正しくチャイルドシートを使えているのはごくわずか!?

夏休み、まっさかりですね。まもなくお盆休みもやってきます。家族旅行に行ったり、帰省したりする方も多いことでしょう。ドライブの機会も増えるのでは？

さて、8月2日、「チャイルドシート正しく使って　子ども守るため、嫌がる声に負けず」という記事が福井新聞より報じられました。

この記事のよると、福井県のチャイルドシート着用率は、日本自動車連盟（ＪＡＦ）の最新の調査によると59.0％で全国34位となかなか芳しくない様子。

そのことについて、ＪＡＦ福井支部の酒向統久さんは、記事中で「チャイルドシートを使わないのは、子どもの命をどうでもいいと思っているということです」と断言しています。

６歳未満の幼児には法律でチャイルドシートの使用が義務づけられていますが、全国では一体どれくらいの人がきちんと着用しているのでしょうか。

JAFと警察庁による「チャイルドシート使用状況全国調査2012」によると、

1.チャイルドシートを使っている人……58.8％

となかなか優秀です。
しかし・・・

1のうち取りつけ方を間違っている人……59.6％

1のうち危険な座らせ方をしている人……31.3％

なんと！　チャイルドシートを取りつけていても、間違っていたり、座らせ方が危険だったりして、「意味ないじゃん！」って状況になってしまっている方が大半だということなのです。

チャイルドシート、結構なお値段しますよね。高いお金を払って、意味ないのではそれこそ万札をドブに捨てているようなモノ。そのお金で家族で美味しいモノでも食べたほうが使い方としていいんじゃ……!?　なんてことにならないよう、ちゃんと正しく取りつけましょう。

チャイルドシートの注意点まとめ

さて、正しい取りつけ方については、最後に動画で説明しているのを見れば一目瞭然。
なので、その前に、まずはチャイルドシートについておさらいしましょう。
箇条書きで分かりやすくしてみましたヨ。

＜年齢とチャイルドシートの関係＞
0～4歳⇒いわゆる一般的なチャイルドシート
5歳（15キロ以上）⇒シートベルトと併用するジュニアシートを使用する。6歳以上になっても、身長が低く（140cm以下）シートベルトが首にかかってしまう場合はジュニアシートを使うほうがいい。
つまり、法律で使わなくてもOKになっても、安全面を考えると小学校4〜5年までは使ったほうがよさそうですね。

＜チャイルドシートを取りつける場所は!?＞
⇒運転席または助手席の後ろ。運転席の後ろに取りつける場合は、車道側から子どもを下ろさないよう注意すること。必ず、歩道側から下ろすこと。
また、助手席の後ろに付ける場合は助手席をできるだけ前に出して間隔を開けることが基本です。

＜助手席にチャイルドシートはOK？＞
⇒助手席は禁物。事故の衝撃で膨らんできたエアバッグとシートに挟まれてけがをする可能性があります。ただし、ジュニアシートの場合は、助手席でもOK。ただ、その場合は助手席をできるだけ後ろに下げます。理由は助手席のエアバックは運転席よりも大きく膨らむため。

＜最も多い間違った取りつけ方は？＞
⇒最も多いのがしっかり固定されず、ゆるく設置されているもの。シートに乗せているときも、ベルトがゆるめになっていることが少なくないとのこと。しっかり固定して、ベルトもぴったり締めましょう。

＜2台のチャイルドシートを取りつける場合は？＞
⇒チャイルドシート2台の場合は、小さな子を助手席の後ろ、大きな子を運転席の後ろに乗せるのが正解。

＜抱っこしていれば大丈夫では？＞
⇒抱っこしていても事故に遭ったときは安全とは言えません。車が時速40kmで何かに衝突した場合、体重の約30倍の重さの衝撃があるといわれています。つまり、体重10kgの子どもでも、なんと300kg分に!!　つまり、支えることは不可能。車外に放り出されるほか、大人と前の座席の間に挟まれるなどで死亡事故につながりやすい。

＜着るものにも要注意！＞
⇒夏場はあまり気にしなくて大丈夫ですが、冬場はダウンコートなどを子どもに着せていることも多いことでしょう。でも、厚着をしているとハーネスがずれやすいので、少々面倒かもしれませんが、コートなど上着は脱がせてから乗せましょう。

以上、注意点をまとめてみました。

YoutubeではJAFの制作により「あなたのチャイルドシートは大丈夫ですか？」というタイトルの動画が公開されています。
お出かけ前にはこの動画をチェックして、チャイルドシートがちゃんと正しく取りつけられているか、今一度確認してみることをオススメします！