2021.08.04
母乳育児のメリットデメリットとは?双子を完母で育てたママの実体験
赤ちゃんが生まれると母乳で育てるのか、ミルクで育てるのか、または両方で育てるのかなどと意見は分かれます。そのどの育て方でも良い悪いはなく人それぞれで良いのだと思います。今回は母乳で育児をしたいと考えているママに、双子を完全ミルクで育てる予定だった筆者が完母で育てたことによるメリット、デメリットを考えてみました。
完全ミルク派だったのに完母で育てることになった経緯とは?
まずは完全ミルク派だった私が子どもを完母で育てることになったその経緯をご紹介します。私の親も夫の親も完全ミルクで子どもたちを育てあげました。そのため、両者の親は母乳へのこだわりゼロ。また、私たち夫婦も親がミルクで育ててくれたけれど、特に体調や成長発達問題なく大きくなれているので、母乳にしなければ……というようなこだわりはありませんでした。
むしろ、父親になる夫にも授乳の経験をさせられるし、人手が必要な双子育児なので、誰かがミルクを挙げてくれていれば自分は体を休められる……と完全ミルクを予定していました。
しかし、私が入院した病院は母乳育児推奨の病院でしたので、ミルクで育てたいという私たち夫婦の意見にあまり賛同はされませんでした。しかし、双子育児が大変ということから、初乳の時期だけは母乳育児を頑張り、それが終わったらミルクに移行してよいといってくれていました。しかし、いざ産んでみたら、母乳がたくさん出るてしまい、何度も乳腺炎となりました。
そのため、母乳外来の助産師さんより完母でないと、重度の乳腺炎になる可能性が極めて高いため完母で育て上げることを勧められ、完母育児がスタートしました。
私が実感した完全母乳育児のメリットは?
母乳育児をする気はなかったけれど母乳育児をしなければならなくなった私ですが、完全母乳育児をしていく中で感じたメリットがありました。
ミルク代がかからないので金銭的な負担が少ない
母乳で育てるので、ミルクを購入する必要がありません。ですので金銭的な負担が少なくなります。おむつ代や衣類代など何かとお金がかかる双子育児なので、1つでも節約できるものがあるというのはとてもありがたく感じていました。
泣いたときにいつでもどこでも対応できる
新生児期にミルクに移行することも念頭に置き、途中から混合育児としていました。
そのため、ミルクをあげたこともあるのですが、ミルクはやはり泣いたときにすぐにあげるということはできないということを感じました。お湯を冷ます時間やミルクを調合する時間などどうしても物理的にタイムロスが出てしまいます。
それに比べて母乳は泣いたときにすぐに対応ができるため、これも母乳育児のメリットだなと感じていました。
ある程度動けるようになるとセルフで飲むので準備が楽
我が子はハイハイができるようになると、母乳が飲みたくなったらハイハイで近づき、自分で服をめくって飲もうとするようになり、つかまり立ちができる頃には完全に自分で母乳を飲むようになりました。そのため、こちらは服をまくり上げるだけ。なので、最後の方は抱っこして身体を支えて……ということもなく授乳自体が楽だったなと思っていました。
私が実感した完母育児のデメリットは?
次に完母によって感じたデメリットをお話しします。
身体的、精神的な負担が大きい
やはり授乳は自分の血液を与えるため体力的にも疲弊します。また、離乳食になるまでは昼夜問わずに授乳をしなければならないため、夜間熟睡できなかったり家事などやりたいことが進まなかったりと精神的にも疲弊してしまいます。また、私の場合は授乳による肩こりも辛く感じていましたので、なおさら身体的にも精神的にも辛いなと強く感じていました。
自分の体調不良時に変わりがいない
普段滅多に病気をしないのですが、双子を育児中1度だけ急性胃腸炎にかかりました。双子が9カ月の時なので、もう離乳食も進んでいたため母乳に頼りきりの生活ではなかったとはいえ、母乳をあげなければなりません。ですが、体調が悪いことに加え、食事がとれていなかったためほとんど母乳も出ず。さらに、授乳中のためお薬も飲めずでとてもつらかったことを覚えています。自分の体調不良時に、代わりがいないということがこんなに辛いのかということを実感しました。
卒乳に苦労する
我が家の双子は1歳3カ月で卒乳をしました。それもすんなりと卒乳したので私は苦労をしていないのですが、双子のママ友の話を聞いてみると
「片方が卒乳したのに片方がなかなか卒乳できない。」「卒乳したはずの片方が、もう片方の授乳の姿を見てまた飲みたくなって振出しに戻った」
など、双子ならではの意見が多数ありました。
助産師や医師の方針もさまざまななので、完全母乳育児は賛成派も反対派も!
どちらの育てても良いとは思います。でも実際は、賛成派と反対派がいます。一見すると賛成派が多そうな母乳育児ですが私自身は、反対もされていました。
助産師は賛成!医師は反対!で板挟み
私の場合、完母で育てることについて助産師からは賛成されていたのですが小児科医からは反対されていました。
助産師は母乳で育てる=母子の愛着形成にもなるし母乳にはメリットが多いといわれていました。
ですが小児科医からは双子は元々体重がほかの子に比べて軽く生まれてくることに加えて1人のお母さんの栄養を2人でシェアするから栄養が充分に取れないのではといわれました。実際に体重が軽く、成長曲線内だが底辺にずっといたということも反対する要因になったのかもしれません。
反対の意見を無視して母乳育児を続行!その結果は?
いろいろな意見はありましたが結局私は、「乳腺炎が辛すぎる」というとても個人的な理由で完母を選びました。
また、新生児期を過ぎてから双子の妹がゴムを嫌がるようになったため哺乳瓶が使えなくなったということもありました。
ですが結果、子どもたちの体重は徐々に増加。1歳には成長曲線の中央に入りました。今でも体重は同年代に比べれば軽いものの、身長は同年代の中でも群を抜いて高くなっています。
ですので、どちらの意見に流されることなく自分と子どもの状況で判断するのがベストであると今でも感じています。
授乳は無理なくできる方法で
結果として完母で育てきりましたが、金銭面以外に特に得した!と思うことは個人的にはありませんでした。
逆に、ミルクじゃなかったからここが損した!と思うこともありません。
母が無理せずにできる方法で授乳を続けていくということが1番だと思います。
ですのでどちらかの授乳方法にとらわれずに楽しんで育児をすすめてほしいと感じています。
BRAVAではこちらの記事「完全ミルク育児しています!その理由や感じているメリット、デメリットを聞いた」も公開しています。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
ふう
双子ママ看護師