2021.05.31
暑くて長い「夏休み」を子どもと楽しく過ごすために、ママが今からできる準備とは?
7月後半になれば夏休みが始まります。気象庁が5月に発表した3か月予報によると、この夏の気温は平年並みの地域が多く、今年も暑い夏になりそうです。この夏も新型コロナウイルス感染症の感染予防対策の徹底が求められますが、プールや水遊び、イベントなど夏ならではお楽しみも満喫したいですね。特別なことだけでなく、いつもの仲良しの友だちとゆっくり遊べるのも、時間がたっぷりある夏休みならではのメリットです。
しかし、夏の子育ては暑さだでもつらい上に、長い夏休みの子どものお世話もプラスされて、とっても大変です。
暑くて長い夏休みを持てあますことなく楽しく、さらにラクにおトクに過ごすために、本格的に暑くなる前にママが準備しておきたいことを紹介します。
水泳、水遊びをお得に楽しむための準備や工夫
暑い夏にはプール、海や川で思いっきり遊びたいですね。水泳や水遊びを楽しむために知っておきたい準備や工夫を、お得に楽しむための裏技と一緒に紹介します。
ラッシュガードは、洋服サイズより一回り大きめでOK
ラッシュガードは元来、マリンスポーツで肌を紫外線や小さなケガなどから保護するために着るものです。体の冷えを防止したり、肌の露出を控えたりできて便利なこともあって、ラッシュガードを着用する人は、水遊びをする子どもから大人まで広がっています。
ラッシュガードを使用する時期は、1年間のうちでほんのわずかな期間です。子どもはどんどん成長するため、数日だけ着たラッシュガードが、次の年にはサイズが合わなくて着られなくなることもよくあります。
実は、子どものラッシュガードは洋服のサイズより大きくても問題なく着ることができます。子どものラッシュガードを買うときは、洋服を新調するときよりひとまわり大きな、再来年の夏まで着られそうなサイズをお勧めします。速く泳ぎたいときには大きいラッシュガードは邪魔になりますが、水遊びなら問題ありません。
巻き巻きタオルは、一番大きなサイズを買おう
幼稚園、保育園のプールや水遊びでつかうタオルといえば、巻き巻きタオルやラップタオルと呼ばれている、上部にゴムが入った筒状のタオルですね。大人と大差ない小学生高学年用から幼児用まで、さまざまなサイズが販売されています。
巻き巻きタオルは、スイミングスクールに通っている場合を除いて、夏の限られた期間しか使用しません。ラッシュガードと同じように、幼児用サイズではすぐにサイズアウトしてしまいます。そうなるとお風呂あがりにつかうぐらいしかなくて、もったいないですね。
巻き巻きタオルを買うなら、幼児でも小学校高学年サイズにしましょう。裾上げすれば、幼児でも問題なく使用できます。手縫いでざっくりと、簡単に縫えば大丈夫です。上部のゴム部分も大きめにはなりますが、体を拭いたり着替えたりするには、問題ありません。
成長したら糸をほどくだけ、手縫いならほどくのも簡単です。巻き巻きタオルを買い替える手間もお金もかかりらなくて、ラクですよ。
気になることがあれば、すぐに皮膚科、眼科、耳鼻科を受診
幼稚園・保育園・学校のプールや水遊びに参加するには、肌や目の病気の治療が必要な場合があります。
プールや水遊びへの参加を禁止される主な病気には、「とびひ」と呼ばれる伝染性膿痂疹、「みずいぼ」と呼ばれる伝染性軟属腫や、アデノウィルスによる流行性角結膜炎の「はやり目」などがあります。
子どもの肌や目の状態を確認して、湿疹や肌荒れ、目の充血、涙や目やになど気になることがあればすぐに皮膚科や眼科を受診しましょう。
鼻炎・副鼻腔炎はプールや水遊びへの参加が禁止ではないこともありますが、鼻水が気になっては楽しめませんね。また、消毒用塩素が刺激となって、症状が悪化することもあります。鼻水や鼻づまり、鼻声が気になる場合も、早めの耳鼻科への受診をお勧めします。
ラクにお得にスイミングスクールに通うなら、夏デビュー!!
髪の毛を乾かしたり着替えたりするのがラクな夏は、スイミングスクールに通い始める絶好の季節です。幼児がスイミングスクールに通うには、ママのお手伝いが必要な場合が多いので、入会するなら親子ともにラクな夏をお勧めします。
さらに、多くのスイミングスクールが、入会金が無料だったり、スクールバッグがプレゼントされたりなど、おトクな入会キャンペーンを夏におこなっています。水泳を始めるなら、ラクでおトクな夏デビューがいいですよ。
夏ならではのイベントを楽しむには、早めのリサーチが大切
せっかくの夏休みですから、子どもには夏ならではの体験をさせたいですね。今年はコロナ禍で実施方法の変更も予想されますが、毎年夏にはキャンプや自然体験、ワークショップや1日体験講座、工場見学などさまざまなイベントや教室がおこなわれています。
受付が開始してすぐに満席となるような人気イベントもありますから、参加するには事前のリサーチが重要です。すでに案内や募集が始まっているものも少なくありませんので、すぐ調べ始めましょう。市町村の広報紙やウェブサイトをチェックすると、近所でお得に楽しめるものが見つかりますよ。
楽しみながら学びたいなら、受験や進学情報などの教育ニュースを紹介するリセマムチェックしましょう。。コロナ禍でオンライン開催も増えた結果、全国各地の講座やイベントに参加するチャンスが広がっています。
私がおすすめしたい楽しく学べるイベントは、毎年2日間開催される「こども霞が関見学デー」です。幼児から中学生(親子)を対象に、各府省庁などがイベントや展示をおこないます。
文部科学省はもちろん、農林水産省、経済産業省、法務省、外務省、財務省などなど、普段は入れないお役所の中に入ることができる貴重なチャンスです。内容は真面目に学ぶ講座から、幼児でも楽しめるイベントまで幅広いので、兄弟姉妹で楽しめますよ。
参加府省庁の数は25にのぼり、霞が関以外の場所でもおこなわれるので、全2日間行っても全てまわりきれません。わが家も毎年参加していますが、まだまだ参加できていない・見ていないものがたくさんあります。こども霞が関見学デーを目当てに、遠方から泊りがけでも来る価値はあると私は思っています。
今年2021年は、8/18(水)、19(木)に開催予定です。コロナ禍で例年通りの開催はむずかしいと予想されますが、何らかの形で実施して欲しいと願っています。そして、たくさんの子どもたちが霞が関を楽しめる夏が早く戻ってくることを祈っています。
※開催情報は2021年5月27日時点のものです。
夏休みに友だちと遊ぶには、根回しは夏休み前におこなう
暑い夏、長い夏休みにママが子どものお世話や相手を毎日するのは大変です。友だちと一緒に子ども同士で遊んでくれたら、ママはほっと一息つけて助かりますね。
夏休みになって、いざ友だちと遊ぼうとしても通学や幼稚園の場合は通園で会うことができないので、遊ぶ約束をするのはむずかしいです。個人情報の観点からクラスの電話連絡網を作成しないことがほとんどで、友だちの家の場所を知っていても突然訪問するのはためらわれます。そのため、幼児や小学校低学年の場合、夏休みになってから友だちと遊びたくなったときは、ママを通じて相談することが多くなります。
幼稚園が夏休みになってから、娘が「仲良しの●●ちゃんと遊びたい」と言い出しました。登園バスも別で、家がどこにあるかも分かりません。ママとしゃべったことがないから、電話番号もLINEもメールアドレスも分かりません。
夏休みの間、毎日のように「○○ちゃんと遊びたい」と娘に訴え続けられて、私はまいってしまいました。
(Iさん 4歳女の子のママ)
子どもが夏休みに一緒に遊びたい友だちがいるなら、夏休みに入る前に連絡先の交換を済ませておきましょう。子どもが長い夏を見越して、「是非〇〇ちゃんと夏休みに遊びたい」と言い出すことはむずかしいですよね。夏休み前にママが先手を打って、「夏休みになったら、誰と遊びたいかな」「いつも遊んでいるお友だちは誰かな」と子どもに確認することをお勧めします。
可能なら、夏休み前の放課後や休日に、お試しで遊びの約束を入れるといいですね。お互いの家庭の事情や考え方、子どもの性格や好みなどを事前に知っておけば、夏休みの遊ぶ約束もスムーズにできるでしょう。
子ども同士の仲が良くても、ママ同士も無理に仲良くする必要はないと考えます。しかし、特に幼児や小学校低学年は、子どもだけで遊ぶときも送迎などで親のサポートが必要な場合もあるので、ママ同士が知り合いになっていると安心できます。
一度しかない、今年の夏を親子で楽しもう
コロナ禍で今年もがまんの夏になりそうですが、どんどん成長する子どもにとって、今年の夏の体験や遊びは一生に一度、今しかできない貴重なものです。一度しかない、今年の夏を親子で楽しく、無理なくラクにおトクに過ごせるように、夏休みが始まる前の今から準備を始めましょう。
大沢有貴子
家庭学習サポート専門家、ライター