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2017.02.05

公共の場で授乳「ありorなし」、あなたはどう思いますか?


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公共の場での授乳、イマドキおっぱい出してする人っている!?

昨今、ネット上で話題となっている公共の場での授乳。もともとは、朝日新聞の投稿欄『声』に届いた23歳の大学院生の投稿によります。大学院生は、ショッピングモールの飲食店でアルバイトをしていて、授乳ケープなどで隠していることは多いけれど授乳する姿に戸惑うと書いていました。

この記事が炎上しているため、「公共の場で授乳、どうすればよい? 海外は、日本は…」というニュースが1月26日、朝日新聞で報じられました。

このニュース記事のなかで、「江戸時代の授乳は隠す物ではなかった」と岡山大学の沢山美果子客員研究員は話しています。当時に浮世絵や屏風には、往来や農作業中に授乳する母親とともに、母子の姿を温かく見守る周囲の人々の姿が描かれているそうです。ここに変化が起きたのは、明治に入ってから。近代化を目指す政府が裸体をさらすことを禁じたことで、乳房を見せたり、見たりすることに羞恥心を感じるようになったと分析しています。

私が長男を出産したのは1999年。当時は授乳服も非常に珍しく、デパートなどに授乳室があるところもほとんどありませんでした。できるだけ、授乳時間と外出時間(特に移動時間)が被らないように1日の生活を組み立てていたのを覚えています。一度、銀行にいったときに、ものすごく混んでいて、途中で長男のお腹が空いてしまったことがありました。自宅までも歩いて20分以上かかるしどうしよう? と悩んだあげく、えいやっと銀行の待ち合い椅子でこっそり(!?)あげたのを覚えています。

ちょうど上着を着ていたので、上着で隠しながらですが。

そして、2012年に5歳の2人目が生まれたときに、「今は授乳服もいっぱいあるし、ケープなんて便利なものもあるのね! 授乳室もいっぱいあるし、いい時代になったなあ」と感じました。

そのため、授乳期間であっても臆する事なく外出し、レストランなどでの食事を楽しむ人が増えてきたのでしょう。それは、概ね、「小さな子どもがいても外に出て行く事はいいことだよね!」というムードが世間で大きくなっていることなのでは? と思うのですが、いかがでしょうか。

というわけで、調べてみました。

様々な人たちがアンケートを実施!

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ネット上では、今回の炎上を機に、様々なアンケートが行われていました。

ご興味のある方は、ぜひチェックをしてみてください。

■「公共の場での授乳問題のtwitterアンケート結果〜育児に不寛容って本当ですか?〜

■「公共の場での授乳は賛成? なんと6割以上の女性は反対『同性でも目のやり場に困る』」(マイナビウーマン)

■「公共の場での授乳についてティーンはどう思ってる?

■「公共の場での授乳、どう思う?

これらのアンケート、見てみるとかなり結果が異なっていることに気づきます。

アンケートの前提として、「ケープなどで隠す配慮がある」としているのか、それとも2番目のマイナビウーマンのように、「そのママが突然、服をめくって授乳しはじめたら……、どう思いますか?」というクエスチョンが投げかけられているのか、はたまた後半の2つのように、そういった前提がなく「公共での授乳」としているのか。

この前提により、答えは大きく異なってきます。

さて、授乳服を日本でももっとも早く作り始めた『モーハウス』のCMを見てみてください。

 

案外、授乳しているって言わなければ分からないと思いませんか?

自分が独身だったら? ってことを考えたら、「赤ちゃんだっこしてるお母さんだ」くらいにしか思わなさそうな気がします。

実は、次男が生まれて2カ月くらいのとき、打ち合わせに連れていったことがありました。(ちなみにまだ保育園は、はいれていません)

喫茶店で打ち合わせをしながら、授乳をしていたのですが、打ち合わせも終わり、そろそろ席を立とうか……となったときに、まだ次男はおっぱいを飲んでいました。

「あ、ごめん。あとちょっと待ってもらってもいい?」

と相手にお願いしたところ、

「え!?!?!? おっぱいあげてたの? 全然気づかないもんですねー。ずいぶん大人しい赤ちゃんだなと思っていたら(笑)」

と驚かれたのです。え? 気づいてなかったんだ、と私の方こそ驚きましたが…(笑)。

『モーハウス』の回し者ではありませんが、赤ちゃんを育てた経験のない若い女性って、意外と気づかないのかな!? なんて思いました。

さて、授乳是非問題に戻ります。

もしかしたら、投稿をした大学院生は、ショッピングモールの飲食店でバイトをしているということなので、普段から授乳する母親をよく見ているため、“授乳している”と気づくようになったのかもしれません。そのため、「授乳中の母親・子連れの母親のマナー全般」に何か思うところがあったのかもしれないな、とも感じました。

授乳ケープや授乳服は、公共の場でも周囲の人に配慮しながら、自分も恥ずかしい思いをせずに授乳できるための便利グッズ。そういうものが売られているということは、授乳してもいいということになるのではないかと、素直に思っていたのですが……。

外出時に使いやすい液体ミルクも販売予定

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そんな公共で母乳問題がネット上で沸く中、「液体ミルク、20年販売目標…五輪海外客に対応」というニュースが2月2日、読売新聞より報じられました。

欧米では普及している乳児用液体ミルク。哺乳瓶のようなボトルになっていて、そのまま吸い口をつければ飲ませられるタイプがあるなど、かなり使い勝手がいいんですよね。

その液体ミルクを、政府は2020年に販売開始を目標とする方針を固めました。政府と都は「五輪観戦で来日する育児中の親のニーズは高い」(内閣府幹部)との認識で一致しているとのこと。

なんにしろ、外出時の選択肢が増えるのはありがたいことですね。

【記事まとめ】ママニュー7Days

中山美里

中山美里

ライター、編集


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