朝晩は涼しくなり過ごしやすくなってくると、そろそろ運動会の季節ですね。
今年は新型コロナウイルス感染症の拡大により、例年とは違った形式の運動会になる小学校が多いのではないでしょうか。
子どもたちが楽しみにしている運動会ですが、大勢が集まる場所では、新型コロナウイルス感染が気になるところ。
そこで今回は、コロナ時代の運動会で気をつけておきたいポイントについてご紹介します。

コロナ時代の運動会のスタイルは大きく変化

新型コロナウイルス感染症の流行によって、最近のイベント、特に運動会の内容は大きく変わっています。
文部科学省は運動会実施の学校側に、3密を避けるための留意点をいくつか挙げています。
たとえば児童生徒が密集する種目のリスクや、参観、児童生徒や保護者が昼食をとる場所など、一度に大人数が集まって人が密集しないような工夫を促しています。
学校にもよりますが、今年の運動会は全体の時間の短縮や、お弁当の中止、学年ごとの入れ替えなど、密にならないための対策が実施されるのではないでしょうか。

今年の運動会の体験談

先日筆者が参加した運動会は、保護者見学のスポーツ大会として実施されました。
今年はさまざまな子ども向けのイベントは中止が続いていたので、久しぶりの学校行事に親子でワクワクどきどきです。
スポーツ大会では、入場前の検温や消毒のお願い、学年ごとの入れかえや競技時間の短縮、お弁当の中止などの感染症対策が実施されていました。
見学時間が1時間のため、スマホやカメラで息子の競技を撮影したり、ダンスを見るために場所を移動したりと何かと忙しいスポーツ大会でしたが、そのぶん効率的な進行だと思いました。
短い時間でしたが、リレーで一生懸命に走る息子の姿にとても感動し、すがすがしい気持ちになりました。

運動会に親子で気をつけたい3つのこと

多くの方が集まるスポーツのイベントは、大規模な感染リスクが高いとされています。
感染症対策は、みなさんさまざまなことをご存じかと思いますが、運動会では特に以下の3つの点に気をつけましょう。

ポイント1：手や指の消毒
朝は体調をチェックし、手や指の消毒を徹底しましょう。
新型コロナウイルスは、口や鼻、眼の粘膜にウイルスがついた手や指が触れることで起こります。
運動会では、種目によっては共用の用具などを使うケースもあるかと思いますが、会場では手洗いがすぐにできない場合も多いでしょう。
手洗いができない場合は、、アルコール消毒が有効とされているので、消毒液を持っていくと便利です。
また消毒ができない場合は、できるだけ顔をさわらないように気をつけることが大切。
運動会では学校からマスク着用がお願いされると思いますが、競技中や見学中に苦しさを感じた時はすぐにマスクを外すし、休憩を取ることも必要です。

ポイント2：人との十分な距離
屋外でもできるだけ人との十分な距離をとるように心がけましょう。
キャンプなどのアウトドアでも集団感染した事例があります。
人との距離は最低１メートル、出来れば２メートル以上空けることがオススメ。
たとえば他の方と互いに手を伸ばしたら届く距離でおよそ２ｍです。
隣の方とは手を伸ばして届かない距離を保っておくと、リスクが低いとされています。
運動会の実施場所によっては十分な距離が取れない場合は、マスクを着用して大声での会話は避けましょう。
お弁当がある場合は、できるだけ距離をとって食事し、口に食品を入れるとき以外は、マスクをした状態がいいですね。

ポイント3：熱中症対策を忘れずに
運動会シーズンの9月、10月はまだまだ気温が高い日があり、過ごす場所によっては熱中症に気をつけましょう。
運動会の日の天気予報では、天気だけでなく気温や、湿度を確認しておくといいですね。
屋外の日差しが強い場所では、帽子をかぶったたり、通気性の高い服を選ぶのがオススメです。
運動会ではこまめに水分と塩分の補給を心がけ、水筒などを用意しておきましょう。
また今年はマスクを着用しての運動会が多くなります。
気温や湿度が高い中でマスクを着用すると、体内に熱がこもりやすくなり、体温調節が難しくなるケースがあります。
体の不調を感じたら、できるだけ距離をとってマスクを外し、日陰なのど涼しいところで休憩しましょう。

今年は不安なニュースも多く、子ども向けのイベントも少ないことから、運動会はとても貴重なイベントではないでしょうか。
短い時間でも子どもの成長した姿は、感動を与えてくれる素敵ないい思い出になります。
感染症対策に気をつけて、家族で元気いっぱい楽しめるといいですね。

参考資料／文部科学省、　厚生労働省