2021.06.18
お荷物社員にならないために!働くママが意識したい会社での姿勢
近年、働くママが珍しくなくなり、育児休暇を経て復帰したり、ライフスタイルの変化に伴い再就職をするママが少なくありません。
しかし、一方では「子持ち社員ばかり優遇されて、独身社員にしわ寄せがきている」「すぐに休むワーママ社員が迷惑」など、子どもを抱えて働く社員に対して、厳しい声が挙がることも多いのが現状です。
そこで今回は、お荷物社員のレッテルを貼られないために、会社で意識したいママの姿勢をご紹介します。
子どもをもつママ社員が抱える不安
「1年ぶりに仕事を再開しますが、正直不安です…。子どもが1歳なのですぐに熱を出して、欠勤回数が増えるのではないか、と考えるとこのまま再開していいのか不安になってしまいます。実際、友人は子どもが園でアデノウイルスに感染してしまい、2週間近く欠勤したと言っていて、仕事復帰を躊躇することがあります」(29歳ママ・子ども0歳)
「再就職をして半年なのですが、すでに10回以上欠勤していて会社に申し訳ない気持ちでいっぱいになってしまいます。同僚は「気にしなくていい」「仕方ない」と言ってくれるのですが、本音はどうなのだろう…と疑心暗鬼に。なるべく欠勤分も取り戻そうとがむしゃらに頑張っていますが、果たしてこれでいいのか疑問です」(34歳ママ・子ども3歳0歳)
ママにとって、最も気になるのが「子どもの体調不良による急な欠勤・早退」ではないでしょうか。
子どもの体調は急に変化するものです。朝になってから発熱に気が付き、会社を休まざるを得ないことは多いでしょう。もしくは、勤務中に園・学校からお迎え要請が来て、至急お迎えに行かなければならないかもしれません。いずれにせよ、突発的な欠勤・早退は働くママを悩ませます。
そのため、周囲の社員へ迷惑をかけることに不安を感じたり、後ろめたさを感じるママが多いのです。
だからこそ、働くママは会社で働く姿勢を意識する必要があります。
意識したい姿勢その1:日頃から周囲の社員を手伝う
日頃から周囲の社員に目を向け、手が空いたら手伝うことを意識しましょう。積極的にサポートする姿勢を見せることで「お互いに助け合う意思がある」と周囲にアピールできます。
子どもの事情による急な欠勤・早退があっても、「この前サポートしてもらったから」と、周囲がポジティブに捉えやすくなるでしょう。また、日頃から周囲の社員をサポートする姿勢は、社内での評価にも影響します。「普段頑張っている」というイメージは、働くママにとって重要です。
意識したい姿勢その2:自分の進めている仕事の情報を伝える
万が一子どもの体調不良などにより欠勤・早退せざるを得ない場合には、自分の抱えている仕事の状況もきちんと伝えましょう。
働くママのなかには、ただ「休みます」「早退します」と去っていく人もいます。急に社員が一人少なくなると、全体の仕事に影響を及ぼすことがあるので好ましくありません。
欠勤や早退の際には、現状のタスクや進捗状況など、必要な情報を共有したり、必要な対応などを伝える必要があります。
とくに、自分の仕事が他の社員の仕事に大きく影響する場合は、必ず情報共有を徹底しましょう。
意識したい姿勢その3:大変なんですオーラは出さない
働くママが「お荷物社員」とレッテルを貼られないためには、大変なんですオーラを出さないように気をつける必要があります。
もちろん、子育てしながら働くことは本当に大変です。朝から晩まで時間とタスクに追われて、ヘトヘトになる日も多いでしょう。しかし、その様子を周囲にアピールすることはNGです。「私たちだってしわ寄せが来ていて大変なのに!」と、独身の社員から反感を買うだけでなく、いざというときに手を差し伸べてもらえなくなるかもしれません。
余裕がなくなると、ついつい「子育ても仕事もしていて大変!」と周囲に愚痴をこぼしてしまうことがありますが、社内では控えましょう。
意識したい姿勢その4:タイミングを見て同僚全員に感謝を伝える
欠勤や早退後は、社員全員に簡単に感謝の気持ちを伝えるママが多いでしょう。
出社して、「みなさん先日はありがとうございました」と、一言感謝を伝える姿勢は大切です。しかし、良好な人間関係を保つためにも、同僚一人ひとりに感謝の気持ちを伝えることをおすすめします。
お手洗いや給湯室で会ったり、帰宅時間が一緒のときなどは、「先日は本当に助かりました」「急に欠勤してしまってすみません。大変でしたよね」と、改めて伝えると印象が変わります。
とくに、自身の欠勤・早退により、負担が増えた社員には個別で感謝を伝えるように意識してください。
普段の姿勢で周囲の目が変わる
働くママにとって、子供の体調不良などによる、急な欠勤や早退はやむを得ない事情です。
とはいえ、急な欠勤・早退を繰り返していると、同僚に対して後ろめたさを感じてしまうもの。同僚からの評価も気になってくるでしょう。
育児と仕事を円滑に両立するためには、普段から感謝の気持ちを持ち、必要な対応を済ませることが大切。きっと、周囲の目も変わるはずです。
現在、働くママとして不安がある方は、本ページの内容を参考にしてみてくださいね。
粕谷麻衣
フリーライター、記者