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2017.09.23

タワマンはもういらない!?アンケートで見えた「住みたい街」の現状とは?


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暮らしやすさは微妙なバランスの上で成り立っているのかも

「子育てしやすい街」として、ファミリーから人気のある街武蔵小杉。ちょうど隣の「新丸子」という駅で幼少期を過ごした私からすると、「時代って変わるんだな」という気持ち。77年~80年代頭を近辺で過ごしたのですが、中原街道や第一京浜を走る暴走族のパラリラパラリラという音が子守唄で、子育ての街というようりも歓楽街のイメージが強かったです。

都市計画ってすごいですね。

さて、神奈川新聞から「武蔵小杉「もう超高層いらぬ」8割 アンケートで地元住民」というニュースが報じられました。
今や雑誌の「住みたい街ランキング」などでは、常に上位に君臨する武蔵小杉ですが、駅周辺のまちづくりについて、地元の市民団体「小杉・丸子まちづくりの会」が住民アンケートを実施したそうです。この団体は、5年前に発足。武蔵小杉に長年住んできた住民と、新しく転居してきた住民が一緒になって、より住環境をよくするために活動しているとのこと。

中でも、平成24年5月に川崎市の都市計画案「小杉2丁目計画」での2棟の超高層マンションの建築に対する反対運動では、「住民の手による複合影響を考慮した環境アセス」「ビル風に対する被害などのアンケート調査」を行なって、行政当局に提出してきたとしています。

今回のアンケートは、6月に駅周辺の約3千戸に配布し、約450件の回答を得たとのことで、居住年数は11年以上が6割、 6~10年が 2割で、住居形態は19階以下のマンションが6割、タワーマンションも30件あったとのことです。

 

「住みやすさ」としては

●交通の便が良い、都心や横浜に行くのに便利

という声が多く、

 

「住みにくさ」では

●ビル風が強い

これが77%で最多。他に、

●駅の混雑が大変

●駅周辺に公園や緑地がない

 

と続きます。

ニュースのコメント欄は賛否両論

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実際のところはどうなのでしょうか。

ヤフーニュースのコメントを拾ってみました。

たしかに、ビル風はすごい。クルマのドアを開けていられないほどのときもある。

ただ、タワマンの住民が「新しいの要らない」って…自分たちはいいけど、もう他人はダメってことでしょう。でも、最初にあなた方がタワマンに住み始めた時も周りには迷惑かけてたのですよ。そこにもう身勝手さが透けて見える気がします。

出典:Yahoo!ニュース

実際、近隣に住んでいますが確かにビル風はすごいです。高層マンションができて人口が増え電車の混雑も酷くなりました。でも何事もメリット、デメリットがあるのでしょうがないと感じています。

出典:Yahoo!ニュース

というように、やはりビル風はすごいようです。

とはいえ、このニュース記事については否定的な声が少なくありませんでした。

すでにタワマンに住んでる人たちが言ってもあまり説得力ない。やっぱり自分たちのマンションの資産価値が下がるからですか。市民団体と聞くと最近はびこるプロ市民の悪いイメージで胡散臭く思えてしまうのは私だけでしょうか?まあ正当な手順踏んで行政から認可出ている今の再開発計画は止められないでしょう。さらなる計画はもう無理かもしれないけど。

出典:Yahoo!ニュース

超高層はいらない、ではなくって「もう」超高層はいらない、ね。超高層のおかげで話題になって人が集まってきたわけだから、超高層を否定するのはなんだろと思っていたが。確かに人が多過ぎるとデメリットの方が増えてくるしな。東急沿線はそんなものか。

出典:Yahoo!ニュース

確かに武蔵小杉は立地的によい場所だけど
タワマン街にする必要があったのかな?
近くに田園調布もあることだし
戸建の高級住宅街でも良かったのでは?
日本は建設不動産会社がどんどん環境を壊して利益を貪っているように思う

出典:Yahoo!ニュース

と、そもそもの都市計画が失敗している声があるほか、活動している人たちに対する反対の声もありました。

また、人口増加についても次の通り。

マンション買うとき、武蔵小杉も考えたけど、タワマンばかりだから、保育園どころか小学校パンクしてるんだよね。

出典:Yahoo!ニュース

人口増加のおかげで川崎市の税収が増えて、どこかの町とは比べものにならない、まともな中学校給食が始まった。

出典:Yahoo!ニュース

昔からの住人ならまだしも
自分達がタワーに住んでおきながら
もう要らないって、どういう神経してるんだろうか?

出典:Yahoo!ニュース

ちなみに現在私が住んでいるのは、23区で唯一の「消滅可能性都市」と言われた豊島区ですが、2016年にその可能性からは脱却したというニュースが報じられています。日本創成会議がこの発表を行なったのは26年5月のことで、当時「私が住んでいる区、23区で唯一の消滅可能性都市なんだよね(笑)」とよくネタにしていました。ですが、「突如消滅可能性都市になり、突如脱却した」という事実を知っている人は多くありませんでした。全く注目を浴びていません。

しかし、今、武蔵小杉のヤフーニュースのコメント欄は2019件も声が寄せられています。(9月22日正午現在)

武蔵小杉がこれだけ注目を浴びていて、何やらコメントもつきまくるというのは、ある意味、嫉妬と羨望の入り混じった目で見ている人がそれだけ多いということでしょう。

さて、まとめです。私が子供時代に住んでいた新丸子から武蔵小杉はわずか500mほど。歩いて5~6分です。

30年以上前の丸子橋付近は暴走族の集合場所でした。多摩川の水は汚染で泡立ち、工場のスモッグでしょっちゅう光化学警報が出ていました。ついでに言えば、大人になってかつて住んでいた地域を調査してみたら、“三業地”として栄えていた区域だったようです。

でも、今やタワマンが立ち並び、人が住みたくて仕方ない街になっているのです。ここだけ取り出してみると、都市計画は成功していると考えてもよいのではないでしょうか。

それにしても、今後もどのように街が変化していくのか……気になるところですね。

【記事まとめ】ママニュー7Days

中山美里

中山美里

ライター、編集


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