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2015.07.04

恐怖と驚愕の、野外での1人出産! 


野外で1人出産! まるでホラー映画のような恐怖

普通の状態でも迷い込んだら大パニック。それを陣痛を起こした妊婦が考えると...

普通の状態でも迷い込んだら大パニックになりそうです

森林公園に迷い込み1人で出産、米女性が救助求め山火事起こす」という衝撃的なニュースが7月1日、ロイターより報道されました。

この記事によると、出産した女性アンバー・パングボーンさんは、産気づいて両親の家に行くことに。そして一人で裏道を運転中に、カリフォルニア州北部の森林公園内の人けのない場所に迷い込んでしまいました。そこでは携帯電話もつながらず、さらには車のガソリンも切れてしまいます。そして立ち往生するなか、25日早朝に1人で出産しました。遭難中は、リンゴ3つと水の入ったボトル1本、炭酸飲料1つでしのいでいたそうです。

そして、助けを呼ぶために27日に火を起こしたところ、すぐに燃え上がり大きな火事になってしまったということです。

 

なんというかめちゃくちゃビックリです。そして、そのお母さん、怖かっただろうなあ、パニックになっただろうなあと胸が痛みます。でも、何はともあれ、母子健康で無事だったということに「良かった、良かった!」と思わずにはいられません。

日本でも他人事ではない!?

出産時だけでなく、妊娠中はさまざまなトラブルが起こる可能性がある

出産時だけでなく、妊娠中はさまざまなトラブルが起こる可能性があります

ただただそれだけなのですが、このニュースを見て、日本でも同じような事が起こりうる可能性があるなと思いました。

というのも、昨今、産科が減少しており、「出産難民」という言葉が生まれるほど。出産するために人気のある病院では妊娠が分かった直後に予約を入れないとお産をすることができないとか、抽選でお産ができるかどうかが決まるという病院があったりだとか、まさに“産活”状態。

「産科は訴訟リスクが高い」とか、昼夜問わず起こるお産に対応しなければならないため「労働環境が劣悪」といった理由で、産科を希望する学生が少なくなったことなどが原因です。また、お産をするには施設を整えなければならないため、妊婦検診は行ってもお産は扱わないという産婦人科も増えています。

2008年に起こった医療機関から救急搬送を拒否され、1時間にも渡ってたらい回しにされ妊婦が脳出血で死亡したケースから、産科の救急搬送は改善されたということになっています。以前耳にしたケースでは、東京では20分以内で搬送先が決まっているそうです。

しかし、産科自体が減っている今の状況では、同じような事故が起こりかねません。

ちなみに私は3人目を出産する際、あまりにもお産の進みが早く、タクシーのなかで破水し、今もでかかっている赤ちゃんの頭を抑えながら助産院に駆け込むというドキドキなお産を経験しています。陣痛開始から出産まで1時間ちょっとというスピード出産でした。

地方に住んでいて、最も近い産院まで1時間かかるというようなところもあるでしょう。産科のある病院が減っている今、自宅や産院に向かう車の中で生まれてしまうケースも増えてしまうのではないでしょうか。

私も、この米国のお母さんも、健康体でトラブルのないお産だったため母子ともに健康を保てていますが、これがお産の途中に何か起こってしまっていたらと思うと大変な恐怖です。

日本の産科、ぜひとも持ち直して欲しいものです!

【記事まとめ】ママニュー7Days

中山美里

中山美里

ライター、編集


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