仕事、妊娠、出産、子育て、夫婦関係…働くママを応援| BRAVA(ブラーバ)

2022.05.12

ママが就職・転職が成功させるための工夫とは?現役ワーママに聞いた!



小さな子どもを抱えている時期は、就職・転職が難しい…といったママの声が少なくありません。幼い子どもは熱を出しやすかったり、園で病気をもらってきてしまったりと、親も頻繁に会社を休むケースがあります。親自身も負い目を感じるだけではなく、会社側も小さな子どもを抱える人材の採用に悩むものです。しかし、現役ワーママの多くは、そういった壁を乗り越えて就職・転職を成功させています。
実際に就職・転職できたワーママたちに、どのような工夫を取り入れているのか聞いてみました。

就職・転職がうまくいかないママたちの悩み

「出産を機に退職し、娘が2歳になったのを機に改めて仕事を始めようと思い立ちました。当時はまだ20代後半だったことと、いくつか資格を取得していたので、まだ採用のチャンスは高いだろうと思っていたのですが、全くそんなことはなく…。驚くことに、20社の面接を受けて1社からも声がかかりませんでした。なぜ?と振り返ってみると、そういえば面接のときに「子どもが熱を出したらどうなるのか」「預け先は保育園以外にあるのか」など、子どもに関する質問が多かったな…と思い出しました。そのときは深く考えず、正直に「子どもが熱を出したら必要に応じて休む」「親のサポートが得られないから保育園のみが預け先」と答えていたのですが、もしかしたらそれがダメだったのかも…」(32歳ママ・子ども6歳0歳)

 

「育児休暇が終わって職場に復帰しました。しかし、初めて子どもを抱えながら働き始めて気付いたのですが、子育てと仕事を両立できるような職場ではありませんでした。多忙な職場だったので、次から次へと仕事が降ってくる状況。そのうえ、取引先への外出も頻繁にあり、正直午後にはヘトヘトな状態だったのです。家では育児と家事、仕事では多忙な業務…と、とても続けられそうになく、転職を決意しました。
いろいろな転職サイトに登録して、あまり多忙ではない仕事先に応募したり、面接したりしてみたのですが、「小さいお子さんがいらっしゃるんですね」「仕事との両立に影響はありませんか」など、いろいろ聞かれるとだんだんと不安になってきてしまい…。あまりアピールできないまま、終わってしまうことも多々ありました。結局近所のスーパーでしばらくはパートとして働くことにしたのですが、転職ができるのは子どもが何歳になってからなのだろう…といつも不安です」(35歳ママ・子ども2歳)

 

小さな子どもがいると、面接の段階で子どもについて聞かれることが多いようです。
とくに、「子どもが園を休むとき、自分はどうするのか」といった質問が定番。ある程度はしかたないとはいえ、会社としては頻繁に休む従業員の対応に悩んでしまうことから、面接では子どもの質問をするのかもしれません。

「具体的な対策」を打ち出して転職を成功させたワーママ

「結婚前、人材派遣会社に勤めていたこともあり、なんとなく就職や転職に関する知識はありました。当然、小さな子どもを持つ自分が、転職で不利となることもきちんと理解していて、ある程度面接対策が必要だなと感じていました。対策としては、面接官からの質問をある程度想定して、具体的な対策を打ち出すというものです。たとえば、「子どもが熱を出したらどうしますか」といった質問には、「行政の託児サービスを利用します」「幸い実家が近いため母に手伝ってもらうことができます」など、なるべく会社側に影響を与えないことをアピールしました。
そのかいあってか、3社目に応募した会社へ見事転職することができました!」(37歳ママ・子ども7歳4歳)

もともと人材に関する知識があったというこちらのママ。当時の知見を活かして十分に対策を考えたうえで、面接に臨んだそうです。こうした準備が転職活動を有利に進めることができたのだと思います。

求人サイトの「検索機能」をフル活用したワーママ

「上の子が2歳になった年に、仕事を再開しようと思って求人サイトの利用を始めました。正直、職業や職種、仕事内容などにはそこまでこだわりはなく、自分の持つスキルの範囲でできそうな仕事だったら何でも良いというスタンスでした。ただ、その代わり、育児と両立しやすい会社に勤めたいという目標はありました。
なので、求人サイトではキーワード検索の部分で「育児」「子育て」などの単語を入れてリサーチ。すると、「育児制度が充実しています」「子育て中のスタッフが多数在籍しています」など、自分と同じように子育て中の従業員が働いていそうな会社が見つかりやすくなるんです!こういった会社なら、子育てに関する理解もありそうですし、小さな子どもがいることが不利にならなそうだなと感じたのが本音です。
実際、育児や子育て中の従業員のいる会社は、応募書類も面接も通りやすく、2社から内定のご連絡をいただきました」(31歳ママ・子ども8歳6歳)

 

求人サイトの検索機能を使って、「育児中でも働きやすい職場」をリサーチしていたというママ。
採用されやすくなるだけではなく、採用後の仕事も無理なく進めやすい職場も見つけやすくなるので、ワーママを目指す方はぜひ知っておいてほしいアクションであると思います。
スマホ1台で実践できる点も魅力的ですよね。

ワーママは工夫次第でチャンスを掴める!


子どものいない人と比べると、小さな子どもを抱える人はやはり、転職・就職活動がうまくいかないことは多いです。
しかし、十分な面接対策や、子どもの万が一に対するプランを明確にしておくことで、企業に良い印象を与えることは可能。
また、求人を検索する段階で、子育て中の人に配慮した企業を見つけるといった選択肢もあります。
仮に小さな子どもがいても、工夫次第でチャンスは掴めるもの。ぜひ、今回の記事を参考にしながら、就職・転職活動を進めてみてくださいね。

粕谷麻衣

粕谷麻衣

フリーライター、記者

≫このライターの記事を読む


, , , , ,