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2015.10.31

中国の一人っ子政策廃止から思う未来とは・・・。


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中国で36年間続いた一人っ子政策が廃止に

少子高齢化が叫ばれて久しい日本。合計特殊出生率は、もう15年以上1.3前後という数字が続いています。

お隣中国では、人口増加を抑えるために一人っ子政策を行ってきましたが、中国共産党の重要会議である第18期中央委員会第5回総会にて、中国政府は全ての夫婦に2人目の子どもを産むことを認めたということです。このことを受け、時事通信などで10月29日に「『一人っ子政策』完全廃止=独自の産児制限、36年で終止符―中国」というニュースが報じられました。

一人っ子政策が完全廃止となるまでに、「夫婦のどちらか一方が一人っ子の場合、2人目を産むことができる」という政策緩和を13年間行ってきました。対象となったのは1100万組の夫婦で、そこから毎年200万人が生まれると見込んでいました。けれども、実際に2人目の出産を申請したのは6.4%にとどまっているとのデータもあるようです。

少子化は日本だけの問題じゃない!

少子化は日本だけの問題ではないようです。

少子化は日本だけでなく、ほかの国も抱えている問題。

少子化というと、日本だけの問題のように感じられることもありますが、世界を見渡してみると、韓国やウクライナ、ギリシャなども平均出生数はとても少ないんですね。とはいえ、インドやアフリカでは人口爆発が起こり、世界全体では人口はどんどん増えていっています

現在の世界の人口は約73億人です。が、国連は、なんと2050年までに97億人に増加、2100年には112億人に達すると発表しています。

日本もTPPに参加し、今後、東南アジアなどから安い労働力が入ってくると言われています。少子化で減っていく労働力を、海外からの人材の受け入れで補い、社会保障の存続をはかる面もあるのでしょう。ですが、工場での単純労働などが外国人労働者に変わっていくと、どうしても職にあぶれてしまう日本人も現れてきそうです

また、今でも国際結婚は増えてきましたが、外国人労働者が多く入ってくるようになると、さらに増えていくことでしょう。国際結婚が増えたことで、外国人の配偶者を持った人が離婚した場合の子どもの措置など、新しい問題も出てきています。

さらには、人工知能やロボットの性能が非常に高くなっており、人間が作業をしなくてもすむ仕事も出てきました。

これから先、

子どもたちにどんな教育をしてけば、将来の生活に困らなくてすむのだろうか?

どのような生き方をしていけば、幸せだと思える人生が送れるのだろうか?

なんてことを考えさせられてしまうニュースでした。

子どもを持ってみると、自分でもびっくりするくらい親バカになり、子どもに対しては心配性になってしまうんですよね。

20年後、30年後、自分たちの子どもをはじめ、今、子どもである人たちが大人になったときに、生きにくい社会になってほしくないなと願います。

そのために今、親として、何ができるのだろう? 社会人として何を貢献していけるんだろう?

そんな難しいことは、なかなか分かりません。

……が、中国の「一人っ子政策」を知ったのは、小学校の社会科の授業……中国人の人口が増えて増えて仕方ない! という事実を知った時から30年近く。まさか自分が大人になったときに、中国も少子高齢化の問題を抱えるようになるとは、思っていませんでした。

今まで当たり前のようにあったものが、当たり前のようにあり続けるということはないのだから、変化を恐れていてはいけないなと思わされました。

【記事まとめ】ママニュー7Days

中山美里

中山美里

ライター、編集


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