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2018.06.10

不妊検査ってどんなもの?不安や疑問を解消して夫婦で受けに行こう


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不妊症かもしれないと不安になったら、まず思い浮かぶのは「不妊検査を受けた方が良いのかな」ということではないでしょうか。不妊検査は、その名の通り不妊症かどうかを判別するための検査です。といっても、インフルエンザや他の病気のように、粘膜や血液を採っただけでは不妊かどうかはわかりません。

不妊検査とはどんな検査なのでしょうか。多くの人が不安に感じている不妊検査の実態と、不妊検査にかんする時間とお金の話、そして基本的な不妊検査の受け方、いつどこで受けるべきかなどをご紹介します。

不妊検査ってどこで受けるの?

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不妊検査はどこで受けるのかご存知でしょうか。多くの方が産婦人科、と答えると思いますが、正解です。といっても産婦人科だけで行っているわけではなく、現在は不妊外来という不妊専門の治療を行っているクリニックもあります。不妊検査はどこの病院でも受けられるというものではなく、また自治体の健康診断などでわかる病気ではありません。

まずは婦人科系の病気の診断や検査ができる医師がいるクリニックを探さなければなりません。さらに婦人科系の検査には内診用の超音波検査機器など特殊な機器が使用されるため、産婦人科を訪れることをおすすめします。女性の不妊検査は長く時間がかかってしまうこともありますし、そのまま不妊治療に移行することも考えられます、口コミなどを参考に、通いやすく相性の良い医師やクリニックを探すとよいでしょう。

不妊検査は女性だけが受けるものではありません。男性側が受けなければ意味のない検査もあります。男性は産婦人科や不妊外来でも不妊検査を上受けることができます。男性が単独で検査を受ける場合は、産婦人科にはちょっと行きづらいですよね。そんな時は、泌尿器科や男性専門のクリニックなどでも検査を受けることができます。事前にクリニックや病院に連絡し、不妊検査を受けることができるかどうか確認しておくと安心です。

不妊検査の基本「6大検査」を詳しく解説

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不妊検査には、基本の「6大検査」と呼ばれるものがあります。一般的なものなので、それぞれを詳しくご紹介します。

基礎体温
基礎体温は、朝起床する前、目覚めてすぐに身体を動かさずに測った体温です。普通の体温計ではなく、婦人体温計というメモリの細かい体温計で測る必要があります。今は管理アプリや体温計にデータが蓄積できるものもありますが、病院でチェックしてもらう時には昔ながらの紙に書いた折れ線グラフの方が見やすいそうです。
基礎体温表では、きちんと排卵が行われ、その後黄体ホルモンがしっかり分泌されているかなどの重要な情報を知ることができます。
基礎体温は少なくとも生理から生理までの1周期分は必要です。できれば2~3周期分合った方が診察に役立つため、できるだけ早く、できれば普段から基礎体温を付けておくことをおすすめします。月経前症候群が重い方などは、排卵の時期を知ることで不調の兆しをチェックすることもできます。

超音波検査
産婦人科で行う超音波検査は、内診と外診に分かれ、この場合は内診、つまり経腟超音波検査になります。膣に挿入する特殊な超音波検査機を使って、お腹の中から子宮や卵巣の状態を詳しく検査します。
卵胞がしっかり発育しているかどうかや子宮内膜の厚さを調べるほか、子宮筋腫や卵巣嚢腫などの病気が隠れていないかチェックします。

子宮頚管粘液検査
子宮頚管という子宮の細長い部分には、子宮頚管粘液という粘液が分泌されています。精子が子宮へ泳いでいくことをサポートする粘液ですが、バイオリズムで粘液の状態や量が変化します。排卵の数日前に検査を行い、粘液の状態を調べます。粘液の状態から、卵巣の状態や排卵時期などを推測できます。

子宮卵管造影検査
子宮から卵管へと造影剤を注入して撮る特殊なレントゲンです。子宮に奇形がないか、卵管が詰まっていたり癒着していたりしないかなどが分かります。この検査で痛みを感じる人もいますが、卵管に造影剤を通すため通りがよくなり、この検査だけで妊娠しやすくなる人もいます。

フーナーテスト
3~4日間禁欲したあと、医師に指定された検査日の朝に性交渉を行ってクリニックへ行き、受ける検査です。子宮頚管にいる精子の動きをチェックすることで、妊娠のしやすさを確認します。検査のタイミングが合わない場合は、何度か受ける必要があるケースも出てきます。

精液検査
男性が受ける検査です。数日間禁欲したあと、マスターベーションによって採精します。精液の量をはじめ、精子の数や奇形率・運動率・どのくらい質の良い精子がいるかなどを検査します。

これが基本の6大検査と呼ばれるものです。病院によっては必ずしもすべてを行うわけではありません。またすべての検査が1日で終わるわけではないので、だいたい1ヶ月、タイミングが合わないと数か月間通って検査を受けるケースもあります。その他に、必要であればさまざまな検査を行います。次項ではその他の検査をご紹介します。

基礎検査以外のさまざまな検査

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クリニックや病院によっては、6大検査のほかにもさまざまな検査を行っています。

通気検査
子宮卵管造影検査の代わりに炭酸ガスを卵管の中へ通し、卵管の詰まり具合などをチェックする検査です。やはり卵管の通りが良くなり、妊娠しやすくなるメリットもあります。

血液検査(ホルモン検査)
血中のホルモンを調べるための血液検査です。
卵巣から分泌される卵胞ホルモンと黄体ホルモンが、排卵や月経などをつかさどっています。これらのホルモンの働きのほか、甲状腺系のホルモンや、性腺刺激ホルモンなどの検査も行います。

抗精子抗体検査(血液検査)
何度かフーナーテストを行っても良い結果が出ない場合に行う血液検査です。女性の身体に精子を外からの侵入者として攻撃する抗体があると、精子をうまく受け入れることができません。そのため、抗体の有無をチェックします。

尿検査
尿の中に出る黄体化ホルモンをチェックすると、排卵時期を予測できます。

クラミジア・感染症検査
クラミジアなどの性感染症などがないか調べる検査です。

ほかにも医師の判断でさまざまな検査を行う可能性があります。最初に受診するときに、不妊検査についてクリニックがどのような考えを持っているか、きちんと説明を受けましょう。

不妊検査は夫婦で受けましょう!

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不妊検査は、夫婦で受けることが大切です。女性の方がたくさん検査を受けなければならないのですが、WHOの調査では、男性にも不妊原因がある夫婦は全体の5割近くにのぼります。女性だけが検査を受けても、男性側の不妊原因の有無や特定ができません。

また不妊検査を夫婦で受けることにはいろいろなメリットがあります。まず、最初に一緒に検査や不妊・不妊検査に関する説明を受けることで、これから長く通うことになるかもしれないクリニックの方針を夫婦で共有することができます。妻が「この病院はちょっと合わないな、ここで不妊治療はしたくないな」と感じた時も、その気持ちを夫に伝えやすいですよね。

また、万一「不妊ですね。治療が必要です」と診断を告げられた時、ひとりでは茫然としてしまったり、パニックになったりして冷静に話を聞くことができない場合もあります。そんなとき、二人で話を聞くことで、今後必要になる検査のことや、不妊治療の方針・計画など、医師と冷静に話ができる可能性が高くなります。

なにより、不妊だと告げられた時の気持ちを共有することで、これから互いに励まし合い、頑張ることができるようになるでしょう。二人のきずなを強めるためにも、不妊検査は初回と、検査結果が出る時は夫婦でクリニックを訪れることができると良いですね。

といっても、男性と女性では受ける検査の量が違うため、結局女性の方が何度もクリニックに通わなければならないケースがほとんどでしょう。検査の中には痛い思いをするものや、性交渉後そのままの膣の中を見られる検査など、女性にとってつらいものもいろいろあります。男性はその気持ちを慮って、メールでも良いので「一緒に行けないけれど、気持ちはひとつだよ」という思いを伝えてあげてくださいね。

不妊検査にかかる時間と費用

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不妊検査には、男性の場合は採精とその結果報告なので、だいたい1ヶ月ほどの時間がかかります。しかし女性の場合は、途中で生理が始まってしまったり、仕事との兼ね合いで休みが取れなかったりで、2~3ヶ月、長いと半年近くかかってしまうこともあります。

初めて来院した時に基礎体温表もない状態だと、基礎体温を記録するだけでも時間がかかってしまいます。そのため、基礎体温は早めに計測をスタートし、記録を取り始めた方がよいのです。

費用は、クリニックによって大きく違ってきます。6大検査のうち、女性の検査だけでもぜんぶで1万円前後のクリニックもあれば、2万円~3万円ちかくかかるところもあります。また男性の精液検査も、5000円前後のところから、1万円前後かかるところまでさまざまです。保険適用の検査もありますが、適用外の検査もあり、適用外の場合はクリニックによって値段設定が大きく変わります。

最近はクリニックのサイトに値段表が掲載されていることもあるので、事前にどれくらいのお金がかかるのか調べていくと安心できます。また周囲に不妊治療を経て赤ちゃんを授かったママさんたちがいれば、口コミを聞いておくことはとても重要ですよ。

不妊検査には助成金が出るケースもある!

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不妊治療に助成金が出るという話は多くの方が知っていると思いますが、自治体によっては不妊検査に対しても助成金が出る場合があります。

たとえば東京都では、不妊検査をはじめ一般不妊治療にかかったお金、調剤費などを、5万円を上限に助成してくれます。夫婦1組につき1回限りです。夫の場合は精液検査をはじめ内分泌検査、染色体・遺伝子検査など、女性の場合は超音波検査や感染症検査、フーナーテストなど何種類かの検査があてはまります。さらにタイミング法や人工授精など、一般的な不妊治療でも助成を受けることができます。

すべての都道府県・市町村で受けることができるわけではないので、お住いの都道府県や市町村で「不妊検査等助成事業」が行われているかを調べてみましょう。東京都では平成30年から法律婚している夫婦だけでなく、事実婚の夫婦でもほかに配偶者がいないなどの条件を満たしていれば助成が受けられるようになりました。
【東京都福祉保健局】不妊検査等助成事業の概要

この不妊検査等助成事業は、高額治療になる特定不妊治療に係る医療費助成とは異なります。こちらは体外受精や顕微授精などが対象になります。体外受精や顕微授精などの特定不妊治療に関しては不妊検査等助成事業の対象外です。不妊検査のごく初期や、不妊治療の第一歩に係る助成制度なので、早めにチェックしておきたいですね。

不妊検査はいつごろ受けるべき?不安なら今すぐにでも!

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不妊検査はいつごろ受けるべきなのでしょうか。まずお伝えしたいのは「不安に思ったらすぐに!」ということです。女性は30歳、男性は35歳を過ぎると、それぞれ卵子と精子に老化が見られるようになります。活性酸素などの影響で新陳代謝に時間がかかるようになり、細胞やDNAにも傷がつきやすい状態になるため、卵子と精子が本来持っている「妊娠する力・させる力」が衰え始めるのです。

さらに女性も男性も、体力・精力ともに衰えてきます。女性は早いと40代前後で更年期障害が始まる人もいます。EDネットクリニックによれば、男性は軽度の勃起障害も含めると、成人男性の5割近くがなんらかの問題を抱えていると言われています。

1998年の調査では成人男性の4人に1人がEDと言われていました。しかし今では1800万人に上る男性に、満足な勃起状態が得られないという症状が見られると言われています。さらに都内のクリニックの調査では、6人に1人の男性の精子量が、WHOの定めた自然妊娠が可能な基準を下回りました。つまり、男性の精子自体の数が減っているのです。さらに加齢による奇形や運動率の低下などを加えれば、自然妊娠が遠ざかってしまうことは明らかです。

男性も女性も40歳を過ぎると妊娠する可能性がぐんと減ってしまいます。現在は女性の年齢が39歳・40歳で不妊治療の助成回数が変わります。それは女性が加齢によって妊娠しにくくなることを考慮しているからです。しかし女性だけでなく、男性側も年齢とともに妊娠させにくくなってしまうことが、何年も前からすでに周知のこととなってきているのです。

一般的には、30際をこえたら不妊検査を受けたほうがよいとされていますが、前述したように「不妊かもしれない」と感じた時点ですぐに受けることが大切です。結婚前にブライダルチェックとして妊娠が可能かどうかの簡単な検査を受ける人もいますよ。

現在、日本産科婦人科学会では一般的な性生活を持っている夫婦に1年子どもができない状態を不妊と定めています。たった1年で、年齢に関わらず不妊なのです。年齢が高くなればなるほど、残された時間はどんどん減っていきます。私たちの人生で一番若いのは、今。だからこそ、思い立った今、不妊検査に必要な準備を始めましょう。

 

 

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河野 まちこ

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