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2020.01.08

「お泊り保育」の狙いとは?保育士に聞いてみた!



保育園に通う子どもたちにとって一大イベントである「お泊り保育」。普段とは違う環境で一晩を過ごすので、子どもたちはワクワクしますし、ママも子どもたちが楽しみにしているのを見てほほえましく感じるのではないでしょうか。
しかし、そもそもお泊り保育にはどのような狙いがあるのか、ご存じないママは多いものです。そこで、今回はお泊り保育の狙いについて、現役の保育士さんに詳しい話を聞いてみました。

お泊り保育とは


お泊り保育とは、ママ・パパから離れて保育園もしくはキャンプ場などにお泊りする行事です。食事作りを楽しんだり、お泊りでしかできない遊びやレクリエーションを行ったりします。基本的にお泊り保育を行う子どもたちは、保育士さん、お友達と一晩を過ごします。

お泊り保育の目的


お泊り保育の目的について、現役の保育士さんに取材を行いました。子どもたちにどのような影響をもたらすのか、ご紹介します。

子どもの自立心を育てる
お泊り保育の目的として、まず挙げられるのが「子どもの自立心を育てる」というものなのだそうです。
普段は、ママやパパに身の回りのことをしてもらっている子どもも、お泊り保育では全て自分でこなさなければなりません。
「自分で着替えを準備する」「自分でパジャマを用意する」「ママ・パパのいない場所で就寝する」など、お泊り保育は子どもの自立心を育てる場面がたくさんあります。自立心が育つことで、「自分で物事を考える」「自分で判断する」「自信が持てる」といった良い影響につながるのです。

協調性を養う
普段の保育とは異なり、一晩友達と過ごすことになるお泊り保育では、「友達同士で助け合う」「友達とのコミュニケーションが増える」などの場面があります。これらは、協調性を養うにあたって重要な場面なのです。
また、「友達のために行動を起こせるようになる」といったメリットもあり、子どもの心をはぐくむ重要な機会となります。

イベントとして楽しむ
お泊り保育は子どもたちの成長を促すための行事ではあるものの、「イベントとして楽しむ」といった狙いもあるそうです。
子どもの成長ばかりに意識を向けていては、せっかくのお泊り保育が退屈なものとなってしまうかもしれません。しかし、運動会や学芸会などのように「子どもたちが心待ちにするイベント」として計画すれば、思い出作りにもなり、楽しい2日間として過ごすことができるのだそう。
「子どもたち自身が楽しむ」ということも、お泊り保育の狙いといえるでしょう。

筆者の我が子は頼もしさがアップ!?


実は、今年5歳の我が子がお泊り保育に参加しました。
ママと離れることにそれほど不安は感じていないようで、とにかく「お友達とお泊りできるのが楽しみ!」といった様子。
朝の登園のお別れの際も、普段と変わらず無邪気な様子であっさりバイバイ。母としては何となく寂しさを感じたものの、翌日の夕方のお迎えでは一回り成長した我が子がいました。
お迎えに来た筆者に気がついた我が子は、積極的に自分の荷物をまとめて、退園の準備をそそくさと進めていたのです。我が子の性格的に、お泊り保育の感想をペラペラと話すと思っていたので、驚きました。帰宅後も着替えを自分で洗濯機に入れたり、パジャマを用意したりと、昨日とは違いすぎる姿に感激したほどです。個人差はあると思いますが、我が子が通う保育園のママたちも「引っ込み思案だったのに少し自己主張するようになった」「我慢できるシーンが増えた」など、子どもの成長に関する様々な声が挙がっていました。

お泊り保育は子どもたちに必要な経験!

お泊り保育は、子供たちにとって必要な経験であることは間違いありません。
大好きなママ・パパと離れ、友達と過ごす時間は有益なものとなるでしょう。お泊り保育を控えている子供を持つママは、「お泊り保育」を通して一回り成長した我が子に会えるはず。
快く我が子をお泊り保育に送り出してあげてくださいね!

粕谷麻衣

粕谷麻衣

フリーライター、記者

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