2018.10.04
【他人事ではない!】19秒に1人が「乳がん」と診断。知識を深めて、検診をうけよう!
女性のがんの中で最も多いと言われており、決して他人事ではない病気、乳がん。とはいえ「私は大丈夫」となかなか検診を受けないママたちも多いのではないでしょうか?また忙しさや恐怖感から検診を後回しにしてしまっているというママもいることでしょう。
今回はそんな乳がんの話。26年目を迎えるエスティ ローダー グループが “乳がんのない世界”を目指し活動し、「2018 乳がんキャンペーン」を開催するとのこと。このキャンペーン、今年は大人気フラワーアーティストのニコライ バーグマン氏率いるニコライ バーグマン フラワーズ & デザインとコラボし、お花を通して大切な人と乳がんについて会話できることを願ったカフェもオープンするそう。
キャンペーンに先がけて行われた発表会では医師による日本の乳がんを取り巻く現状についてのお話もあるということで、ワーママのみなさんにこの機会に乳がんについて、しっかりした知識をつけていただきたいとBRAVA編集部もお話を伺ってきました。
11人に1人が乳がんに。増え続ける日本の罹患数
現在、19秒に1人が世界中のどこかで乳がんと診断されていると言われています。では、日本の現状はどうなっているのでしょうか。国立国際医療研究センター 乳腺腫瘍内科/一般社団法人 JBCRGの清水千佳子先生にお話を伺いました。
清水先生によると、日本では年間約8万人が乳がんにかかり、1万5千人もの人が亡くなっているそう。その割合は年々増加しており、ひと昔まえは20人にひとりと言われていましたが今はおよそ11人に1人が乳がんにかかっている現状。再発率も高いのだとか。
欧米では7,8人に1人という罹患率でこれに日本も近づいているといい、数字からも決して他人事ではないことがわかります。
学生時代のクラスの同級生の中の何人かは乳がんにかかっている可能性があると考えると、なんだかとても身近なことに感じますね。
なにより大事なのは早期発見。新しい治療法や新薬の開発も進み怖くない乳がんへ
私たちのすぐ隣にあるかもしれない乳がんですが、早期発見した際の5年生存率は現在95%以上というデータもあり、これはとても勇気づけられると共に、何よりも検診が大切だということがわかりますね。
さらに小さい乳がんはしこりの周辺だけ取り除くことができたり、例えがんが大きく広がり、乳房全摘という事態になってしまったとしても、乳房を再建するということもできたりするので心配しすぎないで欲しいと清水先生は言います。それに加えて、臨床試験を通して様々な研究が日々進んでおり、新薬も現在20種類ほど出来上がっているそう。よりがんが治りやすい方向に近づいているとか!
闇雲に怖がるのではなく、このような知識を周りの人に広めて知ってもらうことによって、大切な人から、そして世界から乳がんをなくすことに繋がるのではないかと感じました。
大切な人と乳がんについて語り合うきっかけに。ピンクのお花に囲まれたカフェオープン
そんな乳がんに関する正しい知識やメッセージを大切な人と語り合う場となるよう、エスティ ローダー グループがニコライ バーグマン フラワーズ & デザインとコラボした「ピンクリボン フラワー カフェ」が南青山に期間限定オープン中です。
がんの話題はなかなか会話しづらいこと、誰もが幸せな気分になれ、パワーをもらえるピンクの花に囲まれた空間を通して会話してもらう手助けになれるよう願いを込めた、と会場のデザインを手掛けたフラワーアーティストのニコライ バーグマン氏は語ります。
美しいお花はもちろん、このカフェだけで楽しめる、オリジナルドリンクやニコライ バーグマンといえばのフラワーボックスもピンクに染まり、ハッピーな気持ちになれるはずです。
大切な家族はもちろん、職場の人にも迷惑をかけてしまうかもしれないことを思うと決して他人事にしてはいけない乳がん。
万が一かかってしまったとしても、必要以上に怖がらずに適切な治療を受けることで乳がんになった後も長く生きられる研究が進んでいることもわかりました。
正しい知識と検診の重要性、ぜひ周りのママ友とも語り合ってみてくださいね。
「ピンクリボン フラワー カフェ」
実施時期:2018 年 10 月 2 日(火)~8 日(月・祝)
住所:東京都港区南青山 5-7-2
営業時間: 10:00-20:00
※最新情報は特設 URLへ
森田文菜
スタイリスト/ファッションライター