そろそろ幼稚園探しも本格化する頃ですね。未就学児の子どもを持つママとしては、いろいろと悩むことが増えてくるのではないでしょうか。
とくに、幼稚園選びに苦戦するママは非常に多いです。実際、一口に「幼稚園」といっても、学習に力を入れた幼稚園や、遊びを通してのびのびと育てることを重視した幼稚園など、その特性は大きく異なります。子どもが毎日通園する幼稚園ですから、本人に適した園を選びたいところ。
今回はそれぞれのメリットや、近年の傾向についてご紹介します。

「お勉強重視」な幼稚園のメリット

お勉強重視な幼稚園に通う場合、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。まずは、以下をご覧ください。

・小学校で行う学習内容に触れられる

・入学後の練習になる

・未就学児の段階で学習機会を増やせる（学習習慣を身につけるきっかけにも）

お勉強を重視する幼稚園は、一言でいうとやや小学校のような感覚です。集団生活を重視しつつ、基本的な学習を行います。小学校入学前に、ひらがなやカタカタ、簡単な計算などを学ぶことが多く、入学後の授業に対応しやすくなるのがメリットです。

「自由度の高さ重視」な幼稚園のメリット

「遊びが中心」「勉強よりも“経験”を重視する」など、自由度の高さに重点を置いた幼稚園も多いです。
お勉強重視の幼稚園にはないメリットはどんなものが挙げられるのか見ていきましょう。

・コミュニケーション能力の向上を期待できる

・感性の成長や刺激を得られる

・個性を伸ばしやすい

自由度の高い幼稚園は、子ども同士の交流がとにかく積極的。現代で必要とされるコミュニケーション能力の向上を期待できます。また、遊びが中心となるので、感性を磨いたり、個性を伸ばしたりと「子どもらしさ」を尊重できるのが魅力です。

どんな幼稚園を選べばいいのか

上記の通り、勉強重視の幼稚園・自由度の高い幼稚園はそれぞれ一長一短です。どちらのほうがより優れているか、といった考え方はありません。
幼稚園選びでは、子どもの性格と照らし合わせることが大切です。「苦手を克服する」「良いところを伸ばしたい」など、ママが判断しながら、適した幼稚園を選びましょう。
幼稚園選びの経験をしたことがあるママからは以下のような声がありました。

「今はもう小学生なのですが、我が子は性格が超おっとりしているうえに、子ども同士で遊ぶよりも、1人で黙々と作業をしているほうが好き、という性格です。入園前から、ひたすら数字を書いたり、やたらとひらがなを覚えたがったりしていたので、お勉強などの活動を中心にしている幼稚園を選びました。お勉強をしているだけではなく、適度に子ども同士が関わる時間も設けている幼稚園で、子どもに合っているなと思っています」（36歳ママ・子ども7歳）

「私自身、あまり教育熱心なほうではなく…。子どもの幼稚園を探す際には、楽しく遊べるような園であればいいなという感覚でした。たまたま近所に、季節ごとの行事や園の活動などに力を入れている幼稚園があったので、見学した後に入園を決めました。一応、ひらがなだけは園で習いますが、それ以外はとくにお勉強をしません。小学校入学後は授業についていけるか若干不安もあったのですが、全く問題ありませんでした」（40歳ママ・子ども7歳8歳）

子どもの傾向や生活の雰囲気などを見ながら、通園する幼稚園を選んだといったママが非常に多かったです。

近隣の幼稚園を選ぶという手も

幼稚園を選ぶにあたり、ぜひ知っておいてほしいのが「小学校入学の際のお友達」です。
自宅から離れた幼稚園に通うと、いざ小学校へ入学する際に「一緒に入学するお友達が1人もいない」といった状況に陥ってしまいます。
子どもの性格によっては、「まったく知り合いのいない小学校に1人で入学する」という状況に困惑してしまうかもしれません。
幼稚園選びに迷ったときには、「近隣の幼稚園を選ぶ」というのも一つの手でしょう。

幼稚園選びは「情報収集」も重要

「あまりいい噂を聞かない幼稚園」「管理が不十分な幼稚園」など、幼稚園によっては通わせることに不安を感じるところもあります。実際、残念なことに幼稚園の不適切な対応・管理体制でトラブルに陥るケースは発生しています。
幼稚園選びは、子どもを守るという意味でも重要な部分。安易に幼稚園を選ぶのではなく、しっかりと情報収集をして、安心して利用できる幼稚園かを判断することが大切です。
また、幼稚園を選ぶにあたり、重要なのは「子どもが楽しく通えるか」です。幼稚園では、入園前に見学ができるところも多いので、さまざまな園を見学し、雰囲気や方針、先生の様子などを確認しておくといいでしょう。