2022.09.30
小学生「音読の宿題」の効果とは?保護者が心がけたい工夫とサポート
小学校の宿題の定番といえば音読です。音読にやる気が出なかったり、苦手意識があったりというお子さんも多いのではないでしょうか。
なかなか前向きに取り組まない子どもの姿に、パパママも心配になるかもしれません。そこで今回は音読の効果やポイント、親ができるフォローについてご紹介します。
ママたちの音読宿題の向き合い方(体験談)
日によってやる気の波がある音読ですが、できるだけポジティブに続けられるように「大きな声でハキハキ読んでみよう!」と声掛けしています。保護者チェックのハンコは子どもに選んでもらって、少しでも楽しめる工夫をしています。
(Mさん 子ども9歳)
子ども達の音読の宿題は、モチベーションにムラがかなりあります。やる気がない時は、漢字が読めたことを褒めたり、サインを動物のイラストにしたりしてモチベーションをアップさせています。たまに兄弟で音読し合って、子ども同士でサインすることもあります。イニシャルでサインしたり、イラストを描いたりなどその日の音読の内容に合わせて、チェックしています。
(Sさん 子ども9歳 、11歳)
夕飯の時や手が空いてるときに音読をさせているのですが、しっかり聞かないままハンコを押してます。たまにキチンと聞くと全然違う漢字の読み方をしていたり、変なイントネーションで読んでいたりするので、ちゃんと聞かなきゃと焦ったりも。忙しさでフォローできてない状況です。
(Kさん 子ども9歳)
最初は手書きで音読のチェックのサインをしていたけど、親自身が作業という感じがして面倒になり、キャラクターのスタンプに変えました。手書きサインからスタンプに変えるだけでも、気分転換になり、子どものモチベーションアップにも少しは繋がったかなと思っています。(Tさん 子ども8歳)
音読の効果
そもそも音読をするメリットはなんでしょうか。音読は脳を活性化させ、読解力を高める効果があると言われています。
自分で読むことで言葉の意味を意識し、聞くことで聴覚が刺激され、文章が理解しやすくなるためです。読んで内容を理解する力は、小学生のうちから身につけておくことが大切です。また子どもは黙読で漢字の読み間違えや、文章を飛ばし読みをしているケースも多くあります。
音読によって今まで気がつかなかった苦手な分野を、ママパパがサポートできるのもメリットです。
音読の効果を上げる3つのコツ
音読は正しい姿勢ではっきりと
音読は姿勢を正して、リズムよく行いましょう。
背筋を伸ばした姿勢で、一語一語はっきりと読むのが基本です。
ときどき姿勢を直したり、読み間違えがないかチェックしてみましょう。
最初から子どもがスムーズに音読を進められると期待をせずに、見守る姿勢が大切です。
読むのが苦手な子どもにとっては、音読はとても難しいことです。読むのが得意な子どもでも、同じ文章が続くとつまらないと感じてしまうことも。
毎日の音読を少しだけ見直し、バージョンアップさせるつもりで進めていきましょう。
ゲーム感覚でチャレンジ
子どものやる気を引き出すために、ゲーム感覚で音読を行うのも効果的な方法です。お友達や家族で一文ずつ交代したり、一緒に読んでみたり、いかに速く読めるかなどの競争も取り入れたりして、楽しみながら取り組むのもおすすめ。速く読むと、文字を処理するために脳の回転がアップする効果があるといわれています。集中力を高めるために、子どもに合った方法を試してみてください。
音読で子どもとのコミュニケーション
音読の作品について、親子で会話してみましょう。音読には、パパママが子どもだったころ読んだ作品や、懐かしいと感じるような言葉も多く含まれています。パパママ自身の音読の体験を話したり、物語の内容や登場人物について意見交換したりなど、家族で音読を楽しめるといいですよね。
子どもだけでなくパパママも興味を持つことで、子どものやる気を引き出しましょう。
習い事などある忙しい夕方は、面倒に感じたり、適当になってしまう音読の宿題。
ほぼ毎日やるのだから、できるだけポジティブに、効果的に続けてもらいたいですよね。
ちょっとした工夫や親のサポートで、子どものやる気が変わるかもしれません。
少しでも楽しく音読に取り組めるように、見守っていきましょう。
蒔田てっら
webライター