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2022.10.05

STEM・STEAM・STREAM教育とは?プログラミング教育について理解を深めよう!



小学校でプログラミング教育が必修化されました。でも親としては、タブレットで「何かやってるな~」くらいで、プログラミング教育について今ひとつ把握できていない現実があります。プログラミング教育の必修化と共に、私たち親の耳に入ってくるようになった言葉として「STEM教育」や「STEAM教育」があります。たとえば学校からのお便りや、プログラミング教育の説明として、これらの言葉がよく出てきます。ふむふむ、なるほど、とうなずきつつ(……で、それって何?)と思った方も多いのではないでしょうか。
というわけで、今回は「STEM教育」「STEAM教育」さらに「STREAM教育」について解説します。

STEM教育(ステムきょういく)とは


STEM(ステム)教育とは

S:Science(科学)

T:Technology(技術)

E:Engineering(工学)

M:Mathematics(数学)

STEM教育はアメリカ発祥の教育モデルで1990年代から始まりました。科学・技術・工学・数学の頭文字をとった言葉で「ステム」と呼ばれています。アメリカでは技術者の減少を防ぎ、科学や工学の発展を担う、いわゆるIT技術に優れた人材を育成する目的から始まったとも言われています。
STEMは、IT社会、AI時代に適応するために子どもたちが学ぶ必要性があるスキルの総称とも言えます。
特徴としては、教科を横断して学ぶことが挙げられます。これまでなら、算数なら算数、社会なら社会を科目として学びましたが、ひとつの科目にくくらずに、いろいろな教科を連携し「クロス」させて学びます。それによって、科学技術の幅広い知識やスキルを身につけることが目的です。

STEAM教育(スティームきょういく)とは


STEAM教育(スティーム)教育とは

S:Science(科学)

T:Technology(技術)

E:Engineering(工学)

A:Art(芸術/リベラルアーツ/文化など)

M:Mathematics(数学)

STEMに「Art」を加えたものが、STEAM(スティーム)教育と呼ばれています。アートといえば美術や芸術が浮かびますね。しかし、このArtには、文学、文化、あるいは教養、リベラルアーツなども含まれます。創造力や表現する力も、そうですね。
STEM教育は課題解決に結びつく、どちらかといえばテクノロジー寄りの教育が推奨されました。これにArtを加えたことで、物事をより深く考え、感性を磨くことも重要とされ、テクノロジーをどう人間社会で活用していけばよいのか、といった考えがプラスされました。「サイエンス(学)とアーツ(術)の調和」という考え方もあります。
AI時代を迎えようとしているからこそ、人間が持つ無限の創造力を伸ばす教育の必要性が高まったとも言われています。

STREAM教育(ストリームきょういく)とは


STREAM教育とは

S:Science(科学)

T:Technology(技術)

R:Robot/Reading(ロボット/読解力など)またはReality(現実性)

E:Engineering(工学)

A:Art(芸術/リベラルアーツ/文化など)

M:Mathematics(数学)

さて、STREAM教育では、「R」が加えられました。一般的にはロボットあるいはロボット工学の「R」とされています。しかし解釈はいろいろあって、読解力とも言われていますし、また、Reality(現実性)、Reviewing(評価)と位置づける考え方もあります。

「ロボットなの?リーディングで読解力なの?」

と思わず頭をひねってしまいますね。
おおむねのところ、目指すところは一緒なのですが解釈や意味をどう取るかは、識者の間でも実際には違うようです。私たち親としては、STREAM教育っていうのもあるわけね、くらいの認識でもいいような気がします。
ちなみに、STREAMの最後に「Sport(スポーツ)」をつけた、STREAMSというのもあるのだとか。どれだけ長くなるのでしょうか……。

プログラミング的思考とは


プログラミングやSTEM教育と聞くと、エンジニアやプログラマーを育てることなのかと思いがちですが、STEM教育の基本は「課題や問題を発見し、それを解決する力・科学的な知識や技術を育むこと」です。IT社会や国際社会で活躍できるような人材育成をしようとしているわけですね。要するに、インターネットやデジタル社会が一気に進み、急速に変化する世界に対応していける技術的な素養やプログラミング的思考を、子どものうちから身につけさせましょう!という教育です。

さて、また出てきましたよ、よくわからない言葉が!「プログラミング的思考」とは、いったいどういう意味なのでしょう?

プログラミング的思考とは
自分が意図する一連の活動を実現するために、どのような動きの組合せが必要であり、一つ一つの動きに対応した記号を、どのように組み合わせたらいいのか、記号の組合せをどのように改善していけば、 より意図した活動に近づくのか、といったことを論理的に考えていく力
引用:小学校段階におけるプログラミング教育の在り方について/文部科学省

論理的に考え、より効率的な方法・手段を見つけていくという感じでしょうか。「論理的に考える(論理的思考)」とは、つまり段階を追って筋道立てて考えることです。

そもそも論理とは、

議論・思考、推理などをすすめていく筋道。思考の法則・形式。論証の仕方
引用:コトバンク

となっています。
プログラミング的思考は、問題の解決や目的のために、何をどの順番でどのように行うことがよいのか、効率的にできるのか、を順序立てて考えていく力とも言えますね。

「プログラミング」というと、難しい英単語を並べてコンピュータにプログラムを組むことを思い浮かべます。しかし小学校のプログラミング必修化はプログラムを組むことを目的にしているのではありません。「プログラミング的思考を育む」のが必修化による意図のひとつです。

なぜSTEAM教育が注目されてきたのか?


皆さんのお子さんにも、デジタル端末が配布されていると思います。これはGIGAスクール構想といって、国による教育改革のひとつです。ひとりに1台ずつ端末が配布されたことで、たとえばインターネットで情報を収集したり、それらをデータ化して分析することが可能になりました。調べたことをまとめてプレゼンテーションをする場合にも、パソコンやタブレットを活用できます。

これからの未来、どのような職業に就いても、もはやテクノロジーなしでは成り立ちません。すべての子どもたちが学童期からパソコンに触れ、基本的なスキルを習得し、プログラミン的思考を伸ばして、中学・高校の「情報」につなげていきます。

そして2025年には大学入学共通テストにおいて、情報の科目が新たに加わります。今、小学生の子どもたちは大学入試でほとんどの場合、情報科の試験を受けることになるでしょう。進路においても、それから将来においても、プログラミングや情報の関連する知識や技能は必要とされます。それらを育む教育方法のひとつとして、幼児期から実践できるSTEM教育やSTEAM教育が注目されてきたという経緯があります。

親の背を見て子は育つ


私たち親世代は、プログラミング教育を幼児期から学んでいません。経験がないだけに、子どもにどう教えていいのかわかりません。
だから、子どもたちと一緒に学ぼうではありませんか。
子どもがタブレットで何をしているのか聞いてみましょう。学校や先生からのお便りに「新しい教育」の話が出ていたら、チラ見するのではなく、読んでみましょう!読んでわからなかったら、調べてみましょう!

なぜなら、結局「親の背を見て子は育つ」だからです。学ぶことは、これからもどんどん進化していくでしょう。学ぶ内容もさらに変わっていくことでしょう。でも、学ぶ姿勢を知らずして、学べるものでしょうか。

「勉強しなさい」とスマホを見ながら子どもに声をかけても、子どもの心には響きません。時間があるのなら、子どもとテーブルについて、一緒に子どもの学んでいることを勉強してみましょう。毎日でなくても、時々でもいいのです。もし仕事が忙しいのであれば、子どもが勉強している横で会社の資料を広げ、メール対応をするなどしてもいいかもしれません。

子どもは普段から親の行動をよく見ています。子どもにとってもっとも身近なお手本が親なのですから。STEAM教育を知ることは大事ですが、もっと大事なのは「わからないし、どーでもいいや」ではなく、「それってどういうことなのかな」と考え、調べ、親自身も学ぶ姿勢だと思うのです。

参考資料:STEAM教育等の教科等横断的な学習の推進について/文部科学省

Society5.0を支えるSTEAM/STREAM教育の推進に向けた 小学校教育課程の教科等構成の在り方と学習指導形態 

大橋 礼

大橋 礼

年の差15歳兄弟の母。DTP会社勤務後、フリーで恋愛・料理・育児コンテンツを執筆中。今や社会人長男のママ仲間とは「姑と呼ばれる日」に戦々恐々しつつ、次男の小学校では若いママ友とPTAも参戦中。飲めば壮快・読めばご機嫌!本とお酒があればよし。


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