2021.09.13
人気民間学童5選!サービスの特徴や料金、1日の過ごし方は?利用者のリアルな声も紹介
この夏休み、コロナ禍のなかハラハラしながらもお子さんを学童に通わせた方は多いと思います。外勤はもちろん、リモートワークでも子どもが家にいたら仕事にならないもの。
学童でも公立や民間などいろいろな施設があります。特に民間は差別化を図るため、さまざまなサービスや習い事を提供しているところもあるようです。
長期休みはほぼ一日中、学校がある日は放課後の数時間をすごす学童。今回は、それぞれどのようなサービスやプログラムがあるのか、どのように過ごしているのか、大手民間学童の比較調査をしてみました。
さまざまな習い事を提供するティップネス・キッズアフタースクール
ティップネス・キッズアフタースクールは、ティップネスだからこそ提供できる、運動系だけでなく英語・そろばんなど「知育系」の習い事。すべてを同じ施設内で学べ、文武両道の学童保育をコンセプトとしています。
【どのようなサービスがある?】
・最長22時まで預かり、当日の急な延長も応相談。
・送迎サービスあり 送迎専用車・公共交通機関・徒歩などでチューターが付き添います。
・安心サポート 子どもが入退室する際は、保護者にお知らせメールが届きます。
・学校の宿題サポート 学校の宿題のプロセス管理指導を行い、「きちんとできているか」まで確認します。
【習い事のプログラム】
ティップネスの大きな特徴でもある豊富な習い事。店舗ごとに実施されている習い事は異なりますが、どのようなものがあるのでしょうか。
<運動系>
スイミング、運動のミカタ(マットや跳び箱などをプラスして運動神経アップ)、ダンス(ヒップホップやチアダンス)、バレエ、空手、スカッシュなど。
<知育系>
英語、ピアノ、そろばん、書道、将棋、ステモン(モノづくりを通して「STEM教育」を学ぶ)など。
【1日のスケジュール(例)】
13:00~14:00頃 下校時間に学校にお迎え
アフタースクール到着後 専任チューターが連絡帳の確認や、小学校の宿題サポート、読み聞かせなどを行います。
15:00 おやつ
16:00 習い事…曜日によって習い事を選べ、習い事がない曜日や時間帯は「能力向上カリキュラム」に参加します。
18:00 夕食
19:00 帰宅…チューターが自宅まで送り届ける
【おおよその利用料】
入会金約30,000円
月額利用料は週5で約50,000円(送迎付きは約70,000円。利用日数で料金は変わってきます)
習い事は週1回で8,000円前後、2回だと10,000円前後
【通わせている保護者の声】
私の母も働いているし、夫の両親も遠方のため、両親や義両親に頼れない環境です。もともとティップネス Kidsでスイミングの習い事をしていて、その流れで通わせることにしました。現在は火曜日と木曜日に20時まで利用し、習い事はスイミングに加えそろばんやスカッシュをしています。
2年生の今は学校から1人で行き、お迎えは私が行っていますが、1年生のときは校門までお迎え、自宅まで送ってくれる送迎があったのも良かったですね。インフルエンザや台風などの急な休校なときに預かってくれるのもありがたいです。
学区が違うため別の小学校に行ってしまった保育園のお友達も通っていて、そこで会えるのが嬉しいみたいです。きちんと宿題はやらせてくれるし、習い事と両立させられるのが大きな魅力です。〔Yさん、子ども8歳〕
英語で過ごすKids Duoアフタスクール
学童に通いながら、英語に慣れ親しみ楽しんで身に付いたら最高ですよね。英語を「勉強する」のではなく、英語が飛び交う空間にどっぷりと浸りながら過ごします。「ほぼ英語漬け」の放課後を過ごすKids Duoアフタスクールは、どんな学童なのでしょうか。
どのようなコンセプトの学童か、1日のおおよそのスケジュール、どのようなプログラムや習い事があるのか、だいたいの利用料金、通わせているママの声を紹介します。
【どのようなサービスがある?】
・最長20:30までの預かり可能
・送迎サービス 小学校からKids Duoまで、希望があれば自宅までの専用バス巡回送迎
・セーフティーメール 子どもの入退室をメールでお知らせ
・ネイティブスタッフと日本人スタッフが常駐 「英語が分からない、どうしよう」という不安はありません。
【どのような英語プログラムがある?】
楽しい遊びの中で英語が身につく20種類のプログラムが用意されています。
・英語の環境に慣れる…カードを使ったり、ゲームをしながらリズミカルに英単語を覚えます。
・遊びや工作などを通じて英語に触れる…子どもたちが大好きなアートやクラフト、ダンスやミュージックを楽しんだり、公園に行って体を動かして遊ぶ中で日常英語を身につけます。
・正しい読み書きや発音を学ぶ…リーディング、ライティング、フォニックスなどの読み書きや正しい発音の練習を、楽しく行っていきます。
・今日一日の出来事を英語でみんなに伝えよう …最初は恥ずかしがっている子も、クラスメイトの様子を見ながら少しずつ自己表現の力が身についてきます。
【1日のスケジュール(例)】
14:30頃 Hello Time ~ Free Time(友達がそろうまでの自由時間。宿題を一緒に終わらせます)
15:30 Snack Time(おやつ時間)
15:55 Warming Up Time(身体を動かしたり、楽しいワクワクタイム)
16:15 Fun Time(工作、読み聞かせ、パターンブロック、おえかき、音楽)
18:00 Presentation Time(今日はどんなことをしたか、皆に英語で発表)
19:00 Good Bye Time
【おおよその利用料】
入会金約20,000円
週5利用した場合の利用料約65,000円(送迎付きは約70,000円)
別途おやつ代や(必要ならば)夕飯代、スポット延長利用料金などが必要です。
長期休暇(サマースクールやウインタースクール)は料金が変動します。
【通わせている保護者の声】
年中の頃、友達と一緒に見学・体験に行ったのが通うきっかけでした。当時通っていた英語スクールに小学生コースがなかったこと、公立の学童では18:30までしか預けられないなどの理由で入会を決めました。年中のときから入会の予約をしていたので、預け先に悩んだり血眼で探したりせずに済みました。学童にいながら、しかも遊びながらどんどん英語を吸収していくし、本人も「大好き!」と言っているので、「預けてごめんね」という罪悪感が薄れた気がします。送迎もあるし、20:00過ぎまで安心して預けられるし、お弁当(夕飯)も出してくれるし、ありがたい限りです。
正直、最初に利用料金を見たときは「うわ!高っ!ウチは無理かも」と思いましたが、公立の学童に通わせながら英語教室に通わせればそれなりにお金がかかるし、何より「遅くまで預かってくれて、送迎もある」という安心感にも投資しているという感じです。〔Hさん、子ども7歳〕
自発性・コミュニケーション力を育てるキッズベースキャンプ
子どもたちが楽しむことを最優先に考えるキッズベースキャンプ。仲間やキッズコーチとの楽しい遊びの中で、コミュニケーション能力や人間関係形成力を育成していきます。一見難しいと思われることにもどんどん挑戦させてくれるのも魅力です。
【どのようなサービスがある?】
・最長22時までの預かり
・送迎サービス…学校からキッズベースキャンプ、キッズベースキャンプから駅・自宅の送迎。
・付き添い受診…急な病気や怪我の場合、キッズコーチが付き添って店舗周辺の医療機関へ迅速に連れて行きます。
・日々の様子や情報の配信…イベントプログラムの予定、活動の様子などをさまざまな情報を届けます。
【習い事のプログラム】
<日常プログラム>
学習習慣サポートや外遊び、キッズミーティング(帰りの会)の中で、挨拶やマナー、勉強の習慣や生活技術を身につけるとともに、楽しい遊びの中で、友だちとの関わり方を学んでいきます。キッズコーチは、子どもたちのやる気や、気づきを引き出せるようコーチングをしていきます。
<イベントプログラム>
年間を通してビジネスの仕組みを学ぶキッズMBA、農業体験、英語、クッキング、サマーキャンプなど多彩なプログラムが用意されています。さまざまな経験から小さな自信を積み重ねて、自発性、自立心を養います。
【1日のスケジュール(例)】
14:00 学校へお迎え
15:00 学習タイム…手洗い・うがいをしてから宿題
16:00 おやつ…自分たちでお菓子作りに挑戦する日も
16:30 イベントまたは外遊びプログラム
19:00 夕飯
20:00 遊びタイム
21:00 (送迎で)帰宅
【おおよその利用料】
入会金約30,000円
週5利用した場合の利用料
・プレミアムメンバー(1年間利用コースと利用曜日を固定)約45,000円
・フレキシブルメンバー(月ごとに利用コースと利用曜日を固定)約50,000円
※送迎をつける場合は+約7,000円、夏休みは1日預かりのため利用料が上がります。
【通わせている保護者の声】
勤務時間や勤務日が月ごとに異なるのですが、相談すれば柔軟に対応してくれるので、とてもありがたく思っています。急な仕事が入ったときでもスポット的に利用することもできるので、かなり助かっていますね。
また、家でも学習習慣がついてきたように感じます。私だとついつい怒ってしまいがちですが、キッズコーチの方が上手に褒めたりやる気を引き出してくれるので、頑張れるようです。
〔Kさん、子ども7歳、4歳〕
ベネッセならではのHow toを活かしたベネッセ学童クラブ
「お家のように子どもたちがリラックスして過ごせる学童クラブはないだろうか」「働く自分が安心して子どもを預けられる学童クラブを作りたい。」という思いと、20年以上の保育園運営で培ってきた「その子らしく、伸びていく」という思いから生まれたのがベネッセの学童クラブです。
【どのようなサービスがある?】
・最長21時までの預かり
・さまざまな工夫で学習の習慣づけ
・小学校へのお迎え、希望者は個別送迎も可能
・台風など悪天候時の休校、学級閉鎖時などに開所
【学習や体験プログラム】
・学習の習慣づけ
活動型授業(異学年の子どもたちが同じ「学び」に参加し、みんなでワイワイ言いながら答えを導き出す)を取り入れる、答えではなく正解にたどり着く方法を教える、得意や強みを引き出す、といったベネッセならではの手法を盛り込みながら、勉強を楽しく習慣づけていきます。
・体験を通しての幅広い学び
英語教室体験、理科体験、料理タイム、併設(近隣)老人ホームとの異世代交流などさまざまな体験の中で、「そうなんだ!」「知らないことがよくわかった!」と理解を深めていきます。長期休みには、社会科見学や仕事体験、お泊りキャンプなども行います(現在はコロナで難しい状況ですが、オンラインなどで行えるものも)。
【1日のスケジュール(例)】
放課後 入室、手洗い・うがい、宿題・自学自習タイム
15:30 おやつ、ワクワク遊びタイム
17:00 振り返りの会
18:00 自由遊び、勉強
19:00 延長時間、夕飯(希望者のみ)
21:00 帰宅
【おおよその利用料】
入会金20,000円
週5利用した場合の利用料 約40,000~50,000円(学年によって変わります※延長料金は別途)
小学校までのお迎えは基本無料、個別送迎は要相談
【通わせている保護者の声】
公立の学童も考えたのですが、基本的に3年生までという雰囲気。いろいろと調べて、民間だとさまざまなサービスやプログラムもついて、6年生まで安心して預けられると分かり、民間に決めました。その中でも、アットホームで価格も比較的良心的なベネッセに。
コロナ前は、夏休みに宿泊キャンプ(花火やキャンプファイアーなども)や理科実験体験など、ウチではなかなか体験させてあげられないことをたくさんさせてもらい、本当にありがたかったです。コロナ禍でもオンラインなどでできる楽しいプログラムも体験できたようです。
夏休みに溜め込みがちな宿題もしっかりやってきてくれるので、助かりました。しっかり学習の指導もしてくれるので、勉強を巡って親子で揉めたなんてことは1回もありません。中学受験はしませんが、学童+塾の感覚で通っています。〔Tさん、子ども10歳、5歳〕
ベネッセスタイルケアホームページ/学童クラブ・学童保育のベネッセスタイルケア
「安心して働きつづけたい」「子どもにいろいろ体験させたい」を両立するリックキッズ
リックキッズのコンセプトは、「子どもの時にしかない感性を大切にし、家庭や学校ではできないたくさんの体験を通じて、子どもの成長を促し見守る」こと。働くパパやママの最大の理解者であり、サポーターとなってくれるかもしれません。
【どのようなサービスがある?】
・最長22時までの預かり
・専用の入退室カード…入退室したことを保護者の携帯メールにお知らせ。
・希望者には夕食、長期休みには昼食も提供
・柔軟対応な送迎サービス…学校へのお迎え・家へ送る送迎サービスのほか、習い事への送迎や夏休みの学校プール時間に合わせた送迎も
【学習や体験プログラム】
<学習プログラム>
毎日30分の学習タイムのほかに、リックカレッジ(理科実験教室・英会話・ロボットプログラミング・絵画・ピアノなど)の特別カリキュラムを提供しています(受講料は別途)。
<体験プログラム>
平日には体操クラブやクッキングクラブなど、校舎内でできるプログラムを提供しています。長期休みには、フルーツ狩りや工場見学など日帰りプログラム、キャンプやスキーなどの宿泊プログラムも提供しています。
【1日のスケジュール(例)】
随時入室
内遊び
おやつ…この日はクッキングクラブでデコレーションホットケーキを作る
勉強タイム30分
内遊び
勉強タイム30分
内遊び
18時便・お迎え退室
掃除
夕食
19時便・お迎え退室
20時便・お迎え退室
【おおよその利用料】
入会金約15,000円(その後同額の年会費が必要です)
週5利用した場合の利用料 約47,000円(月によって若干の変動あり、送迎サービス無料)
その他、延長や夕食、おやつなどオプション料金が必要です。
【通わせている保護者の声】
子どもが保育園の頃から、値は張るものの充実した時間を過ごせてかつ安心感たっぷりの民間の学童に通わせたいと思っていました。いくつか見学に行き、リックキッズは駅からも近く、建物内も明るく清潔感があって、何より先生方が楽しそうでハツラツとしていて、体験で行った子どももすぐなついていたのが決め手となりました。リックキッズは普段過ごすスペースと学習スペースが分けられている影響か、自分の部屋で宿題を集中してやるようになりましたね。
週1でスイミングに通っているのですが、その送迎(スイミングスクールのバスポイントまで)もしてくれたり、土曜に夫婦で仕事が入ってしまったときもスポット対応してくれるので、本当に助かっています。〔Sさん、子ども9歳〕
送迎つき22時までお預かり民間学童のリックキッズ(東京都 江東区・中央区・港区・墨田区・江戸川区・台東区・足立区・葛飾区 対応)
民間学童はどうしても「高い!」というイメージがつきまといがちですが、公立の学童+習い事あるいは塾の組み合わせよりも安くなるケースもあるかもしれません。また、送迎や急な休校時の預かり対応、入退室のお知らせや食事提供など、+ αの嬉しいサービスが付いています。さまざまな民間学童を比較調査したり、利用している人の声を聞いてみるのもいいかもしれません。もちろんメリットがあればデメリットもあるので、まずは情報をたくさん集めることが大切です。
また、「高いからとても無理…」と最初から諦めてしまわず、住んでいる市区町村によっては特定の条件を満たす場合は学童保育の料金が減額や免除になることがあるので、確認してみましょう。
BRAVAでは「民間の学童保育ってどんなところ?費用や預けられる時間は?」、「〈学童格差〉働くママたちが悩む「公立学童・民間学童」どちらを選ぶ?」など学童に関する記事をたくさん公開しています。ぜひ参考にしてみてくださいね。
田崎美穂子
mamaライター