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2021.09.14

コロナ禍の学校は慣れた?子どもに聞いて分かった想定外の現状



今年の4月に小学校へ入学した筆者の娘。コロナ禍という特殊な環境での学校スタートに、親としては少々不安を感じていました。実際、娘からよく学校生活の様子を聞くのですが、コロナ禍前と比べると少し心配になるようなことも多いです。具体的にどのような現状が分かったのか、ご紹介します。

マスクをしているから友だちの顔が曖昧


マスク生活でスタートした小学校。給食は全員が前を向いて無言で済ませ、マスクを外すのは飲みものを飲むときだけ。マスクを外した姿はお互いにほとんど見ないようで、お友だちの顔を曖昧にしか覚えていないようです。
当たり前ですが「鼻マスク」もNG。お互いに目元しか見えていないので、プールの授業でお互いの顔を見たときに、違和感を覚えたようです。「なんか、○○ちゃんっぽくなかった」なんてことを言っていました。

給食が楽しくないのは当たり前


「黙食」が徹底されていることもあり、給食中は絶対にお友だちと会話をしません。コロナ禍前は、お友だち同士お互いに机を向き合わせて、給食中のおしゃべりを楽しむのが普通でした。しかし、コロナ禍により机は黒板に向けたまま。お互いに一言も発さずに食事を済ませているようです。
そのため、娘は「給食は本来お友だちとワイワイ楽しみながら食べるもの」ということを知りません。極端に言えば「お腹を満たすためだけの食事時間」として捉えているようです。仕方がないとはいえ、親としては何とも言えない気持ちになってしまいました。

プールはレアな授業に


マスクをせずに行うプール授業は、他のクラスと重ならないように予定が組まれるので、どのクラスも1週間に1回しか入れません。仮にプールの日に雨が降ったら、その週はもうプールのチャンスはなし。梅雨時期などは雨が多いので、数週連続でプールに入れない日が続き、「レアな授業」になってしまいました。結局、娘のクラスは、今年のプールの回数は10回未満という結果に…。神奈川県に住む私の友人の子どもはこの夏にプールの授業があったのは、たったの1回と言っておりました。そのため娘を含め、子どたも達は「プールに入れたらラッキー」のような感覚になっているようです。

マスクをしないのは”悪”という認識に…


学校でも、それ以外(お店など)でも「マスクをするのが当たり前」という認識になっているので、「あごにマスク」「鼻を出してマスクを着用」というお友だちに対して、過剰に指摘する子がいるようです。
夏場のマスクは苦しいので、ついついマスクから鼻を出してしまう子がいるそうですが、それを見て誰かが必ず「鼻の上までマスクしなよ」と注意するのだそう。
大人の世界でも「マスク警察」なんて呼ばれる人々が問題になっていましたが、小学校という小さな世界でも起きているのが現状です。

イベントの中止・短縮化に違和感なし


学校内イベントの音楽祭や運動会、授業参観などは全て軒並み中止もしくは短縮化となりました。
学校生活を謳歌してきた大人としては、可愛そうな気がしてしまいますが、本人たちはどこ吹く風。「コロナ禍だし当たり前」「そもそも運動会が午前中のみになって何が困るのか」とサッパリしています。

特異な環境に慣れた子ども達


よくも悪くも、「コロナ禍」という特殊な環境に慣れていた子どもたち。かつての当たり前とコロナ禍での当たり前はガラリと変わってしまいましたが、子どもたち(特に低学年)はあまり理解できていないようです。
なかでも、昨年・今年に入学した子どもたちは、新たな状況での入学となったこともあり、現在の学校生活にはあまり違和感はないよう。
とはいえ、大人からすると、本来の学校はもっと明るくて楽しいものでした。1日も早く、新型コロナウイルスの終息し、平穏な生活へと戻ってほしいですね。

粕谷麻衣

粕谷麻衣

フリーライター、記者

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