2022.01.26
<入園>子どもがママから離れられない!母子分離の悩みを解決した2つのポイントとは?
幼稚園や保育園の入園を控えている、何か習い事を始めたいなど、さまざまな事情で母子分離の必要がある時期があります。
我が家ももうすぐ4歳になる娘が母子分離が全くできず悩んでいました。そんな悩みを専門家たちに相談。いただいた回答と実際の体験をここでシェアしていきます。
最初は可愛いと思っていた
まずは私自身がなぜ母子分離が進まないことが悩みとなったのか、その経過をお話しします。
最初はただの「ママっ子」だと思っていた
双子の妹は生まれた時からママっ子。0~1歳もパパに抱かれるだけで奇声を発する子でした。特に2歳くらいはお風呂もご飯も寝るのも、遊ぶのや抱っこすらすべてがママでないと無理という子でした。少し年上の子を持つママたちからもこれは今だけで、3歳くらいになったらママのところを離れてパパや他者を気にするようになるといわれたいたので今だけかと捉え、この状況をむしろ可愛いなと思っていました。
双子の姉はあっという間に母子分離!妹は……
3歳の春から幼稚園のプレクラスへ入園しましたが母子分離が全くできず。新型コロナウイルス感染症の影響で週に1回1~1時間半と短縮された園生活では登園から30分以上泣いて離れず、園生活もほぼ泣いて過ごしていました。双子の姉や周りの子どもたちは徐々に母と離れて過ごせるようになっていくなか、双子妹だけは半年以上もこの状態。そんな周囲の様子を見てこの子は大丈夫かな?と悩み始めました。妹でママっ子だったのもあり甘やかしすぎたかな?とも思っていました。
まずは幼稚園の先生に相談
子どもに関するプロだし、園での様子を見ている幼稚園の先生たちなら相談することで何か解決できるかもしれない。と考え、まずは園生活が始まってすぐに幼稚園の担任の先生に相談しました。しかし「この年齢ではよくあること、そのうち慣れる」の一言で終わってしまいました。
その後も明らかに慣れる様子が無く半年以上経ったので、もう一度相談しました。しかし言われた答えは「時間が解決する」という一言。もちろん時間は解決してくれませんでした。
その後、近所にお世話になっている産婦人科があり提携する子育て広場によく遊びに行っていた我が家。もしかしたら、ここなら何か解決するかもしれないと、ここの助産師さんに相談をしてみましたが、返答は幼稚園の先生と同じ。
この時には、甘やかしすぎたと思っていたので、少し厳しく接するようにしていました。ですが、助産師さんからは厳しく接することで、余計に離れられなくなると言われました。その理由は、子どもは愛情が充足することで少しずつ他に目を向けられるようになるので、愛情が不足すると余計に離れられなくなるとのこと。なので、自分からいずれ離れられるようになるはずだからこのままでいいと。しかし、そこから4カ月以上たっても状況は変わらず悩んでいました。
保健師さんの一言で光が差した
半年以上たっても状況が変わらなかったため、地域のイベントで出会った保健師さんに相談しました。このときに言われた2つの言葉が私たち親子の状況を大きく変えました。この言葉を意識してから徐々に双子妹の母子分離ができるようになったのです。
分離ができない理由を考える
まずはなぜ分離ができないかの理由を考えるということ。双子の妹はママが好きということもあったのですが極度の場所見知りと人見知りがありました。
特に異なる場所への不安や、ママがいないところで他人と接することを嫌う子でした。分離ができない最大の理由はここではないか?といわれたので、まずは、幼稚園の先生にも相談して場所見知りと人見知りをクリアできるように関わってもらいました。
具体的には、3人いる園の先生のうち特定の先生にのみ関わってもらうようにしたり、遊ぶ時はいろんな場所で遊ばせずその日自分が遊びたいと思った場所でのみで遊ばせてほしいということ。これにより自分が何かあった時にすぐに頼れる特定の先生がいること、安心する場所でずっと過ごせるということが分かり、双子妹の、泣く時間が徐々に短くなってきました。
説明のし過ぎはNG!声かけはポジティブ
双子の妹は周囲や双子の姉に比べても言語の理解能力が早く、話の理解ができる子でした。なのでなぜ、ママと離れなければらなないかを説明しまくっていた結果、不安をあおることとなっていたようです。そのため、保健師さんより説明は必要最小限にしてとにかく楽しいということが分かるようにポジティブな声かけをするようにといわれました。
なので、その日園ではどんなことがあるのかをあらかじめもらっている予定を見ながら本人に説明し、とにかく楽しいことを考えられるようにポジティブな声かけをしていきました。本人からも徐々に「明日は○○ができるから楽しみ」と、園生活を楽しみと捉える声が聞かれてきました。
保健師さんの助言から1カ月で母子分離に成功
保健師さんに言われたように関わった結果、プレ幼稚園と今やっている習い事では母子分離ができるようになりました。本人も、心の負担が軽くなったようで、前よりも楽しめるようになったということです。ただし、公園や、見知らぬ施設などではまだまだ母子分離はできていません。
ただ保健師さん曰くこれはあくまでこの子の個性であるとのこと。なので無理強いせず個性を尊重してこれからもゆっくり関わろうと保健師さんの一言で思えるようになりました。
母子分離は時間だけでは解決しない!我が子に必要なケアを
いろいろな方に「時間が解決する」といわれてきましたが、結局我が家の場合は時間が解決してくれませんでした。そして、その間、どうやって関わればいいのかについてもたくさん悩みました。解決してくれたのは我が子を観察して何がこの子に最適かを見極めて適切なケアをしていくこと。もしも、母子分離ができずに悩んでいる、これからの生活でできるか不安という方はなぜ、我が子がママから離れられないのかを見極めて、適切なケアをしてみてはいかがでしょうか。
ふう
双子ママ看護師