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2016.07.16

乳幼児向け「ヨウ素剤を配布」って!?原発について本気で考えたほうがいい?


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乳幼児のためのヨウ素剤はあった方がいい、…けれども!?

3.11から5年。福島第一原発の事故からも5年が経ちました。そして、5年経ってようやく、乳幼児向けのヨウ素剤が開発されました。

さて、2016年7月13日(水)「国が乳幼児用のヨウ素剤を配備へ」と報じたNHKのニュースによると、富山の製薬会社「日医工」が開発したゼリー状のヨウ素剤(ヨウ化カリウム内服ゼリー)が厚生労働省の承認を受けました。このヨウ素剤は、ミルクやお湯にも溶けるため、乳児でも飲みやすくなっています。

これまでには丸薬や粉末のものしかなかったため、乳幼児には、薬剤師が水に混ぜるなどして服用させる必要がありました。しかし、それだと緊急時に時間や手間がかかるため、乳幼児向けのヨウ素剤の開発が求められていました。

ちなみに、ヨウ素剤は甲状腺の被ばくを防ぐために飲む薬

同日、朝日新聞デジタルより報じられました「あさ」というニュースによると、原発から30キロ圏の全国の自治体に対して、乳幼児向けの安定ヨウ素剤30万人分の配備を始めると発表しました。自治体からの配布対象となる3歳未満の乳幼児は約11万5千人いるとのことです。

甲状腺がんにかかる子どもが増加している福島

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さて、福島県では、「県民健康調査中間とりまとめ」(資料はこちらから)を公表しています。

ここでは、甲状腺がん検査は2011年10月から実施しています。そして、「日本全国における甲状腺がんの発症数などから推定される数よりも、数十倍多い患者数が存在している」と発表しています。しかし、不思議なことに、甲状腺がんが多いという理由について「放射線の影響とは考えにくい」と結論づけているのです。

非常に不思議な話です。今回の参院選では与党が圧勝したため、原発稼働は進んでいくことになるでしょう。なぜ、ヨウ素を配るのではなく、今ある原発を廃炉にして、別のエネルギーで電力を作っていこうという動きになっていかないのだろうかと不思議に思います。私と同じように不思議に思う人は少なくない様子。Twitter上では、下記のようなつぶやきがアップされていました。

 

安定ヨウ素剤の配布は、もはや再稼働を正当化する為のアリバイ作りという感じだ。配布されても被曝が避け難いだけでなく、一度汚染された環境は元に戻らず生活は破壊される。

出典:Twitterより

こんなモン配備しなきゃならんリスキーな発電にいつまで頼るつもりだ

出典:Twitterより

 

こんなものをばら撒かねばならぬのは、理非が逆立ちしているとしか言いようがない。原発を止めればいいだけだ。

出典:Twitterより

こんなものをもらってでも、原発再稼働させて補助金もらって裕福に暮らしたいだろうか?これを使う時には、今持ってる家も土地も失って流浪の民になるんだよ?

出典:Twitterより

 

「事故は絶対に起こりません!」 って言っていたんじゃなかったんでしょうか・・・。

出典:Twitterより

本当に原発以外のエネルギーはないのでしょうか。

認定NPO法人環境エネルギー政策研究所が2015年にまとめた発表(資料はこちら)によると、

15年前には、世界全体で2000万kW弱だった風力発電は、昨年だけで5000万kW増え、累積ではついに原発の発電容量と肩を並べた。世界全体でわずか130万kWだった太陽光発電は、昨年だけで4000万kW増え、累積で原発の発電容量のちょうど半分に達し、3年後には肩を並べる見通しである。昨年、世界で新設された電源の6割以上が自然エネルギー。(中略)

日本でも太陽光を中心に約22万人の雇用があると推計されている。

 

とのことです。また、世界を見渡してみると、2013年の調べでは、世界の原子力発電量はわずか12.6%です。

2016年4月からは電力の自由化もはじまりました。資源エネルギー庁では、登録小売電気事業者一覧(資料はこちら)を公開しています。また、パワーシフトキャペーン運営委員会では、自然エネルギーの電力会社を公開(こちらから)しています。

どんなエネルギーを使っていったらいいのか? を考えることは、自分たちの子どもを守れる一つの方法になるのではないでしょうか。

【記事まとめ】ママニュー7Days

中山美里

中山美里

ライター、編集


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