2018.11.09
子供の習い事「毎月いくら払ってる?」世帯収入と見るリアルな金額公開!
子供の教育費というと、まず高校や大学の学費が浮かびますね。小学校から大学卒業まで(公立・私立によって大きく違うにしても)「1,000万円程度はかかるかも」というのが、様々なデータで出ています。
さて、学費とは別に教育費という名目の中には「習い事」も入ってきます。スイミングや公文といったものから、塾やプログラミング教室などもありますね。今回はいくつかの家庭に
・世帯収入
・どんな習い事をして、いくら払っているか
・それについての感想
を聞いてまとめてみました。具体的な数字を見ながら、皆さんの家庭や習い事に対する考え方の参考にして頂ければと思います。
「習い事の月謝に月2万以上」これって平均?やりすぎ?
■Nさん(39歳/長男・8歳 長女5歳)地方在住■
▼年収合算700万
▼長男
公文:7,500円
スイミング:6,000円
英語教室:8,000円
サッカー:2,000円 *地域の団体のため道具費程度
▼長女
公文:7,500円
バレエスクール:9,000円
習い事合計出費:40,000円
ふたり分の習い事の出費としては、少ない方かなと思っています。とはいえ、手取りの月給は45万程度。そこから4万円を習い事に出費すると毎月の貯蓄がなかなか難しく、将来の学費を考えても頭の痛いところです。公文は小学校3年生くらいになったら辞めさせるつもりですが、もし塾に行くとすればもっとお金はかかるはず。あと、下の子のバレエ教室はここに出ていない出費があります。発表会に出る時の費用や衣装、大先生(バレエ教室の一番偉い先生)がプロデュースしているバレエのチケット購入は「最低2枚購入」が暗黙の了解。チケット1枚7,000円ですからね・・・。子どもの教育費、習い事や行事などひっくるめて「子ども費」ってホント思った以上にかかるんだなぁとため息が出ます。
■Oさん(44歳/長女11歳・次女8歳)埼玉在住■
▼年収合算850万
▼長女
大手塾(算・国 週1):18,000円(別途、夏期講習などあり年間にしてプラス8万程度)
空手教室:5,000円
▼次女
そろばん:7,000円
空手教室:5,000円
チアリーディング:9,000円
習い事合計出費:44,000円(講習がある月は8~9万円になる)
長女は中学受験は考えていませんが友だちに誘われたのと、まぁどうせ中学入学したら行かせるつもりだったので、今年から塾のグループ学習に入れています。空手教室はもともと夫が空手をやっていたので幼い頃から入れていて、最近、次女にどうしてもチアがやりたいとせがまれて入れたところですが、これが月謝以上に衣装とか発表会とか大会費用の名目でお金をちょくちょく出さなくてはならないのが想定外(涙)姉妹ふたりなので「成人式とかも大変だよ」と義姉に言われていて、なるほど、七五三でも大変なのに、そういうことも考えてお金貯めないとならないんだなーと焦ってます。
■Tさん(47歳/長男・9歳)都心23区内在住■
▼年収合算1,000万
▼長男
学研(算・国):8,500円
英語教室(外国人教師):10,000円
プログラミング教室(土曜週1):12,000円
スイミング:7,000円
工作・絵画教室(月2回):10,000円
習い事合計出費:47,500円
周囲と比べても特別、習い事が多いとも少ないとも思いません。ただ学研はもうすぐ辞めて塾に入る予定なので、そうなると大幅に習い事の費用は増えると思います。ひとりっ子ですし、それなりの収入がありますから今現在は問題ないですが、塾から私立中学受験、私立中へ入学と考えると今後の学費はうなぎ登りです。まぁ今支払っているもの1年分としても、私立中の学費には満たないわけで、これくらいの支出に耐えられないなら受験自体無理だと先輩ママにも言われました。子どもの為に使うお金って本当に大きい。年収が少ないとは思っていませんが、余裕があるとも思えません。姉妹ふたりを中学から私立へ行かせてくれたウチの両親、いったいどれくらい年収があったのかなぁ?とたまに思ったりしますね。
習い事の月謝は月1万円以下「だって無理だから!」
■Iさん(34歳/長女・8歳)地方在住■
▼年収合算600万
▼長女
進研ゼミ(通信講座):4,000円
スイミング(子ども会有志によるもので月3回):2,500円
習い事合計出費:6,500円
友だちが「バレエやってる」「お絵かき教室って楽しそう」と子どもはあれこれ情報を入手しては〝やりたい病〟にかかりますが、だいたい2週間程度でコロっと忘れてます。どうしてもやりたいものが出てくれば、なるべく体験させようとは一応心づもりはしていますが、正直なところ家計が許す範囲も決まっているわけで、できること・できないことがあるとは子どもにも話しています。私自身、子どもの頃、母が習い事好きで様々なことをやらされましたが、何ひとつ身につきませんでした(笑)なので、あまり習い事には固執していません。でも夫は「女の子だから、ダンスとかピアノとか、やらせたいなぁ」とは言いますけどね。
■Iさん(30歳/長女・4歳)都外近郊在住■
▼年収合算500万
▼長女
公民館でのリトミック(土曜):4,000円
習い事合計出費:4,000円
まだ小さいですし、平日は保育園があります。自分自身がママ友も欲しいし、音感の良い子になって欲しいなぁなんて思って、近所の公民館で開催されているリトミック教室に通い出したところです。1回1,000円と安いですし、働いていても近所の知り合いが出来て、小学校の情報とかも貰えて、まぁいろいろな意味で良かったかなと満足はしています。今、妊娠中なので、もうひとり子どもが増えるので、夫とも小学校に入ってからも「習い事はふたりで2万円まで(ひとり1万円程度にしたい)」と話し合っています。ただ、先輩ママたちに「小学校に入ると、友だちから話を聞いて、やりたいことも出てくるし、学童が終わると塾とか習い事を増やすことが多いから、もうちょっとかかるんじゃない」と言われて、ずっと派遣なんですが、やっぱりボーナスとかもあるフルタイムに戻らないとヤバいな、と思っているところです。
「習い事はやりたい理由、させたい理由」をよく考えてから
実際に小学生の習い事の平均は、月額にして1~2万円程度ではないでしょうか。それほど色々な習い事をさせるつもりはなくても、年間にすれば24万円。教育費という言葉に惑わされがちですが、けっこうな出費です。
習い事は、
・子どもがやりたいもの
・親がやらせたいもの
があります。
親としては、子どもが「やりたい」と言えば、なんとかしてやりたいと思うところですが、一度は冷静になって考えた方がいいかもしれません。入ってくるお金は急に増えるものではありませんし、出ていくお金は子どもの成長と共に基本となる生活費も増えていくいっぽうなわけですから、まずは家計をしっかり改めて確認しましょう。
いっぽうで、親が確固たる信念をもって、教育や進路に目標があり「塾」「スポーツ」にお金をかけるのを厭わないというもありますね。親の考えで子どもの将来を決めるように思えて、ある種の違和感を覚える人もいるかもしれません。でも、こうしたことは各家庭、親の考え方によるもの。その方針が明確であるのなら、かけられるだけのお金を回すという考え方もあながち間違っているわけではありません。
要するに、習い事をさせる時にはまず「なぜ、この習い事をしたいのか、させたいのか」をよく考えることが大切なのでしょう。幼いうちはいいのですが、どんどん子どもはやりたいことが出てくるものですから、積み重ねていくうちに家計を圧迫することはよくあります。
いずれにしても、自分たちが「できる範囲」「家計に対して子どもにかけられる予算」を、ある程度の年齢になったら一度しっかりと計算してみることが大切です。
大橋 礼
ライター
年の差15歳兄弟の母。DTP会社勤務後、フリーで恋愛・料理・育児コンテンツを執筆中。今や社会人長男のママ仲間とは「姑と呼ばれる日」に戦々恐々しつつ、次男の小学校では若いママ友とPTAも参戦中。飲めば壮快・読めばご機嫌!本とお酒があればよし。