次の機会に」と提案したところ、夫が激怒してしまったのだそう。
高齢者のリスクや万が一での誹謗中傷のリスクなどをなんとか説明し、お盆の帰省はギリギリで免れたのだそうです。
コロナ禍で転職を決意する夫と喧嘩に
新型コロナが日本中で蔓延し、経済的な不安が国民を襲う中、Rさんの夫はなんと「転職する」と言い出したのだそう。
「このコロナでいつ自分が死ぬか分からないことが分かった。だからやりたい仕事をしたい」と、現在勤めている会社を辞めて、全くの異業種に転職したいと言い出したのです。とはいえ、コロナが落ち着くまではスムーズに転職先が決まるのか分からない状況。1週間ほど毎日喧嘩していたというRさんでしたが、何とか説得して「コロナが落ち着くまでは今の会社にとどまってもらう」という話で決着したようです。
このコロナ禍が、自分の人生や生活を振り返るきっかけになったという方は少なくありません。とはいえ、コロナに罹る前に、経済的な問題で家庭崩壊してしまう…という未来も可能性は0ではありません。それを考えると、コロナ禍での転職は適切なタイミングとは言えないかもしれませんね。
コロナ喧嘩は他人事じゃない!
コロナが理由で喧嘩に発展した、という夫婦は決して珍しくありません。中には、離婚話にまで発展してしまった夫婦もいるほどで、コロナが数多くの夫婦に影響を与えていることは間違いないでしょう。
「今のところコロナが原因の夫婦喧嘩はない」という方も、明日は我が身かもしれません。
日ごろから相手への言葉に思いやりを込めたり、妥協できる部分を夫婦で模索するなどして、なんとか解決していきたいですね。
粕谷麻衣
フリーライター、記者