2021.12.08
子どもの虫歯を予防したい方におすすめ!シーラントって何?特徴とメリットを紹介
子どもの虫歯予防と聞くとフッ素の塗布やキシリトールの摂取など日常でコツコツと行うものが多いかと思います。今回は、3歳双子が小児歯科医でおすすめされて行ったシーラントという処置についてご紹介。虫歯予防に悩むママ必見です!!
シーラントって何?
まずは、そもそもシーラントがどんな処置であるのかをご紹介します。
小児歯科で行われる虫歯予防の1つ
シーラントは歯の表面の歯質を強化するフッ素塗布と共に、よく小児歯科にて行われている虫歯予防のひとつです。奥歯の溝をフッ素成分配合のレジン素材で埋めることで、食べカスや汚れが奥歯の溝に入り込まないように防ぐことができます。さらに、フッ素の働きにより、歯質も強化されますので、より虫歯になりにくくなります。歯を削ることがないので痛みのない有効な健康保険適応のむし歯予防処置です。
100%虫歯を予防できるものではない
虫歯の予防は、シーラントをしている方が、シーラントをしていない時と比べれば予防効果が高まると考えられている一方で、100%予防できるものではありません。また、シーラントの詰め物に使うレジン素材は、大人が虫歯になった時に使う詰め物と同じ素材なので硬いものをかじった時など何らかの拍子に取れてしまうこともあるため、1度処置をすれば永年有効というわけではなく、外れてしまったらまたつけなければなりません。
外れてしまったレジンはもしも飲み込んでしまっても害はありません。
なぜシーラントをした方がいいの?
なぜ、シーラントを子どもの虫歯予防のためにした方がよいのかを、実際に双子の処置をしてくれた歯科医師へ聞いてみました。
親がどんなに仕上げ磨きをていても子どもの歯は虫歯になりやすい
奥歯の水は深くくぼんでいるため、いくらママやパパがしあげ磨きをしていても歯ブラシが根元までしっかりと届きにくい部位。そのためそこに食べ物が溜まっていき虫歯になりやすいのです。また、子どもの歯は柔らかいので虫歯になってしまうと進行スピードが早いのも特徴。さらに、乳歯のときに虫歯が奥深くまで進行すると、早期に抜けてしまい歯並びに影響を及ぼすことがあるのです。
お菓子を食べる子は特に注意
お菓子を食べる子、おやつの後には磨きをする習慣がない子はシーラントは特におすすめであると歯科医師は言います。特にチョコやアメ、アイスといった糖分を含んでいて口の中に入れると溶けるもの、キャラメルなど歯につきやすいものは、虫歯のリスクが高いそうです。
シーラントで奥歯の穴を埋めるだけでも虫歯予防になるということでした。
シーラントはできることできない子がいる
シーラントはやりたいと思ったタイミングでみんなが受けることができない処置です。
シーラントが受けられること受けられない子はどんな子なのでしょうか。
すぐにシーラントが受けられる子
まず、シーラント歯が完全に生えそろわなければ受けられません。なので、乳歯が生えそろったタイミングや臼歯が生えたタイミングがベストです。
あとは、歯医者で暴れることなく、おとなしく口を数分開けていられる子であれば、すぐにシーラントを受けることができます。歯科の定期検診で口を開けていられる子はこの処置ができる可能性が高いです。
シーラントを受けられない子って?
シーラントを受けることが難しいのは、前述したように歯が生えそろっていない子と処置する歯がすでに虫歯になってしまっている子です。また、シーラントの処置を行う時には、いろいろな機械を使います。処置そのものに痛みはありませんが、大きな音がします。さらには数分間は口を開けている必要があります。大きながする機械に抵抗がなく口を一定時間空けていられないと難しいのです。希望があれば、一度歯医者さんで相談してみると良いでしょう。
実際の処置はどうやって行うの?
我が家の双子は歯医者さん大好きで口を開け続けることもできるため医師からシーラントを勧められて歯科検診の日にそのままシーラントを実施しました。その様子を紹介していきます。
まずは機械そのものに抵抗感が出ないように機械と触れ合う
シーラントの処置で使う機械を1つずつ触らせてくれたり口に入れたりして機械が怖くないということを認識することからスタートしました。
大きい音も実際に出して、大きい音はするけれど自分には何も害がない、安全だということを説明してもらいます。
ここで、シーラントの処置ができるかどうかを判断していました。
次にお薬を塗って硬化する
歯を機械で軽く清掃し、水で洗浄、乾燥させます。その後薬剤をを塗布して光で固めてペンシル型の機械で硬化していきます。この薬剤が子どもにとっては酸っぱく感じるようで、我が家の双子は機械に対する恐怖心よりもこの薬剤の酸っぱさに抵抗があったようです。
最後にかみ合わせを確認して終了
最後に咬み合わせの確認をして本人に違和感がないかを確認していました。そして終了となります。
時間としては1人30分以内に終わっています。
子どもの負担も考慮して一気に上下の歯を治療するということは無く、我が家は最初下の奥歯2本を行い、別日に上の歯を2本行いました。
虫歯予防に力を入れたい方は前向きに検討してみよう!
私自身がシーラントをしなくても幼少期虫歯が1本もなかったため、この処置が虫歯予防のために絶対必要であるとは言い切れませんし、医師も100%予防できる処置とは断言していません。ですが、少しでも虫歯の予防に力を入れたいと考えているならば前向きに検討してみても良いでしょう。
特にお菓子をよく食べる子や甘いものが好きな子は虫歯対策の1つとして検討してみてはいかがでしょうか。
ふう
双子ママ看護師