2015.11.17
【2分で完了!】便利グッズで子どもの仕上げ磨きをラクにしよう!
「子どもを仰向けに寝かせて仕上げ磨きをしましょう」
育児書にはこんなことが書いてありますが、「そんなの無理!」と悲鳴を上げるママも多いのではないでしょうか。
歯が生えたての頃はまだしも、1歳前後にもなれば全力で拒否し、隣の部屋まで逃走なんてことも。
私も苦労している一人ですが、かつて歯科業界に勤務し、今でも歯科関連の取材・執筆をしている歯科オタク。
歯科医師や歯科衛生士のアドバイスを取り入れて試行錯誤を重ねた結果、仕上げ磨きにかかる時間やストレスがかなり減りました!
現在、2歳の子どもに実践している仕上げ磨き方法をご紹介します。
とにかく道具に頼る
道具が増えると一見面倒そうですが、結果的に短時間で終わらせることができます。
道具①テレビ
かつては押さえつけてでも仰向けで磨いていましたが、子どもも私も嫌な気分に。
かかりつけの歯科医師に相談したところ、テレビを観てる間に磨くことを提案してもらいました。
さっそく試してみると、子どもが逃げも隠れもしない!
すっかりこのスタイルが定着し、今では「歯磨きするよ」と声をかけると、大喜びでテレビの前に座ります。
道具②歯ブラシ3本
これで仕上げ磨きが楽になると思ったら、新たな問題が2つ発生。
1つは子どもが歯ブラシを取り上げて自分で磨きたがること、もう1つは仰向けに比べて奥歯や歯の裏側が磨きにくいことです。
そこで取り入れたのが、使い古した歯ブラシとワンタフトブラシ(毛束が小さい歯ブラシのこと)です。
まず使い古した歯ブラシを持たせ、シャカシャカ磨き始めたら、その間にワンタフトブラシを口の中へ。小回りがきくから、奥歯や歯の裏側にもちゃんと届きます。
細かい部分が磨けたら、最後に普通の歯ブラシでササッと全体的に磨けば完了!
わずか2~3分程度で終わり、子どもが泣くこともありません。
道具③キシリトール
キシリトールといえばミント系ガムのイメージが強いかも知れませんが、子ども向けのタブレットや、甘いフレーバーのスプレーやジェルもあります。
キシリトールを使うと、歯が強くなったり歯垢が剥がれやすくなるといわれています。
歯磨きにプラスすれば、鬼に金棒!
タブレットは、出先で歯磨きができないときにも重宝します。
歯科医院で定期検診を
毎日の歯磨きはもちろん大切ですが、同じくらい重要なのが定期的に(一般的には3~4か月に一度)歯科医院で診てもらうこと。歯磨きでは落としきれなかった汚れを落としてくれたり、仕上げ磨きのアドバイスをしてくれたりします。
先ほど紹介したキシリトールは、歯科衛生士のすすめで使い始めました
最近は、虫歯予防に力を入れる歯科医院が増えています。
「小児歯科 予防」の後ろに希望の地域を入力して検索し、ぜひかかりつけの歯科医院を見つけてください。
小児歯科を担当する歯科医師や歯科衛生士に取材をすると、誰もが口を揃えてこう言います。
「小さい時から歯科医院に通っている子どもは、大きくなっても怖がることがありません」
歯がキレイになって気持ちいいから、むしろ喜んで来院するそうです。
「キュィーン」というアノ音を聞いただけで全身に緊張が走る私たちの世代とは大違いですね。
2歳の息子は歯科医院に行くと場所見知りで泣いてしまいますが、治療の痛みで泣くことがないようにしてあげたいと思っています。
先進国では、予防があたりまえ
先進国、特に北欧や北米では、「虫歯は予防するもの」という考えが一般的です。
たとえばスウェーデンでは、歯科検診に子どもを連れてこないと虐待とみなされるケースもあるといいます。
日本でも、重度の虫歯とネグレクトの関係性が取り上げられることはありますが、検診を受けさせないだけで虐待を疑われるとは……。虫歯予防への関心の高さを感じます。
他国の事情も気になりベルギー人男性に聞いたところ、こんな答えが返ってきました。
「もちろん歯科医院でクリーニングしてもらっているよ。虫歯になってから治療するより、お金も時間もかからないでしょ」
ワッフルやチョコレートで有名なベルギーはスイーツ男子が多く、彼もそのひとり。それでも彼の歯は真っ白で、虫歯もないそうです。
虫歯を予防できれば、子どもとの時間が増える!
仕上げ磨きを毎日したり、定期的に歯科医院に行くのは確かに大変です。でも虫歯になってしまったら、先ほどのベルギー人が言うように時間もお金も余計にかかってしまいます。
先日お会いした歯科医師によると、泣き叫ぶ子どもの治療は難しく、対応できない医院もあるそう。治療をしてくれるところを探して医院を転々とする親子も少なくないといいます。
虫歯治療のために、子どもとの貴重な時間を使うなんてもったいない!
毎日の仕上げ磨きをきちんとして定期検診を受ければ、それ以上歯に時間をかけずに済みます。
そして何より、虫歯のない人生を子どもにプレゼントできたら最高ですよね!
平田けいこ
ライター