テレビなどで、芸能人パパが「僕、育児も家事もすごくやりますよー」なんて話を聞くと「ホントかぁ？」なんて思うことありませんか。でも、実際家事を協力的に、むしろ率先してやるパパ、けっこういるようです。今回は、そんなパパたち3人を紹介します。なぜやるようになったか、育児・家事を楽しむ秘訣などを聞いてみました。

パパのお父さんもやる人だった

〔Kさん、子ども13歳、9歳、3歳、パパは公務員：帰宅時間は18時半頃、土日休み、ママは出版社勤め：帰宅時間は18時頃、土曜出勤がたまにある〕

・家事をやるようになったきっかけは？
僕の父が、すごく家事をやる人だったんです。僕が幼いころに、母が大病をしたんです。そのときから、父がメインで育児・家事をしていた記憶があるし、僕自身もけっこう手伝っていました。僕が洗濯物担当だったので、実家では「洗濯物奉行」なんて呼ばれていました（笑）
だから、男が家事をすることが当たり前というか、苦じゃないというか、あまり考えたこともないです。

・主にやっている家事などはある？
「これだけ！」と決まっているわけではなく、全般やりますね。妻がお皿を洗っているときに僕が洗濯、その逆だったり。妻がご飯を作っているときに僕が風呂を洗ったり寝室の掃除をしたり。夕飯もよく作りますよ。自分が食べたいな、と思ったものが食べられるし（笑）なんとなく空いていそうな家事をやれるときにやっている、という感覚です。

・育児に関してはどんなことをしてる？
やってるなーという感覚はないですが、妻からは「子供たちはパパと遊ぶときが一番楽しそう」と言われています（笑）平日、一番下の子の保育園の送りは僕がしています。帰宅後は、妻が家事でてんてこ舞いの時一緒に遊んだり。土日は上の子たちと出かけたり、部活の引率なども行ってます。「ホントか？」と言われそうですが、何にも苦じゃないですね。今は楽しくやっていますよ。

・育児・家事をする際のポイントがあれば教えて
ポイントというか、家事は「楽しい勝負ごと」だと思っています（笑）たとえば、洗濯を干すとき、ハンガーを適当な数出しておく。干す服の枚数とハンガーの数が偶然にもピッタリだと、その勝負は勝った！
お皿を洗う時も、洗いかごにきれいにぴったりお皿が収まると、勝った（笑）なんとなく楽しんでやってるのがポイントかな。

・ズバリ、育児・家事は楽しい？
うわ、大変だ…と思うこともあるにはありますが、楽しい瞬間が多いですね。

・ママからひとこと
周りのママが「ウチの旦那はなーんにもやらない！」という話を聞くと申し訳なく思うくらいやってくれてます。私が疲れている顔をしていると、「今日の晩御飯は俺が作るよ」とさらっとやってくれたり。ものすごく感謝していますね。
ただ、朝の忙しいときに、ゆっくりとガスコンロの細かいところまで掃除しているのを見ると、「それ、今やること！？」なんて思ってしまいますが（笑）こんなこと言ったら罰当たりますね…

いやはや、素晴らしい！の一言。家に一台欲しい旦那さん！（失礼）　旦那さんもご自身のお父さんの背中を見てやるようになったのですから、そのお子さんもきっと将来素敵なパパになること間違いなしですね。

ママがやるよりもパパがやる方が効率的？！

〔Hさん、子ども4歳、パパはIT系会社勤め：帰宅時間は20時ごろ、土日休み、ママは金融系会社勤め：帰宅時間は18時半頃、土日休み〕

・家事をやるようになったきっかけは？
結婚前1人暮らししていたこともあって、家事はけっこうやっていました。妻のお皿の洗い方・片づけ方や洗濯物の干し方が僕の中でイマイチで、妻に内緒でこっそりやり直すことが多かったんです（笑）ある時、妻がイラっとしたんでしょうね、「やり直すなら自分でやれば！」と言われ、そこからやるようになったかな。もともと家事は嫌いではないし、自分でやるほうが効率的。こんなこと言ったらまた妻に怒られそうですが…（苦笑）

・主にやっている家事などはある？
やっぱりお皿洗いと洗濯かな（笑）あ、週末のお昼ご飯は私の担当です。

・育児に関してはどんなことを？
保育園のパパたちと仲良くなってからよくやるようになったかな。珍しいと言われますが、パパ友達と週末子どもを連れて出かけたりしてます。その間妻は羽を伸ばせるし。平日はそんなに早く帰れないので、あまり子どもと関われないですし。

・育児・家事をする際のポイントがあれば教えて
偉そうになっちゃいますが、「これをすれば家庭がうまく回るかな、妻が楽かな、みんなが笑顔で過ごせるかな」と思いながらやることです。「あーあ、やんなきゃ」と思うと、なんでも面倒くさくなっちゃうから…

・ズバリ、育児・家事は楽しい？
うーん、どうだろう…大変なことの中に楽しいことがポツポツとある感じですね。でも、それでいいと思っています。

・ママからひとこと
ありがたいの一言ですね。育児も家事も私から見ると楽しそうにやっていますが、大変と感じることも多いのだな、と。でも、たまーに私が洗濯物を干すと、いまだにちょこっとやり直しているところは、ちょっとイラっとします（笑）

パパの気持ちの持ち方が素敵ですね。そして、男性にはどうやら家事の中にも「こだわり」があるようです。もし「ウチはなにもやらない！」と悩んでいるママがいたら、パパのこだわりをうまくおだてて、やる気スイッチを入れる作戦はいかがでしょう？

ママがバリバリ外勤、パパがフリーランス

〔Iさん、子ども13歳、パパはフリーカメラマン：撮影が入る日はまちまち、後はぼぼ在宅、ママはメーカー会社勤め：帰宅は19時頃、土日休み〕

・家事をやるようになったきっかけは？
お互いのライフスタイルで決まった感じですね。私がフリーカメラマンなので、撮影がある日以外は家での作業。なので、すき間時間にほとんどの家事は私がやっています。

・主にやっている家事などはある？
ほぼ全部（笑）でも、夕食後の皿洗い、風呂掃除は妻ですね。それも私がやることもありますが。

・育児に関してはどんなことを？
保育園の送迎や保護者会出席なども、ほとんど私でした。他にもう1人同じようなパパさんがいて、仲良くなりましたね（笑）子どもが小学校の時は、PTA会長もやりましたよ。よく「大変でしょー」なんて言われたけど、やりがいがあったし、楽しかったですよ。校長先生ともたくさん話せたし、新しい試みをしたり。あれは貴重な体験でした。

・育児・家事をする際のポイントがあれば教えて
メリハリをつけることかな。「育児も家事も仕事もして、自分の時間がない！」と嘆くんじゃなくて、1時間なら1時間と決めて、その時間は思いっきり自分のために使います。で、あとは集中して家事、仕事をする。育児は子どもが大好きなので、ポイントとかはないかな（笑）

・ズバリ、育児・家事は楽しい？
総合的に考えると楽しいですね。そりゃ大変なことや辛いこともありますが、「なんで男なのにこんなことしなきゃいけないんだ」と思ったことはないです。

・ママからひとこと
ウチはちょっと特殊な例かもしれませんが、主人がぜんぜん厭わず、むしろ率先してやってくれるので、すごくありがたいし、罪悪感も減りました。PTA会長をやることになったときは、「マジか！」と思いましたが（笑）本当に感謝しています。

いかがでしたか。パパたちは、ママたちとはまた違った目線や感覚で育児や家事をしているようですね。楽しむ秘訣なども、「なるほど！」と参考にしてみたくなりました。
でも、パパもパパなりに苦労していることも多いようです。
「ウチはけっこうやってくれるほう」というママは、改めて感謝の気持ちを、そして「ウチはぜんぜんやらない！」というママは、この記事をパパに読んでもらってはいかがでしょうか。

※この記事は2018年6月に公開したものです。