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2021.08.23

「本当に必要?」子どもへの買い与えで起こる弊害や購入の見極めポイント!



「おもちゃやゲームは誕生日やクリスマスに買う」など、家庭ごとにルールを設けていることは多いです。しかし、ガチャガチャや文房具など、すぐに必要ではないものの、安いし…とついつい買い与えてしまうことはありませんか?
気軽に購入できてしまう価格帯であると、「たまにはいっか」と子どもに買ってあげたくなるもの。子どもの喜ぶ顔も見られるので、ママとしてはちょっぴり充実した気持ちになります。
しかし、必要以上に子どもにモノを買ってあげることは、思わぬ弊害を招くことがあるので注意が必要です。そこで、今回は子どもに買い与えすぎることの弊害や、見極めポイントを解説します。

「つい買ってあげちゃう」というママは多い


実は、ついつい買ってあげちゃう…というママは非常に多いです。筆者自身も、スーパーの玩具コーナーやガチャガチャなど、子どもにねだられると「1個だけね」と買ってあげてしまうことが少なくありません。筆者の周囲でも、同じ経験をしているママは多く、以下のような声を耳にしました。

「数千円にも及ぶようなおもちゃやゲームは普段絶対に買いません。でも、100円ショップに買い物へ行ったときなどは、子どもから欲しいと言われると「いいよ」と許可してしまうことが多いです。価格が安いからという理由もあるのですが、あきらかなおもちゃではないので、買い与えるハードルが低いような感じです」(36歳ママ・子ども7歳4歳)

「ショッピングモールへ遊びに行くたびに、ガチャガチャを1回やらせてあげたり、可愛い文房具を買ってあげたりしてしまいます…。頻繁に買い与えているつもりはなかったのですが、よく考えたらすぐに必要なものでもないのに、買ってあげていることが多いな…と気が付きました。
子どもの喜ぶ顔見たさに、「1個ならいいよ」と言いたくなってしまいますが…」(29歳ママ・子ども5歳)

「安いから」「子どもの喜ぶ顔を見たくて」など、理由はさまざまですが、お出かけのタイミングで買い与えてしまうというママは多い印象でした。

頻繁に買い与えるとどうなる?


普段から細々したものを買い与えていると、「物を大事にしない子」になる可能性があります。
実際「先週、ガチャガチャでゲットしたおもちゃはすでに部屋の隅で忘れ去られている」なんてことは珍しくありません。
筆者の家の場合、「絶対に使う!」と言う娘の言葉を信じて、可愛い文房具をたびたび買い与えていましたが、いつの間にか使わなくなっていることもしばしば。シールやキラキラペンなど、使い切る前に紛失しているといったこともあります。頻繁に買ってもらえる環境が、結果的に物への思い入れが浅くなってしまうのではないか…と反省しました。

我慢させるべきなのはどんなもの?


子どもが「欲しい!」と言ったとき、我慢させるべきものは、おもちゃ系でしょう。ぬいぐるみやゲーム、ボードゲームなど、遊びの要素が強いものは基本的に我慢させるべきです。
実は、筆者の家はswitchのゲームだらけ。新型コロナウイルスの感染拡大で自粛生活が続いたのを機に、1年で10本ほどのソフトを購入しました。
始めはどれも楽しく遊んでいたものの、クリアしたゲームはそのうちのわずか1本。そのほかは、途中まで進めたものの、いつの間にか遊ばなくなってしまったのです。
また、ガチャポンやお菓子売り場の玩具付き菓子などは、値段的にも「たまにはいいか」とつい買ってあげてしまうことがあります。
しかし、どれもすぐに使わなくなってしまうことがほとんど。また、頻繁に買い与えていると、新しいものにしか興味が向かなくなることも経験上分かったので、遊び要素が強いものは極力買い与えない方針で考えています。

買い与えることも検討してOKなものって?


本人の勉強のやる気を引き出すようなアイテムや、絵本など、教育に繋がるようなものは、よほど頻繁でなければ買い与えても良いと思います。
絵本はひらがなの読み書きのヒントになるだけではなく、心や脳を育てるものでもあります。実際、園や学校では読書が推奨されていることが多く、積極的に読む子は教育面に藻良い影響があると言われています。
また、勉強のやる気を引き出すようなユニークな教材などは、本人の勉強への姿勢を積極的にするでしょう。

我慢させたほうがいい?買い与えていい?見極めるボーダーラインとは


ママにとって、我慢させるべきか、買い与えていいのか、を見極めるのはちょっぴり難しいもの。
子どもが買って欲しいとねだったとき、買い与えるべきかを迷ったら「買ってあげることで子どものためになるのか」で判断してみてください。
ユニークなドリルや、オシャレな文房具などは、勉強の意欲を刺激するので、買ってあげることで自主学習が進むかもしれません。
一方、娯楽要素が強いものは、子どもに身に付く要素が少ないと言えます。「子どものためになるか、否か」で判断してみると、見極めるべきボーダーラインが見えてくるでしょう。
安いから…、せっかくお出かけに来たから…と、いろいろ子どもに買い与えてしまうママは少なくありません。しかし、子どもに悪影響な場合があることを覚えておきましょう。
実際に、筆者は「物を大切にしなくなる」「新しいものにしか目が向かなくなる」「飽きっぽくなる」といった子どもの様子を見てきました。
普段、誕生日やクリスマス以外に子どもに買い与えることが多いママは、これを機に一度振り返ってみるといいかもしれませんね。

粕谷麻衣

粕谷麻衣

フリーライター、記者

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