2020.03.12
子供を上手に撮影するポイント、一眼レフを使いこなそう!カメラ歴20年の雑誌編集長に聞いた
最近はスマホで撮影する機会が多いと思いますが、運動会やお遊戯会など、お子さんの大事なイベントの際は、やはりカメラで撮影している方が圧倒的ですよね。
しかし、いざ自分が撮影した写真を見返してみると、いつも単調な構図になりがちだったり、動き回る子どもをうまく捉えられなかったり、絵面がごちゃごちゃしていたり……というお悩みはないでしょうか?
そこで、今回はカメラ歴20年、これまで撮った人物は1000人以上という、アキバ系情報誌『1UP』編集長の佐藤星生さんに、人物、とくに子どもを撮る際のアドバイスをしていただきました!
手軽になった一眼、でも、ちゃんと使いこなせてる?
休日の公園などでも首からカメラをかけたママ・パパは多いのですが、そのほとんどは一眼レフ、またはミラーレス一眼と呼ばれるもの(※違いについては今回は省略)。これまで「あんなでかいカメラ持ってたんじゃ子どもと遊べんわ!」と思っていた筆者ですが、最近はかなり軽量のタイプも存在し、ついにミラーレス一眼を購入してしまいました!
このミラーレス一眼、なんとなくでもコンパクトデジタルカメラよりもいい写真が撮れるうえ、ちょっといかついボディがプロみたいでカッコイイような気がしてしまうのは筆者だけでしょうか?
佐藤さん「はい、では「「A」「S」「P」モードはもちろん理解していますよね?」
「A」「S」「P」モード!?たしかにつまみにはそのように書いてありますが、いつもオートモード専門です!
佐藤さん「オートモードは確かに便利なんですが、学校のテストでいうと70点、不可ではないが良でもない、可です!そして「A」「S」「P」モードを使いこなすことが上級者への第一歩なのです!」
まずは「A」「S」「P」モードをマスターしよう!
メカオンチ&取説嫌いの筆者ですが、せっかくの一眼の機能を十二分に発揮するため、佐藤さん指導のもと、実際に撮影をしてみました。
1.「A」(=絞り)モードは背景をぼかしたいとき!
一眼の醍醐味といえば背景ぼかしです。筆者もこれが撮りたくてミラーレス一眼を購入したといっても過言ではありません。プロ風にいえば「F値を下げる」といい、F値が下がれば下がるほど背景がボケます。ボカす時はレンズを伸ばした状態で撮影するとGOOD!
2.「S」(=シャッター)モードはスピード感がある写真を撮影したいとき
動き回り走り回るお子さんを撮影する場合、ブレてしまうこともしばしば。そんなときはカメラのシャッタースピードを上げれば解決です。運動会などにぜひ使いたいテクニックですね。
佐藤さん「ただし、シャッタースピードを上げすぎると、写真が暗くなりがちなので、なるべく明るい場所で、事前にテスト撮影してから本番に臨んでくださいね。逆にわざとブレさせてスピード感を演出する場合もあります!」
3.「P」(=プログラムオート)
絞り値もシャッター速度もカメラが自動で決めますてくれます。
佐藤さん「ほかにも色んなモードがありますが、ひとまずこの3つさえ押さえておけば、ぐんと撮影の幅が広がって写真を撮るのがますます楽しくなります!」
明るさやホワイトバランスはどんな時に利用する?
1.ホワイトバランスの調整でイメージを変える
例えばクールな印象にしたいときは「蛍光灯」などを選択するとこのように印象的な写真に早変わり!
2.逆光、半逆光を選ぶ
屋外でやりがちな失敗として、逆光で被写体が真っ暗という写真を撮ってしまっていた筆者ですが、逆光や半逆光の場合はストロボをたけば解決!むしろ順光(太陽が手前にある状態)だと眩しすぎて目を細めた写真になってしまうので、ぜひこのテクを活かしてください!
簡単にプロっぽい写真になる構図7選!
「構図なんて難しそう……」と思っている方は、勿体ない!カメラをかまえた瞬間に「対角線がどう」とか、「何分割に」などという小難しいことを考えられない素人の筆者でも撮れる簡単な構図ばかりをピックアップし、アキバ系情報誌「1UP」編集部の佐藤さんにご紹介していただきました!
1.なるべく子どもの目線の高さで
子どもの身長に対して大人も立ったまま撮影してしまうと、どうしても少し上からの写真になってしまいます。とくに幼児の写真を撮る際は、しゃがんで目線の高さを合わせると、よい写真がとれます。
2.カメラ目線なしを狙う
「はいポーズ!」と言われると大人でもついついキメ顔をしてしまいたくなりますが、それだとどこで撮っても同じ顔の写真になってしまいます。とくに3、4歳くらいになると男子は変顔ばかりする場合もあるため、一瞬の隙を狙って、お子さんの真剣な表情や満面の笑顔を撮影しましょう。
3.子どもの動きを予測する
走ってくるお子さんや、自転車やストライダーなどに乗ったお子さんを撮影するなら、横からではなく、こちらに向かってくる様子を前方から撮ると〇。自分も走ればさらにダイナミックな写真になります。
4.斜めの構図にする
これだけでなんかプロっぽい!という写真になります。写真を並べて見たときにメリハリがでそうです。
5.あえて端に被写体を
これは背景を生かしたいときなどに有効です。
6.アップのときは画角からはみ出してもいい!
これもダイナミックな写真のテクニックといえますね。
7.真上から、下から
あまりないのが真上からや下からのアングル。真上からの撮影は集合写真などでもオススメの撮影方法だそう!
いかがだったでしょうか?
実際やってみると、どれも簡単です!一度覚えてしまえば「今度はこんな構図で撮ってみよう」と撮影にバリエーションが加わってお子さんを撮るのがもっと楽しくなるはず!
設定+構図をマスターして、子どもやパパに「ママ写真撮るのうまい!」と言わせちゃいましょう!
※この記事は2015年6月に公開された記事です。
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