2016.01.03
本当に損しない? 学資保険への不安を解決!
『学資保険に入ると何がいいの?貯蓄と何が違うの?』
実際のところ学資保険についてピンとこないということから、子どもが生まれてからも学資保険に加入はしていないママも多いのではないでしょうか。
でも学資保険についてメリットもデメリットも知らないまま、その選択肢を捨ててしまうのはもったいかも?
もちろん教育資金の貯蓄手段は学資保険だけではないというは大前提(参考:『学資保険ではない「教育費の貯め方」のトレンドってなに?』)ながら、学資保険とは?についてみてみましょう。
【ママのお悩みあるある】私、学資保険にこんな不安を持っていました!
まず実際に学資保険に加入しているママ達は、加入前にどんな印象を持っていたのか、リアルな声を伺ってきました。
Rさん 29歳 子ども2歳
私も旦那も、今の段階ではまだまだ収入に余裕があるとは言えず、 『将来の為に』って考えがあまりなくて、入るかどうか悩みました。
だから詳しく知るまでは、自分で貯金した方がいいかなと思っていたんですよね。
生活をするために必ず必要になる毎月のやりくりだけでも正直大変なのに、これに毎月払わなければいけないお金が増えるなんて…。
私もそんな不安を感じていた一人です。
しかし、実際に学資保険に入ったからといって、正直まだまだそのメリットを実感できていないという声も…
Sさん 30歳 子ども1歳6ヶ月・現在、第ニ子妊娠中
とにかく、どこの保険会社のものがいいのかわからない!
説明されても返戻率を信じるしかなくて…
ただ自分に何かあった時に子どもが困らないようにしたいと思いました。でもそれ以外の良さは、正直イマイチ理解できていません。
だからここだけの話、学資保険を選ぶときはよく調べず、勧められたものに入りました。
私も数ある保険会社の中からより良いものを選ぶため、パンフレットや見積り表とにらめっこをしながら、やっとお話を聞きたい保険会社を絞りました!
でも実際対面で保険会社の方からの説明を聞くと、聞けば聞くほどいいことばかりで、私も勧められるがままに入ったような(笑)。
もちろん、内容に気に入った点もあって入ったのですが、普段慣れない保険用語とお金の計算で、ぶっちゃけてしまうと果たして正しい判断ができていたのか未だ実感できないままでいます。
また今回は、現在妊娠中のプレママさんにもお話を伺ったところ、「どこに入ったら得だかわからない。」「今は学資保険に不安すら感じないほど何もわからない」といった意見も。
とはいえ、大事なわが子の将来のため。
“学資保険”という選択肢について知っておくことは、既に加入している人にとっても、これから教育資金の貯蓄手段を検討する人にとっても、安心できるきっかけになるのではないでしょうか。
【ココが貯蓄とは違う!】学資保険で教育資金を貯める意味
子どもの将来に備えた教育資金確保のための学資保険。
実はこれ、生命保険と同じカテゴリにある保険なんです。
そのため、年間で支払った各保険料(生命保険・学資保険など)の合算のうち、最大4万円までが確定申告時の“生命保険控除”の対象に。
このお得さについて、株式会社マイスターワークス運営の【学資保険の教科書】というサイトでは、下記のように書かれていました。
(以下 引用)
学資保険で支払っている保険料は、所得控除の対象となるので、税金が安くなる可能性があります。
具体的にどれくらい安くなるかというと、年収が300~400万円程度の方で、年間約5000円。
金額的にそこまで大きなインパクトはありませんが、学資保険は長期の契約になるので18年間の支払いだったら、約9万円にもなります。
まさに積り積もれば!!低金利の現代では、これだけでも貯蓄するよりお得ですよね。
また保険という特性として、払い続ける金額に応じた“返戻率”があるというのもお得なポイントに!
つまり払う金額を100%として、保険会社に預けていた分が100%以上の額となって満期時に受け取れるという嬉しい学資保険のメリット。
そして我が家としても学資保険に入る決め手となったのが、契約者である親に万が一のことが合った場合、その後の保険料の支払いの必要なく満期保険金が全額受け取れるということ。
病気や災害などで親を亡くした時、子どもが経済的な理由で将来を諦めることがないように、この学資保険の特性に魅力を感じました。
ただし、これらの特徴をよくよく見返すと、子どもを受取人にした“生命保険”でもこれに近いメリットを受けることはできるんですよね…。
実際に私のママ友家庭では、子どもの将来への蓄えとして“生命保険”に入ったと言います。
しかし、そこにもそれぞれの違いがあるはず。
だからこそもし、それらの選択肢で悩んでいるなら、保険会社やあらゆる保険を扱う相談店舗の方に、それぞれの特性をまとめて聞いてみるのもいいかもしれませんね。
【いつ・何に使うのか】学資保険の上手な選び方とは
①学資保険に入る“我が家の目的”は?
何よりも忘れたくないのは、ほかの人にとって“いい保険“が、必ずしもあなたにとって“いい保険”とは限らないと言うこと。
そのためにもまず考えておきたいのは、『いつ・何のために教育資金が必要になるのか』ではないでしょうか。
例えば保険金を受け取る形にもそれぞれタイプがあります。
・18歳の大学進学時や21歳の大学卒業時などと満期を選べるもの
・幼稚園~大学進学までの節目に“お祝金”として定期的に一定額が支払われるものなど…
一般的に教育の中で一番お金がかかるのは大学進学だと言われていますが、中には小学校や中学校で私立に進学させることを検討しているため、大学進学以外でも一定額が必要となるご家庭も少なくないのでは?
こういった場合には、保険金が支払われるのが大学進学だけでいいのかを考える必要もありそうですね。
ちなみに我が家の場合は、私立進学うんぬん以前に幼稚園では制服、小学校ではランドセル、中学・高校でも制服など何かとお金がかかると想定することから、その都度お祝金を受け取れるものを選びました。
このお祝金はそのまま据え置きすることも可能。その場合には長い期間保険会社にお金を預けていた分、満期時により良い返戻りで保険金を受け取れるみたいです。
②払う保険額に対して何%上乗せされて戻ってくるのかという“返戻率”
実際のところ多くの方が学資保険選びで重視しているのが“返戻率”。
確かに支払う保険料に対して、将来受け取れる金額がどれくらいなのかはとっても重要ですよね。
そして保険会社が数多くある中、『どれに入っていいかわからない』と迷ってしまい、やっぱり重視するのが“返戻率”だというのも納得。
でも“返戻率”だけで判断すると、後悔してしまうことも…
それが[特約に加入することで返戻率が100%以下になるというケース]。
学資保険の中には医療保障などの“特約”を付けられるものもありますが、払った金額よりも“マイナス”になることもあるので要注意。
ただしマイナスになっても医療保障を重視したいというのも、家庭によっては保険選びで重視したい目的の一つになることも。
そう考えると、そもそも学資保険に何を求めるかを考えることが大前提になりそうですね。
③“解約”が必要になった場合のことも考えよう
何かの事情で学資保険の“解約”が必要になった場合にも、保険のタイプによっては“マイナス”になってしまうことがあると言います。
そこでまたまた私が入っている保険の途中解約についてを例に。
[我が家の学資保険の解約の場合]
【満期】子どもが21歳の時
【解約したらマイナス】払いはじめから10年頃
【解約てもプラス】17歳以降
実際のところ大学進学で想定より多い金額が必要になった場合も考えると、17歳という大学進学前の時期に“プラス”で解約できるというのは大きなメリットのように感じました。
でも結局、教育資金確保の方法は家庭それぞれ!正解はない?
このように、とても気に入って加入した学資保険ですが、いい面だけが見えていることもあり、我が家にとってもまだこれでよかったのかは実感できていません。
でも今回学資保険についてさらに詳しく知ったことで、今入っている学資保険には我が家が求めているメリットがしっかり含まれているなぁと再認識。
しかし冒頭でもお話した通り、教育資金を確保する方法は、学資保険だけではありません。
定期預金でコツコツと。
株・証券などの資産運用で貯めていく。
など、教育資金への備え方の選択肢は家庭の数だけ様々。
だからこそ、今、学資保険に入っていないからといって焦る必要もありません。
“今”から続く未来を基準に、あなたの家庭に合った貯蓄方法にたどりつけことができればいいのではないでしょうか。
そしていずれの方法を選んだとしても、その先に“子どもの未来”があるということが、何より大事なのかもしれませんね。
たかお みきよ
フリーライター/2歳児ママ
IT企業でのコンテンツ運営担当の経験を経て、妊娠を機にフリーライターへ転身。現在子育て情報以外に、美容・旅・企業PRなど幅広いジャンルで活動中。 プライベートでは1歳の息子を子育て中のママです☆同じママとして、女性として、 皆さんの子育てとライフスタイルのヒントとなるような、心にとどまる記事を書いていきたいと思います♪