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2026.07.23
「何を信じればいいの?」妊娠中の情報迷子にならないために。専門家が教える情報との付き合い方と夫婦で始めたい備え

妊娠・出産は喜びに満ちたライフイベントである一方、体調や出産準備、赤ちゃんの健康など、不安が尽きない時期でもあります。SNSや生成AIなど情報収集の手段が広がる一方で、「情報が多すぎて何を信じればいいかわからない」と感じる人も少なくありません。今回、日本コープ共済生活協同組合連合会(コープ共済)が開催したラウンドテーブルでは、「妊娠・出産期の情報収集に関する意識調査」の結果とともに、専門家による情報との向き合い方や利用者の体験談が紹介されました。
妊娠中の情報収集どこから?

妊娠・出産期の情報収集では、SNSを利用する人が47.9%と最も多く、家族・友人・知人(46.6%)、検索エンジン(45.7%)、病院・医師(45.1%)が続きました。また、生成AIを情報源として利用する人も15.1%に上り、従来のメディア(18.6%)に迫る結果となっています。
一方で、「信頼できる情報源」の順位は利用実態とは異なります。最も信頼されていたのは病院・医師で、次いで家族・友人・知人、SNS、検索エンジンという結果でした。情報収集の手段が多様化するなかでも、医療に関する情報は専門家への信頼が根強いことがうかがえます。
情報が多すぎて、何を信じればいいかわからない…

情報収集の手段が増える一方で、情報の多さに戸惑う人も少なくありません。調査では、妊娠・出産に関する情報が多すぎて「何を信じてよいかわからない」と感じたことが「よくある」「ときどきある」と答えた人は、合わせて75%。実に4人に3人が、情報を見極める難しさを感じていることがわかりました。
さらに、検索に費やす時間が長い人ほど、不安や迷いを抱えやすい傾向も見られます。「何を信じてよいかわからないことがよくある」と答えた割合は、1日の検索時間が5分~30分未満の人では23.4%だったのに対し、1時間~2時間未満では37.9%、5時間以上では71.4%に達しました。
知りたいことを調べれば安心できるように思えますが、情報を集めるほど判断が難しくなり、かえって不安が大きくなるケースもあるようです。
情報に振り回されないために意識したいこと

トークセッションに登壇した丸の内の森レディースクリニック院長・宋美玄先生は、妊婦が情報収集で陥りやすい落とし穴について、自身の診療経験を交えながら語りました。
「妊婦さんは、健診で少し気になることを言われたり、体にいつもと違う変化があったりすると、まずネットで検索する方がとても多いです。『これって大丈夫ですか』『同じような人はいませんか』と調べ始めるんですね。でも、不安だから検索して、検索すると怖い情報がたくさん出てきて、さらに不安になるという悪循環に陥ってしまうことがあります」
その一例として挙げたのが、妊娠中の食事です。
「『生肉は避けましょう』という話と、『マグロなど大型魚は水銀の影響を考えて食べ過ぎに注意しましょう』という話が、ネット上では混ざってしまうことがあります。その結果、『生魚は全部食べてはいけない』という誤った情報として広まってしまうことも少なくありません」
さらに、赤ちゃんの病気についても注意が必要だといいます。
「『高齢出産じゃないから大丈夫』『家族に病気の人がいないから安心』といった情報を見て安心してしまう方もいますが、それだけで判断できるものではありません。逆に、必要以上に怖がらせる情報もたくさんあります」
だからこそ、「誰が発信している情報なのか」を確認することが重要です。
「SNSは、同じ立場の人とつながって『私だけじゃないんだ』と安心できる場としてはとても良いと思います。でも、健康や医療に関する情報は別です。厚生労働省や専門学会などの公的な情報、そして一番は自分を診ている先生の話を信じてほしいですね」
そして最後に、こんなメッセージを送りました。
「不安になってスマホで検索を続けていると、どんどん心配になってしまいます。そんなときは一度スマホを置いて、『今、自分は大丈夫』と落ち着く時間をつくることも大切です。情報をたくさん集めることよりも、信頼できる情報を選ぶことのほうが大事だと思います」
不安に備える選択肢のひとつ「お誕生前申し込み」

調査では、妊娠・出産を控えるなかで赤ちゃんの保障を検討した人は約半数に上りました。保障を選ぶ際に魅力として挙げられたのは、「続けやすい」「保障内容がシンプルでわかりやすい」といった点です。
ラウンドテーブルでは、実際に妊娠中に「お誕生前申し込み」を利用したAさんも登壇。当時を振り返りながら、「まさか自分たちが」という経験を語りました。
「最初は『まだ生まれていない子どもの保障なんて必要なのかな』という気持ちもありました。でも、何かあったときのことを考えて、妊娠12週で申し込みました」
しかし、その後まもなく状況は一変します。
「妻が切迫流産、切迫早産のリスクがあると言われて入院することになりました。突然のことで、本当に驚きました」
当時は、不安を少しでも解消したいという思いから、毎日のように情報を検索していたといいます。
「『同じような人はいるのかな』『赤ちゃんは大丈夫なのかな』と、とにかく調べ続けました。でも、調べれば調べるほど不安になるんです。結局、最後は病院の先生を信じるしかないと思いました」
無事に出産を迎えたものの、安心したのも束の間でした。
「生まれてすぐに、子どもに先天性心疾患が見つかりました。そのままPICUに入院して、手術も受けることになりました」
治療費には公的な助成制度がある一方、交通費や付き添いに伴う費用など、想定していなかった出費も重なったといいます。
「医療費だけじゃないんですよね。毎日病院へ通う交通費だったり、仕事を休まなければならなかったり……。思っていた以上に負担は大きかったです」
そんなとき、妊娠中に申し込んでいた保障が支えになりました。
「共済金が支払われたことで、本当に助かりました。子どもに病気が見つかってからでは加入できる保障も限られてしまうので、妊娠中に申し込んでおいてよかったと心から思いました」
コープ共済の「お誕生前申し込み」は、妊娠中から赤ちゃんの保障を申し込める制度です。赤ちゃんは生まれた日から保障の対象となるほか、妊婦自身もコープ共済に加入する仕組みのため、契約者となる母親も妊娠・出産時のリスクに備えられます。予測できない出来事が起こる可能性もあるからこそ、妊娠中のうちから備えを考える選択肢の一つといえそうです。
パートナーと一緒に考えたい、妊娠中の情報収集と備え
妊娠・出産は、新しい命を迎える喜びがある一方で、体調の変化や赤ちゃんの健康など、さまざまな不安と向き合う時期でもあります。情報収集の手段が増えた今だからこそ、大切なのは、たくさんの情報を集めることではなく、信頼できる情報を見極めること。迷ったときには、医師をはじめとする専門家に相談しながら、正しい情報を選び取ることが安心につながります。
また、妊娠中は、つわりや体調の変化を抱えながら仕事や家事をこなしている人も少なくありません。情報収集や出産・育児の準備を妊婦だけが担うのではなく、パートナーも一緒に情報を集め、話し合いながら備えていくことが大切です。
どれだけ準備をしていても、予想していなかった出来事が起こる可能性はあります。だからこそ、正しい情報を得ることに加え、万が一に備えた選択肢について夫婦で考えておくことが、安心して出産の日を迎えることにつながるのではないでしょうか。






